華湖の湖~おもらし絵ブログ~

主に学校内でのおもらしを、自作絵やコミPo!を使って表現していくブログです。おもらしに興味のある方はもちろんの事、興味の無い方にも、こう言う性癖もあると言う事を理解してもらえたら嬉しく思う限りです。公開している絵に関しては、転載は止めて下さい。

テスト明け

中間テスト終了!!

答案用紙の回収が終わると、もうテスト明けの解放感で一杯!!

小鹿ちゃん、香織ちゃん、西谷さんの3人は早速その足で、
街に遊びにくり出しました。

街に来てから、約1時間、小鹿ちゃんの様子が少しおかしくなって来ました。

(どうしよう・・おトイレ行きたいな・・・)

でも、小鹿ちゃんは、2人が楽しそうにしている所を邪魔するのが気が引けてしまい、
街にいる間、2人に気づかれないように、必死におしっこを我慢し続けました。

(お家まで我慢・・我慢・・)

ところが、お昼過ぎ・・、
今日は早めに帰ろうとなって、、各々の家までの最後の分かれ道に差し掛かった時・・。

とうとう、小鹿ちゃんのダムは決壊してしまいました。


c77.jpg
「う・・うう・・、出ちゃったよぅ・・・」
小鹿ちゃんは俯いて道路の電柱の陰で泣いてしまいました。
おもらしの瞬間、スカートの前をぎゅ~っと押さえてしまった為、
スカートの前と、上着の一部と袖をおしっこで濡らしてしまいました。
靴と靴下も、もちろんグショ濡れです・・・。

「何でトイレ行きたいって言わなかったの?もう・・コレだから小鹿はさぁ~・・」
西谷さんは困った様子で言いました。

「友達同士なんだから、遠慮する事ないって前から言ってるのに・・」

「まぁまぁ、莉穂ちゃん、取りあえず、もう直ぐお家だから、恥ずかしいだろうけどこのまま行こう・・ね?」
香織ちゃんは優しく微笑んで言いました。

「・・・う・・うん・・」
足の間からおしっこをポタポタ落としながら、小鹿ちゃんは頷きました。

「莉穂ちゃん、小鹿ちゃんを隠すように、壁になって歩いてあげて」

「オッケー香織、ってこれ、私がしちゃった時にやって貰ったよね・・、思い出すと恥ずかしいな~・・」

2人は何とか、小鹿ちゃんを家まで送る事に成功しました。

(その後、おもらし姿の小鹿ちゃんを見て、お母さんが大きな溜息を付いた事は言うまでもありません(笑))



こんばんは、

小鹿ちゃん達のその後のエピソードをお送りしました。
西谷さんとも打ち解けて、すっかりお友達になったみたいです。

いつからか分かりませんが、当ブログのおもらしっ娘達の話は、個別に少しづつ進んでる風?なので(笑)
これだけ見ても良くわからないと言う方は、カテゴリーの「絵本的なもの」を読んで頂ければと思います。
その後「私も・・分かるから」も読んで貰えれば、今回とお話が繋がる感じになっています。

西谷さん、ずっと下の名前が出て無かった(ハズ??)なのですが、えっと、
莉穂と言うらしいです。はい(笑)

実は以前話した漫画の構想、
・笙湖&杏奈
・早穂ちゃんその2
ともう一つ、今回の小鹿ちゃん達も構想が出来てまして。

なので、予定としては計3作をこれから形にして行きたいと考えています。
これからと言う所が問題でして、当初は6月にはと言ってましたが、
この前のSSが予想以上に完成するのに時間がかかった影響で、
申し訳ありませんが、予定を遅らせて頂きたく思います。

すみません(汗)

今年中に2作、最低でも1作は完成させたいと思っています。
宜しければ、お待ち頂ければ幸いです。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!

