華湖の湖~おもらし絵ブログ~

主に学校内でのおもらしを、自作絵やコミPo!を使って表現していくブログです。おもらしに興味のある方はもちろんの事、興味の無い方にも、こう言う性癖もあると言う事を理解してもらえたら嬉しく思う限りです。公開している絵に関しては、転載は止めて下さい。

おもらしっ子からおもらしっ子へ・・・

授業中、教室でおもらしをしてしまった村松さんと、
村松さんのお世話の為に、一緒に保健室に向かった夏音ちゃんのその後・・・。

「村松さん、この中に濡れちゃった服入れてあるから・・」

「・・・・」

(あっ・・・!!それ・・・・・)




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(そのジャージ・・、私がおもらしした時に借りたやつだ・・・)

おもらしっ子からおもらしっ子へ・・履き継がれるジャージを見て、
自分がおもらしした時の事を思い出し、思わず顔が赤くなった夏音ちゃんでした。



こんばんは。

前回の日記の、その後の小エピソードを書いてみました。

パンツ等の下着類は、衛生面も考えると、そのままあげると言う形が多そうな気がするのですが。
(自分がおもらしした時も、パンツは新しいのを買って来てと言われました)
それ以外の衣類は、洗って返すのが普通ですよね。
保健室に常備された、おもらし対策用の衣類、
それこそが、その学校のおもらしの歴史と共にある物だと思います。
おもらしの歴史的な遺産であると(笑)
何を言ってるのかわからなくなって来たので、これで終わります。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!
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  1. 2014/09/07(日) 12:20:58|
  2. 待ってた(シリーズ含む)
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side story 夏音-natune-(後編)

「ほら、早く中に入って・・」

「・・・・」
先生に促されて、保健室の中に入ると・・。
先ほど貧血を起こしたであろう、女子生徒が椅子に腰かけていました。

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「・・・あっ」
その子は、私を見るなり、憐れむような表情を見せました。

(そ・・そんな目で見ないでよ・・、うう、もう嫌ぁ・・)

私は、奥のカーテンで仕切られた空間に連れられました。
大きめのタオルをそこの床に敷くと、上履きを脱いで、そこに立つように言われました。

「それじゃあ、お着替えしようか・・まずはスカートね」
そう言うと先生は、スカートのホックを外して、ゆっくりと下に降ろして行きました。

「はい、足上げて・・もう片方・・はい、脱げた」

「・・・・」
床のおしっこを吸い込んだスカートは、3分の1以上の部分がおしっこで濡れてしまっていました。

(こんなスカート姿の私を・・皆に見られたんだ・・・)
一目見て、おもらししましたと分かる、スカートを目の当たりにして、より一層恥ずかしさが増してしまいました。

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その後、パンツ、靴下と脱がせてもらい、私は下半身裸の状態となりました。
先生はおしっこで濡れたそれらの衣類を籠に入れると、

「ちょっとだけ待っててね」
といってカーテンを向こうへ行ってしまいました。

「・・・・・」
恥ずかしい格好で一人取り残された私は、
何も着けていない下半身をじっと見つめながら、ただ黙って待っていました。

(学校でこんな恥ずかしい格好でいるなんて・・・)

(おもらしなんてするから・・・・おもらしなんか・・・)

待ってる間、おもらしした事を後悔し続けました・・。
でももう、おもらしした事実を取り消す事は出来ません・・。

(私・・これからずっとおもらし女として生きて行くんだ・・)

(皆から白い目で見られて・・、馬鹿にされて・・・苛められて・・・)

今後の事を考えると、絶望感が漂って来て、下半身裸の状態の相まってか、震えが止まらなくなって来ました・・・。
そして、止まっていた涙も、再び両目から溢れて来ました・・。

「う・・うえぇ・・」

(・・死にたい、もう死にたい・・)