感想も頂きました。
温かいお話と言って頂いて・・とても嬉しかったです!!
物書きのイロハも
分かって無い下手糞ではありますが、次回も何か書いてみようと思います。
また読んでくれると嬉しいです。
スポンサーサイト
  1. 2014/05/12(月) 21:53:42|
  2. もらしちゃった後絵
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

待ってた(後編)

「・・・春姉ぇ、もう良いの?」

「・・うん、平気」

涙と鼻水でグチャグチャになった顔を洗いに洗面所に行った私を、
夏音は部屋で待っていてくれました。
何となく、さっきまでの、冷たい雰囲気は消えて、
昔の、仲の良かった頃の感じに
戻ったような気がしました。

「それで・・、聞きたいんだよね・・」
「・・私がおもらしからどうやって立ち直ったのか」

「・・うん、夏音にはつらい事思い出させるけど」
「私、このままでいたくない・・。立ち直りたいから・・」
「お願い・・」
私は深々と頭を下げました。

すると・・

「・・ってた」
また夏音は物凄く小さな声で何か呟きました。

「・・え?」

「・・何でもない」
「それより、春姉ぇ、やめてよ、頭なんか下げなくて良いから」

「あ・・うん」

「話すけどさ、正直参考になるかどうかわからないよ」
「結局は開き直りと、当たって砕けろの精神だったってだけだし・・」

「・・それが出来たらこんな事になってないわよ」
弱音を吐く私に、夏音はスッと近づいて、
人差し指で私の額を軽く・・チョンっと小突きました。

「出来る!!やるんだよ春姉ぇ!!立ち直りたいんでしょ!!」

「・・う・・うん」

(随分久しぶりな気がするなぁ・・夏音の額小突き・・)

仲が良かった頃、悪ふざけ中に、夏音は良く私の額をこうして小突いていました。
夏音から少しずつ、仲が良かった頃の雰囲気が戻って来てる・・。
私はそう感じていました。

「春姉ぇ、パソコン借りるよ」
そう言うと夏音は検索サイトを開くと、そこに、あるキーワードを入力しました。

【おもらし 中学生】

検索をかけると、中学生でおもらしをした失敗談がズラーっと出て来ました。
思えば【高校生】では何度も検索をかけて来ましたが、【中学生】で検索をかけた事はありませんでした。
夏音は、その検索結果の2ページ目の6番目、大手の質問サイトのリンクをクリックしました。

すると、
『中学校でおもらしをしてしまいました』
と言うタイトルで始まる、質問が表示されました。

「春姉ぇ、これ、読んで」

「・・うん」

夏音に促されて、私は、パソコンに表示されている、その質問文を読む事にしました。
日付を見ると、今から約1年とちょっと前のようです・・。

今週の月曜日の事です。
学校で全校集会がありました。
トイレに行きたかったのですが、言い出せずに必死に我慢しました。
けれど私は、我慢しきれずに、その場でおもらしをしてしまいました。
余りにも恥ずかしくて私は泣いてしまいました。
そんな私を見て、みんな、ヒソヒソ囁き合っていました。
ニヤニヤ笑ってる人も沢山いました。
保健の先生は、中学生でも良くある事だから気にしちゃ駄目って言ってましたが
本当に私以外にもそんな子はいるんでしょうか?
それから今日まで4日間、学校を休んでいます。
クラスメイトの反応が恐くて、学校に行きたくありません。
私、コミュ障だから友達もいませんし、きっと虐められるに違いありません。


(・・全校集会・・、それにこの文章の書きこまれた時期って・・まさか)

「これ・・私が書いたの」
私の後ろに立っていた夏音が言いました。

「・・読んでたらそうなのかなって思ったわ」

(今の私と全く同じ・・中学と高校の違いはあるけれど・・)

「この書き込みが、夏音の立ち直るきっかけになったの?」

「そうだよ、全部読んで見れば分かるから・・」

「・・分かった」
私は続きを読む事にしました。

私・・もう死にたいって思って・・・。
昨日、手首切って自殺しようとしたのですが、
血がドバドバ出てきたら、途中で恐くなって止めてしまいました。
自ら死ぬ事も出来ない私は、これからどうすれば良いでしょうか?


「・・ちょ!!自殺ってあんた!!」
流石に驚いて、夏音を方を振り返りました。

「未遂だったんだから許してよ」
「でも本当だよ、ほらココ・・」
っと言うと、左腕をまくって手首を見せてくれました。
薄らと、カッターか何かで切った傷跡がありました。

「やめてよもう・・自殺なんて・・夏音が居なくなったら私・・」
そこまで思い詰めていたなんて・・。私は思いもよりませんでした。

「・・ありがとう春姉ぇ」

夏音の書いた質問はこれで終わっていました。
質問サイトなのでそれに対する答えが付いてるハズなのですが・・。

「あれ・・?回答数0・・??」
立ち直るきかっけと言うのは多分
この夏音の書いた質問に対する答えだろうと途中から思っていましたが。
その予想に反して、誰も夏音の質問には答えていませんでした。

「・・え・・でも、それじゃあ、何でコレが立ち直るきっかけ??」
疑問を投げかける私に、夏音が言いました。

「今は回答数0になってるんだけど・・」
っと言って今度はポケットから携帯電話を取り出して、何やら画面を出そうとしていました。

「一人だけ・・直ぐに回答をくれた人がいてね・・。それが・・これ・・」
っと言って、夏音は自分の携帯電話を私に差し出しました。

「・・・これ・・え・・」
携帯電話を受け取った私は、そこの表示されている文章を見て、驚きました。
それは、あらゆる罵詈雑言が練り込まれた内容で、いわゆる荒らしと呼ばれる類のものでした。

「ちょっと言葉が汚いんだけど・・、だから直ぐ削除されちゃったみたいなんだよね」

「・・・ちょっとどころじゃ無いじゃん」

その、直ぐに削除された回答を(マイルドに)要約すると、つまりこんな感じでした。

自殺なんてするな、親から折角与えられた命を無駄にするな。
自殺する勇気があるんなら、その勇気を学校行くことに使えば良いだろうが。
お前みたいな性根が腐ったウジウジした奴の書き込みを見てるとイライラするんだよ。
もう金曜だから仕方が無い、良いか、来週必ず学校行けよ。
そんでその結果がどうだったか、帰ったら直ぐに報告よこせ。いいな馬鹿!!


「この回答初めて読んだときはさ、凄いショックで、ちょっと泣いちゃったんだ・・」
「でも、何度か読んでいくとね。言葉は汚いけど、言ってる事は間違って無いなって思えて来て・・」

「・・うーん、まぁ、良く取ればね」
私は苦笑いを浮かべながら、頷きました。

「多分消されちゃうなって思ったから、私・・直ぐにコピーして、こうして残したの」

「なるほどね・・」

夏音は続けて言いました。
「土日はずっとこの書き込みを眺めてた」
「特に自殺する勇気があるなら、それを学校行くことに使えって所・・」
「何度も眺めて・・そしたら、考えが変わったの」

「考え・・・って?」

「死ぬのを考えるのは、もう一度学校行ってからでも良いんじゃないか」
「そこで、駄目だった後でも遅くないかな・・って」
「一度・・学校行く勇気だそうって・・・」

「それに・・・」
そこで夏音は一度、一呼吸置くように下を向きました。

「・・それに?」

「悔しかったんだもん!!」
夏音は突然、音量を上げて言いました。

「励まされはしたけど・・・流石に、こんな酷い言い方されたらさ」
「ここなんか見てよ春姉ぇ!!いくらなんでも、おもらしして凹んでる女の子に対して酷いと思わない!?」
夏音はぐっと私に顔を近づけて・・、熱く語りました。

「思う・・思うよ・・って顔近いって夏音・・」

「だから私、見返してやりたかったのよ、これ書き込んだ人を」
「あなたの言う通り学校行ったよ!!何か文句あるって?」
「それで、月曜日に思い切って学校行く事にしたの」

「・・・思い切ったね本当・・」

「だから・・最初に言った通り、私は、開き直りと当たって砕けろの精神だったってだけなの」
「それと、こいつを見返したいって思いね・・コイツ!!」

トントントンッ!!