そんな事を考えていると、
着替えと、濡れたタオルを持って、先生が戻って来ました。
再び顔を覆って泣きじゃくる私を見て、先生は「どうしたの?」と尋ねました。

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「だって・・だって・・・」

「・・ん?」

「中学生にもなっておもらしなんて・・私しか・・いない・・もん」

それを聞いた先生は、微笑むと。
「そんな事気にしてたの?大丈夫よ?」
っとケロッとした口調で言いました。

「・・なんで?」

「私、あなたが生まれる前から、こうして保健室で働いてるけどね
中学生のおもらしなんか、もう何十回と見て来たわよ、男女問わずね」

「・・・・・本当?」
絶望の中で、信じきれない所がありましたが、先生が嘘を言っているようにも見えませんでした・・。

「あなただけじゃないのよ、中学生でも良くあることなの、だから・・ね、あんまり気にしちゃ駄目よ」

「・・・うん」
私は、涙をぬぐって頷きました。

「・・でもね。もうこんな恥ずかしい思いはしたくないでしょ?
だから、今度からは、おトイレ行きたくなったら我慢しないで、
おトイレ行かせて下さいって言うんだよ?分かった?」

「・・・はい」

「良し!!良い子ね、それじゃ、体拭いて、これに着替えようか?」

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私は、濡れタオルで、下半身を拭いて貰い、その後、替えのパンツと、ジャージを穿かせて貰いました。
ジャージは学校指定のもののようですが、現在のどの学年の色とも違っていました。
随分昔のものなのでしょうか・・?

「よし、これで良いわね、
今穿いてるパンツはそのままあげるから、新しいパンツを買って持って来てくれる?」

「・・・はい」

「ジャージの方は、洗って返してくれるかな?
こう言う事態に備えてね、何着か卒業生から譲って貰ってる物なのよ」

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(そうか・・だから、色が違うんだ・・・)
納得したところで改めて、自分自身を見つめ直すと・・・。
上は制服なのに、下はジャージ・・・。明らかに不自然です。

(こんな格好・・おもらししましたって言って、歩いてるのと変わらないわ・・)
悲しい気持ちになって、保健室の入り口の方まで、歩いて行くと、
先ほどの女子生徒が、まだそこに座って居ました。
下を向いているフリをして、チラチラとコッチを見ているのが直ぐにわかりました。
着替え中の会話も、きっと全部聞いていたに違いありません・・・。

(この子に、一部始終全部知られちゃったな・・・)
更に悲しい気持ちになっていると。
先生が、私のカバンと、何かが入ったビニール袋を持って来ました。

「カバン持って来て貰ったから、今日はこのまま帰りなさい、
濡れた服はこの中に入ってるわ、軽く水洗いしてあるから・・」

カバンとお土産袋を受け取ると、私は歩き出しました。
すると、ドアを開けたところで、先生が言いました。

「辛いだろうけど、今日で切り替えて、明日もちゃんと学校来るのよ。
休んだりしたら、どんどん来づらくなるんだからね」

「・・・・・」
私は無言のまま、廊下に出て行きました。

廊下を歩きながら、鞄の中にお土産袋を押し込むと、
昇降口から、校舎の外へと出て行きました。
授業が既に始まっていた為、途中で誰かとすれ違う事はありませんでした。

でも、一歩学校の外に出ると、何人かの人とすれ違ってしまいました。

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上は制服なのに、下はジャージと言うあまりに不自然な姿の私を見て、
皆一様に不思議そうな顔をしていました。
おもらししたって、分かる人には直ぐにわかるんだろうなって思い
先ほどからの悲しい気持ちに更に拍車がかかってしまいました・・・。

家に着くまでの時間がとても長く感じました・・。
相変わらず風は強かったですが・・今の私は、強風を気にする必要は無くなっていました。
スカートが捲れるよりも、よっぽど恥ずかしい格好をしているのですから・・。

家に着くと、玄関のドアを開けて出てきたお母さんが、驚いた様子で言いました。

「どうしたの夏音?さっき行ったばっかじゃ・・・」
でも、私の不自然な姿を見るなり直ぐに事態を理解したようでした。

「あんた・・・、漏らしたの??」
無言で頷くと、お母さんは、呆れた様子で溜息をつきました。、
「全くもう・・、中学生にもなってみっともない・・何でトイレ行きたいって言わなかったの?」

(そんな事・・・自分が一番わかってるわよ・・・)

「ねぇ?聞いてる?」

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(・・もうほっといてよ!!)
靴を脱ぎすて、足早に自室に向かおうとすると。