っと言って携帯に表示された文章を指でつつき倒しました。

「・・フフ」
その様子が余りに滑稽で私は思わず吹き出してしまいました。

「・・っで1週間振りに学校行ったら、やっぱり最初の方は皆、私の方ジロジロ見てて」
「その視線が辛かったけど、3時間目位になると、それもなんか無くなって・・」
「特に虐められるような事も無かったよ」

「・・本当・・それ?」
訝しげに尋ねると、夏音は、「本当だって」っと答えました。

「春姉ぇ、最後は自分の勇気なんだよ!!勇気出そうよ!!・・ね!!」

「・・・・・」
夏音もおもらしした後、相当悩んで、苦しい思いをした事は分かりました。
自殺を図るほどに・・。
それほど心に深い傷を負った所から、勇気を振り絞って登校して立ち直った事実は、
私にとって、とても後押しになる事だと思いました。
ですが、やっぱり恐いのです。

「でも・・でも・・」

「・・でもじゃない!!行くの!!明日から!!」
夏音は語尾を強めて言いました。

「あ・・明日・・そんな・・いきなり明日なんて・・」

ガシッ!!

「・・え?」

「立ち直りたいんでしょ春姉ぇ!!引き延ばす意味なんか無いじゃない!!」
夏音は私の肩を掴み、揺らして来ました・・。
まるで、意地でも私に学校に行かそうと、必死になってるみたいです・・。
ついさっきまで、よそよそしい態度だったはずなのに、
急にどうしたと言うのでしようか・・?

「・・・そう・・だけど」
うつむいて、視線を逸らした私に、

「待ってた!!」
突然夏音は叫びました。

「・・え?」

「私・・ずっと待ってたの!!春姉ぇが『立ち直りたい』って言ってくれるの・・」
「この一ヶ月間・・ずっと・・・」
「ずっと待ってたの!!」

「夏音・・」

「だからさっき・・『立ち直りたい』って言ってくれて・・凄く嬉しかった!!」
「昔のいきいきした春姉ぇに戻ってくれるって思って・・凄く嬉しかったの!!」
顔を真っ赤にして夏音は更に続けました。

「ここで躊躇したら、今と何も変わらないじゃない!!」
いつの間にか、夏音の目には涙が浮かんでいるようでした。

「分かってる・・分かってるわよ、そんな事・・」

「分かって無い!!!」
夏音は、家中に響き渡る程の大声を上げました。

「春姉ぇが今の生活嫌なのと同じで・・・」
「私だって・・私だって・・・」

「こんな惨めな春姉ぇ見てるの・・もう嫌なんだから!!」

「夏音・・」

「勇気出して・・春姉ぇ・・・」
夏音の目から一筋の涙が零れ落ちました。

(気が付かなかった・・・)

(苦しんでるのは私だけだって、自分勝手にそう思い込んでいたけど・・)

(私・・最低だ・・馬鹿だ・・)

(私はこの一ヶ月の間、ずっと・・ずっと・・・)

(夏音を苦しめていたんだ・・・)

(・・・ごめんね、夏音、私・・頑張ってみる・・)

私は、覚悟を決めました。

「わ・・わかった・・」

「明日から・・私」
「学校・・・行く」

「!!!!」
私の言葉を聞いた夏音は、飛び切りの笑顔を私に向けて・・。

「はるねぇーーーーー!!」
私の胸に飛び込んで来ました。

「おかあさーん!!春姉ぇがね!!春姉ぇがねーーーーっ!!!」

・・・・・・・・。



その後。

私は、明日から登校を再開する旨を、一応伝えた方が良いと思い、
担任の先生に電話を掛ける事にしました。

『はい、~高校教師の佐々木です』
声を聞くのは、入学式依頼で正直あんまり覚えていません。

「もしもし、あの・・その・・私・・・」
緊張して言葉が出せないでいると、

『あなた、もしかして・・山岡さん?山岡さんでしょ?』

「・・あ・・はい、そうで・・す」

『どう?元気にしてる?心配してたのよもう~』
安心した、と言う様子で先生は言いました。

「すみません、ご心配をおかけして・・」

『それにしても、どうしたの急に?』
『まさか・・辞めるとか言いに掛けて来た訳じゃないわよね??』
今度は一変、不安な様子で問いかけて来ました。

「えっと・・その」

『まさか、本当にそうなの!!駄目よそんなの!!』

「違・・先生」

『山岡さんにとっては、確かにつらい経験だったと思うわ』
『けどね、人生もっとつらい事は幾らだってあるのよ、乗り越えて行かなくちゃ!!』
先生は熱く語り出しました。
早めに誤解を解かないと面倒臭い事になりそうです。

「ちがうんです、先生、私・・その・・」

「明日から学校・・・」

『本当!!それは良かったわ!!気持ちの整理がついたのね!!』

(まだ全部言って無いのに・・・)
と思いつつも、先生が凄く喜んでいるので、話は伝わったようです。

「は・・はい・・一応・・」

『あ~本当良かったわ~。入学式だけで退学なんて悲し過ぎるもの・・』

『沢野さんもずっとあなたが来るのを待ってるのよ~・・』
先生は、いきなり私以外の生徒の名前を出して言いました。

(沢野さん・・??)

『あなたと・・2人一緒なら大丈夫よ!!うん!!』

「あの・・先生、沢野さん・・って??」
疑問に感じた私は、その聞き覚えの無い生徒(と言うか私にとっては全員そうなるのですが)
の事を聞きました。

『え・・?ああごめん、そうか・・山岡さん、クラスメイトの名前まだ知らないわよね・・』
先生はしまったと言うような口調で答えました。

知らないって事もそうですが、私が引っかかるところは、
私が来る事を待ってたと言う所です。
おもらしした時、私は、クラスメイトの女子全員から侮蔑の視線を向けられたハズです。
それは間違いありません。
だからもしかして男子?かと一瞬思いましたが、
男子高校生に向かって『さん付け』はおかしいので、多分女の子でしょう。

私が来るのを待ってる女子生徒なんか、存在する筈が無いのですが・・・?

『山岡さん、驚かないで聞いてくれる・・』
先生は前置きした後、ゆっくりと話し始めました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

(・・・・え?!)

(そんな事・・・)

先生の話を聞いた私は、驚きを隠せませんでした・・・。



翌日。

「おはよう春姉ぇ!!」
既に制服に着替えていた夏音が、私に向かって元気に言いました。

「・・・お・・おはよう」
夏音との仲が良くなったのは良いのですが・・

「うわ・・・・と・・取りあえずシャワー浴びて来なよ・・」

「・・・う・・うん」
私のおねしょは良くなりません・・・(泣)
今日もお布団に広大な世界地図を描いてしまいました。
私はビショビショのパジャマ姿で、とぼとぼとお風呂場へ向かいました。

「小春・・ああ~今日もなの・・」
お風呂に向かう途中でお母さんとすれ違いました。
でも今日は、昨日までとは様子が違います。

「洗濯はやっとくから急ぎなさい!!今日から行くんでしょ?学校」
お母さんは薄ら笑顔を浮かべながら言いました。

「・・うん」
ビショビショのパジャマ姿で答えると、お母さんは。

「待ってたわよ小春・・・」
と言いました。

「・・・え?」

「小春が学校行くって言ってくれるのを、ずっと、ずっと待ってた」
「今日から、今まで止まってた時間を取り戻して来なさい!!良いわね!!」

「・・・ありがとう、お母さん」
私も笑顔で答えました。

「・・でも、なるべく早く治してね・・・おねしょは・・」

「・・・・・」(汗)

お風呂から上がると、私は、入学式依頼、久しぶりに学校の制服に着替えました。
おもらし後、直ぐにクリーニングに出しましたが、
おしっこで広範囲をびしょ濡れにしてしまったので、染みになってないかなとか、臭わないかなとか不安になりました。
夏音に確認して貰った所、問題無いという事なので、それを信じる事にしました。

思えばこの制服が着たいと言う一心で入学した学校です。
いきなり、おしっこで汚してしまったけれど、
今日からまた、新たな気持ちで頑張ろう、と思いました。

「・・・おトイレ行ったし、準備OK」
「それじゃあ、途中まで一緒に行こうか?夏音?」

「うん!!」
夏音は笑顔で答えました。

扉を開けて2人で

「行って来ます」
っとお母さんに声を掛けました。

「頑張って来なさい、ところで小春、お布団干したの?」

「・・・あ!?」
制服におもらしの痕跡が残ってないかと言う事に気を取られ過ぎて、
おねしょ布団の事をすっかり忘れていました。

「良いわ、やっとくから、それじゃあね」
そう言ってお母さんは手を振ってくれました。

「・・・ありがとう、それじゃ・・行って来ます」

・・・・・・・・・・・・・・。

「って駄目ー!!自分で干すから良い!!」
お母さんに任せたら、間違いなく乾くように干されてしまいます!!
そんな事して、私の描いた世界地図がご近所の目に触れたら、それこそもう立ち直れません!!(汗)