「待ちなさい!!」
と、お母さんに呼び止められました。

「汚した服は何処?出しなさい、そのジャージも・・
下着も借りたんでしょ?早く脱ぎなさい、洗濯しちゃうから」

洗濯機の前まで来ると、私はジャージを脱いで、
それから、鞄からお土産袋を取り出して、お母さんに渡しました。

「パンツはあげるって言われた・・。今度・・新しいの買ってきてって・・」

「あらそう・・、スカートはクリーニングに出さないと駄目ね・・あーあ全く・・」
軽く水洗いされて水分を含んだお土産の中身を取り出すと、お母さんはまた溜息をつきました。

「・・もう・・良いでしょ・・」
小さな声でそう言うと、私はお母さんの返事も聞かずに、
一目散に自分の部屋に駆け込みました。

(もうほっといて!!こんなみっともない私の事なんかほっといてよ!!!)

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部屋に入ると、直ぐにベットに倒れ込みました。
そして、うつ伏せのまま、声を上げて泣いてしまいました・・。
悲しみや恥ずかしさが一気に込みあげて来て、耐えきれなくなってしまいました。

(みんなが見てる中で、おもらし・・しちゃったんだ・・)

(最低だ・・・、中学生にもなって・・・)

(トイレ行きたいって言えばそれで済んだ事なのに・・・)

(もうやだ・・もうやだ・・、恥ずかしい・・)

(死にたい・・、もう死にたい・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「・・夏音?夏音ー?まだ寝てるの?」

「・・・ん?」
気が付くと、すっかり薄暗くなっていました。
いつの間にかそのまま眠ってしまっていたようです・・。

「春・・姉ぇ・・?」
部屋の外で、春姉ぇが呼んでいるのが聞こえて、目を覚ましました。

「まだ寝てるかなぁ・・?まぁ良いや・・・起きてるなら聞いて夏音」

「えっと・・上手く言えないけど・・、き・・気にする事無いよ・・」

「・・・・・」
お母さんから聞いたのか、春姉ぇも私のおもらしについて、もう知っているみたいです。
精一杯の慰めの言葉なんだと言う事は分かっているけど・・。

そんな気休め言うくらいなら、ほっといてよ春姉ぇっ!!
って叫びたくなりました・・。

「夕ご飯・・夏音の分まだ残ってるから・・食べたくなったらきなよ、
お母さんも心配してるからさ・・それじゃあ、お休み・・」
話を終えると、春姉ぇは自分の部屋に向かったようでした。

「・・・はぁ」
お腹は減ってはいましたが、夕飯を食べに向かえば、
嫌でも、お母さん、お父さん、もしかしたら春姉ぇとも顔を合わせる事になります。
今はとにかく、誰とも顔を合わせたくありませんでした・・。

「・・・取り合えず着替えよ・・」
気付いてみれば、制服の上着に、下は保健室で借りた(貰った)パンツと言う姿のままで
寝てしまっていました。
そそくさと普段着に着替えて、私はすぐさま再びベットに横になりました。
さっきまで寝ていたせいか、全く眠くありませんでした・・。
意味も無く、スマホを弄りながら、私はもう生きるのが嫌になってしまいました。

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(春姉ぇもお母さんも、心の奥ではきっと私の事笑ってるんだ・・)

(学校もみんなもそう・・きっと私の事苛めるんだ・・)

(もうやだ・・、もうやだ・・)

(死にたい・・・・)
その後数日間、私は部屋に閉じこもり、ずっとそんな事を考え続けました・・。



そんな私を立ち直させてくれたのが・・

この、文章だったんだよね・・。

私が、ネットでおもらしした事について相談した文章に対する唯一の返事。
とてもひどい言葉が書き綴られているけど、決して間違った事は言っていなくて・・。
それで、私は立ち直る事が出来たんです・・。

・・って・・いけない!!
物思いに耽っていたら、随分時間が経ってしまいました。

「勉強勉強・・・っ!!」
すぐさま、机に向かい、午後の勉強を開始しました。

夕方。

「ただいまー」
遊び疲れてクタクタと言った具合で、春姉ぇが帰って来ました。

「お帰り春姉ぇー」

「うん、夏音はどう?勉強進んだ?」

「・・途中で漫画読み始めちゃって、えへへ・・」

「駄目じゃん・・・」

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その後、
夕ご飯の席で春姉ぇは、今日沢野さんと遊んだ時の事を話しました。