慌てて部屋に戻る私を見て、夏音は苦笑していました。



夏音と別れて一人、学校までの道を歩いている途中、
学校が近づくにつれ、私はどんどん緊張してきました。
それと同時に、不安と、恐怖も襲って来て、やっぱり引き返そうと何度も思いました。

でも、別れるまで、夏音は一生懸命私を励ましてくれました。
それが私に僅かな勇気を与えてくれていました。

(今日を乗り越えなきゃ、私はこの先ずっと前に進む事ができなくなってしまうわ)

(それに・・沢野さん・・彼女には会わないと・・)

校門近くまで来ると、生徒と次々とすれ違いました。
皆が私を見て笑っている・・そんな気がして、震えが止まりませんでした。

下駄箱まで来ると、大体の人が私の事をチラチラ見ていました。
中には、私も何となく顔を覚えてる人もいました。
言葉を交わす事はありませんでしたが、
私が覚えてる位なのですから、間違いなく向こうも、おもらしした子だって思っているはずです・・。

(ああ~もう!!お願いだから、ジロジロ見ないでよ~!!)
緊張と不安と恐怖でもう頭が一杯になってしまいました。

上履きに履き替えると、私は、教室では無くて、保健室へと向かいました。

(保健室で、沢野さんが私を待ってる・・)

(私とクラスメイトらしい、沢野さん・・・)

(私と同じ失敗をした・・沢野さん・・・)



昨日。
先生に電話した時・・・
先生は驚かないでと前置きした後、こんな話をしました。

『実はね、あなたがおもらしした次の日・・』
『つまり入学式の次の日ね・・クラスでまたおもらしが起こったの』

「・・え!!」
私は驚きを隠せませんでした。

『それが・・沢野さん、あなたと全く同じ状態になっちゃってね・・大泣きして大変だったわ』
高校生のおもらし自体珍しい事だと言うのに・・
それが、同じクラスで2日連続で起こるだなんて・・。
どんな確率なのだろう・・っと、半ば信じられませんでした。

『あなたと違う所は、次の日からも一応学校に来てるって事ね』

「・・一応って」

『保健室登校なのよ、まぁ、ショックな事だから分かるんだけど・・』
『でも早く教室に復帰してくれればって思ってたの』
『正直な話、山岡さんが来てくれればってずっと思っていたわ、だから・・良かった!!』

(私と同じ失敗をした子が・・学校にいるんだ・・しかも同じクラス・・)
沢野の言う子には申し訳ありませんが、それは私にとってはとても頼もしい事に思えました。
先生の言う通り、2人でなら1人よりももっと頑張れるかも知れないと思いました。

『沢野さんもしきりに言ってたわ、山岡さん来ないのかなぁ・・って・・』
『だから明日。まずは、沢野さんに会ってあげて・・保健室にいるはずだから』





保健室に着きました。

「・・よし!!」

ガチャ・・・。

恐る恐るドアを開けると・・・。

そこには信じらない人物が座っていました・・・。

「・・え!!・・あ・・!!アレ!!嘘!!」
余りに驚き過ぎた私は、動揺して言葉が出て来ませんでした・・。

「おはよう山岡さん、久しぶり」
「昨日先生から電話があって知ってたわ、山岡さんが今日から来るって・・」

「・・・え・・沢野・・さん・・?なの?」
なんで・・なんで・・・???

「あの時以来だね・・元気だった?」

「あなたが沢野さん!?」

「そうだよ・・そうかそう言えばあの時は名前言ってなかったもんね」
サラサラのロングヘアーと、モデル顔負けの顔だちとスタイルを忘れるはずがありません。

沢野さんは、座って、私に照れ笑いを浮かべて言いました。






「待ってた」






c80.jpg
「私、この1ヶ月間、あなたが・・」
「山岡さんが来るのを・・ずっと・・待ってた」

「・・・・」

まさか・・

あの、クラスの注目の的だった女の子が・・・
私のおもらしを利用するような、計算高い女の子が・・
私と同じように、教室でおもらしをしたなんて・・。
彼女に対する憎悪すら忘れて、私はただただ、驚きの表情を浮かべていました。

唖然としている私に向かって、沢野さんは言いました。
「いきなりこんな事話すのも図々しいと思うんだけど・・・聞いてくれる?」

「な・・何ですか?」

沢野さんは、体をもじもじと動かして、申し訳なさそうに言いました。
「私・・・私ね・・・」

「は・・はい・・」

「山岡さんに・・謝らなくちゃいけない事があるの」

「え・・?」

「私、山岡さんがおもらしした時、真っ先に手助けに行ったけど」
「アレ・・アレね・・・クラスメイトに良いとこ見せたいって・・そう思っただけだったの」

「・・・・」

「あなたの事なんか、何も考えていなかった・・ううん、それどころか、馬鹿にしてたわ・・」
「高校生にもなって、おもらしなんかしてみっともないって・・」

「・・・・」

「最低だよね・・・私」
「軽蔑・・・するよね・・」

・・まぁ、知ってましたが・・。
もちろん、相当憎みましたけど・・・。
とは言いづらいので、私は黙って頷いていました。

「だから、罰が当たったのね、私・・」
「次の日、山岡さんと同じように、おトイレ行きたいのに・・恥ずかしくて言えなくて・・」
「どうしよう、どうしようって思ってたら・・・。ジャ~―・・って」
「おしっこ・・もらしちゃった・・」

沢野さんは更に続けて言いました。

「自分がおもらしして初めて分かったの・・」
「こんなに恥ずかしいんだ・・、惨めなんだ・・、濡れた制服気持ち悪いんだ・・」
「・・・こんなに周りの子達の目は冷たいんだ・・って」
「それなのに、私、そんな気持ちでいた山岡さんを、自分勝手に利用したんだって・・」
「だから・・本当にごめんなさい・・」

沢野さんは私に深々と頭を下げて謝罪しました。

私は一呼吸置いてから、答えました。
「・・私を利用したって言うのは、今幾ら謝られても、許せる事じゃない・・・」

「・・・ごめんなさい、ごめんなさい、山岡さん・・」
沢野さんは、頭を下げたままでいました。

「けど・・私の友達になってくれてね・・」

「う・・うん!!勿論だよ!!」
沢野さんは顔を上げて私を見つめました。

「これから、教室戻って、一緒に頑張ってくれるって誓ってくれるなら・・」
「・・・卒業する頃には・・許せると・・思う」
そう言うと、沢野さんは、いきなり私の手を握って来て・・。

「あ・・ありがとう!!山岡さん!!ありがとう!!」
目に涙を浮かべながら、頭を下げて言いました。


8時半。
もう直ぐ教室では、朝のHRが始まります。

「・・・それじゃあ・・行こうか・・教室・・」

「・・うん」
保健室の先生に見送られて、私たちは、保健室を出て行きました。

クラスメイトはきっと私たちを見て
罵るで事しょう。
好奇な視線を向ける事でしょう。
おもらし女と陰口を言う事でしょう。

けど、負けない。
二人でなら、きっと乗り越えて行ける。

いつしか手をつないでいた私たちは、教室へ向けて、廊下を進んで行きました。





長くなってしまいすみません。

こんばんは、当初前後編で終わるはずだったのですが、書いてみると全然終わらず。
前中後の3部構成になってしまいました。(汗)

テーマは、

「おもらし後の葛藤と、それをどう乗り越えて行かを描く」と言うものだったのですが。

うーん、どうでしょう、終始まとまりが無いものになってしまった気がします・・・。
SS書くノウハウが全く無い中、まぁ良く最後まで書いたなとは思うのですけど。
後編は、早く終わろうと言う気持ちが強くてグダグダです・・。
(時間があったら書き直したいな・・)

もっとこうすれば良いんじゃないとか、
コレが駄目とかありましたら、ご遠慮なく意見下さい。
次に活かせるように精進します・・・。
今度はもっと短く纏めあげたいです。
流石にこのスクロール量では読む気失せますよね(汗)
自分だったら・・・まず読まない(爆)

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!
  1. 2014/05/06(火) 00:10:30|
  2. 長編ストーリー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0