「それでその時沢野さんがねー・・・」

「沢野さん、ナスが嫌いなんだって」

「沢野さん家に遊びに来ないかって誘われちゃった・・」

沢野さんの事を話す時の春姉ぇは、とてもイキイキしていて、楽しそうでした。

「私と沢野さんは、友達だから!!」
そう言って、満面の笑顔を向ける春姉ぇを見て、私は考える事を止めていた、
『友達が欲しい』と言う気持ちを思い出してしまいました・・。

夜になって、
私は夕方勉強をサボった分を取り返そうと机に向かいますが、全然はかどりませんでした。
『友達が欲しい・・』この思いに苛まれて、とてもじゃないけど勉強に集中できそうにありません。

(ああ、駄目だ・・春姉ぇを見てたら羨ましく思えて来たよ・・やっぱり私も友達が欲しい)

(一緒に勉強したり。漫画読んだり。休みの日にはお買い物したり・・)
真っ先に頭に浮かぶのは、もちろん、村松さんの顔でした。

(村松さんと、大好きな漫画の話したいな・・。)

(良し!!明日こそ私、村松さんに話し掛けるわ!!)

今までは、きっかけが作れないなんて自分に都合のいい言い訳してた・・。
本当はきっかけなんて関係ないの・・。

大事なのは・・・。
話し掛ける一歩を踏み出す

勇気。

私は固く心に誓って、布団に入りました・・。



翌朝・・。

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「もう小春、またなの!?ここ最近また増えて来てない?!」

「だって・・しちゃうものはしちゃうんだもん・・・」
昨日の朝とは打って変わって、パジャマの後ろ側をびしょびしょに濡らしてしまった春姉ぇと、
その姿を見て、あきれ顔を見せるお母さんを尻目に、私は急いで支度をして玄関に向かいました。

「あら、夏音もう行くの?随分早いわね・・」

「・・うんちょっと」
お母さんは、不思議そうな顔をしました。

「・・・・・?」
半べそをかきながら、おねしょパジャマを脱ぐ春姉ぇとも目が合いましたが、
私は、ごめんねと言う仕草をして、その場を後にしました。

(今日はおねしょの後始末・・・手伝えなくてごめんね、春姉ぇ)

村松さんは、いつも私が登校してくる時間には、既に自分の机に座って漫画を読んでいます。
クラスメイトの話によれば、いつもクラスで一番に登校してくると言う話です。
そんな村松さんより早く教室に来て、次に教室に入ってくるであろう、
彼女と2人きりの間に漫画の話を切り出して・・・お友達!!
それが、私が昨晩布団の中で考えた作戦でした。

私が教室に着いたのは、7時を丁度回った頃でした。
流石の村松さんでも、こんなに早い時間には来ていないみたいでした。
と言うより・・・これはちょっと早すぎたかも知れません(汗)

(でも、遅くなるよりずっと良いよね、早く村松さん来ないかなぁ・・)
頭の中では、どうやって話を切り出すかをずっと考えていました。
10分20分と時間が過ぎていくと、期待感と共に緊張感も強まって来ました・・。

でも・・・。

7時50分を過ぎても、村松さんは来ませんでした。
(あれ・・早いって言っても・・そろそろ他の人も来そうだけど・・・)
私はだんだん不安になって来ました・・。

8時を過ぎると、とうとう他のクラスメイトが数人、教室に来てしまいました。
作戦が失敗に終わった事も残念でしたが、それ以上に村松さんの事が心配になって来てしまいました。
(・・何かあったのかな・・・?)

8時35分とうとう、予鈴がなってしまいました。
勿論殆ど全員クラスメイトは既に来ています。
でも、村松さんはまだ来ていません・・。

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8時55分、
1時間目の授業が始まって、5分が過ぎた頃、ようやく村松さんは来ました。
顔を真っ赤にして、肩で息をしているのが分かりました・・・。
間違いなく、これは寝坊でしょう・・。

(村松さん・・良かった・・何でも無くて・・でも・・)

(今日だけは寝坊して欲しく無かったよーーー!!!)
私は先生の話を聞き流しながらうなだれました・・・。

1時間目の授業が始まって20分。
私は気を改めました。
(そう、作戦もいわばきっかけじゃない・・。もうそう言うの関係無い、
状況なんていつだって良い、要は話し掛ければ良いんだ)

(大事なのは、話しかける一歩を踏み出す・・・勇気)

授業が終わると、私は一目散に反対側の席に座る、村松さんの席に向かって歩きました。

(話し掛けるんだ!!)
彼女の近くまで来ると、私は勇気を振り絞って口を開きました・・。

「む・・むら・・ま・・」
ですが・・・。

「村松!!ちょっと来なさい!!」
私より先に、先生が彼女の事を呼んでしまいました。
遅刻の件で恐らく何か話があるのでしょう。

「・・・あう」
先生に呼ばれた村松さんは、そのまま先生の所に行ってしまいました。

(だだ・・大丈夫・・次の休み時間こそ!!・・・それにしても・・緊張したぁー・・・)
私はおトイレに行って、次の休み時間に備える事にしました。
トイレから戻ると、村松さんはまだ先生と何か話していました。
イライラしているのか、彼女は両足を落ち着きなく動かしています。
チャイムが鳴って、次の授業の先生が来た所で、ようやく解放されました。
そしてそのまま、2時間目の授業が始まりました。

2時間目の授業が始まって30分・・。
私は、授業どころではありませんでした。

(今度こそ・・今度こそ・・)
私は村松さんの事で頭が一杯でした。

(次の休み時間まで・・待っててね、村松さん)
私は彼女にさり気なく視線を向けました。
すると、少し様子が変な感じがしました・・。

(アレ?村松さん・・何か顔色が悪い・・?)
それだけでは無く、下半身が妙に落ち着きが無いように見えました・・。

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(村松さん・・まさか!!)
体験者なだけに、私は直ぐに答えに気が付きましたが。
気付いた時にはもう手遅れでした・・・。

シュウウウウウウウウゥゥゥゥウウウウウウウウ・・・・・・ーーー
ピシャピシャピシャピシャパシャアァァァ・・・・---

村松さんの椅子の下には、あっと言う間におしっこの水溜りが広がって行きました。

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「うわっ!!汚ねぇ!!お前ふざけんなよマジで!!」
村松さんの隣に座る男子が大きな声で怒鳴りました!!
これをきっかけに、村松さんのおもらしは即座にクラス中に広まり。
特に、彼女の周りに座っている人達は、もの凄い勢いで村松さんの事を囃し立てました。

「うわぁ~おもらししやがったぁ~!!」

「中3にもなってww」

「汚ーい!!」
皆、村松さんを指差して笑い声を上げていました。
先生も突然の事に驚いて、オロオロしているだけでした。
誰一人、おもらしした村松さんを手助けする人はいません・・・。

(村松さん・・・!!)
私は静かに立ち上がりました。

(寝坊して・・朝おトイレ行く時間が無かったんだ・・・まるで・・あの時の私と同じ・・・)
私はゆっくりと、机に突っ伏して泣いている村松さんの所に歩いて行きました。

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そんな様子を見た、クラスメイトは。

「お?山岡が来たぞ、こいつも確かおもらししたんだよな」

「良かったなー山岡!!お仲間が出来てww」
なんて、心無い冷やかしをしてきました。

でも、そんなの全然気になりませんでした・・。
友達になりたいと言う気持ちも忘れて・・。

私はただただ。

彼女を助けてあげたい・・・その気持ちだけになっていました。


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「村松さん、大丈夫だよ。保健室・・一緒に行こう・・ね?」





こんばんは。
前回の続きをアップしました。

今回のテーマの一つは、小鹿ちゃん同様、
我慢~お着替えまでを描き切ると言うものでした。
小鹿ちゃんの時にやらなかった、
お着替え後の惨めな格好(上制服下ジャージ)に、はじめて挑戦しました。
コミPo!では難しいと言う事で、今まで避けて来ましたが・・、
やってみれば何とかなった・・・感じですかね??
(無理やりの荒技なのでやっぱり不自然かな??)

そして、もう一つは。友達ですね。
おもらしを通じて繋がる友情と言うものを表現したい・・
と言う気持ち・・が少しでも現れていれば・・良いのですが・・・(汗)

今後の予定は、また考え直します・・・。
予想通り、大幅に遅れてしまったので、一度リセットします。
取り敢えず次は、止まり続けている表の漫画をやらなければ・・・。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!
  1. 2014/09/05(金) 12:32:22|
  2. 待ってた(シリーズ含む)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10

side story 夏音-natune-(前編)

お待たせ致しました・・・。

前回の初SS風読み物、『待ってた』の主人公、小春の妹、夏音のお話です。
『待ってた』の中で少しだけ書かれている、夏音の中1時代のおもらしを掘り下げてみました。
後編の作業も、残す所後僅かなので、今週中には公開出来ると思います。

相変わらず文章力は無く、拙い部分は多いと思いますが、
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

もっとこうした方が良い等、意見がありましたら、ご遠慮なく書いて下さい。
よろしくお願いします。

それと、一つお知らせです。
前々回の日記に、ホースで洗われる笙湖ちゃんの絵を追加致しました。
絵の追加等も、応えられる範囲でリクエストに応えて行きたいと思っています。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!

やっぱり前置きが長くなりましたが(汗)
それでは、本編をどうぞ。




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キーンコーンカーンコーン・・・

教室に昼休みを告げるチャイムが鳴り響きました。

ザワザワ・・・
ザワザワ・・・・

クラスの皆のお喋りの声が至る所から聞こえてきます。

『お父さんがマジウザくてさー・・』
『おい見ろよ!!昨日遂に激レアカード引いたぜ!!・・・』
『ねぇねぇ昨日のドラマ見たー?・・」
『この動画見た事あっか?スゲーウケんの・・』
『優ちゃん○高受けるの?マジで凄くない!?・・・』

話題は実にさまざま・・
窓際の一番の後ろの席に座る私は、そんな会話の声をBGMに
1人受験対策のテキストにペンを走らせています。

「ねぇ優ちゃん見て、山岡さん休み時間まで勉強してるー、マジ偉くない!?」
近くで高校受験について話していた、クラスメイトの女子2人が話しかけて来ました。

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「しかもこの本の問題、レベルめちゃ高いよ」

「うわマジだ!!ねぇ山岡さんって高校どこ受けるの?」

「・・・・」
私は、ペンを握りしめたまま固まってしまいました・・。
人と話すのは苦手です。

「・・ん?」

「あ・・の・・」
私は答えようとしましたが。

「ごめんごめん、勉強の邪魔しちゃったね・・」

「行こう優ちゃん・・そんじゃ、頑張ってね山岡さん・・」
私の答えを聞く事も無く、2人は向こうへ行ってしまいました・・。

私の名前は、山岡夏音、中学3年生です。
いきなりですが、・・・私には、友達がいません。

コミュ障で引っ込み思案な私は、人とどうやって接して良いのか、分からないのです・・・。
先ほどのやり取りで分かるとおり、常に周りとは一定の距離感があります。
小学校から今まで変わらない事なので、今更どうと言う事は無いのですけど・・。
でも、たまにふと思う事も有るのです。
私にもし友達がいれば・・・って。

(村松さん・・また漫画本読んでる・・、先生にバレたら没収されるよ・・)

私とは反対側の、廊下側の一番後ろの席に座る村松彩萌さん。
彼女もまた、私と同じように、いつも1人でいます。
休み時間の殆どを、漫画本を読んで過ごしているのです。
カバーが掛けれられている為、何を読んでいるのかわかりません。
でも、すごく気になります・・。
私も漫画・・大好きだから・・。

村松さんとなら、仲良くなれるかも・・って思って、
過去にも何回か、接近を試みようとした事がありましたが、
全部上手く行きませんでした・・・。

(・・良し!!)
私は立ち上がり、村松さんの方へ向かいました。

(せめて今日は、どんな漫画読んでるのかだけでも確認しよう)
私はトイレに向かう風を装って、ゆっくり、漫画を読み耽る村松さんの後ろ側を通り抜けました。

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「・・あ!!」
思わず小さな声が出てしまいました。

(嘘!!アレ、私が今一番ハマってる漫画!!)
もう何度も読み返しているので、チラッと見えただけでもわかってしまいました。
少年誌に連載されているにも関わらず、
イケメンの登場人物達が多いせいか寧ろ圧倒的に女性からの支持が多い某作品。

(この前のアニメ専門店でのイベント行きたかったんだよね・・、1人で行く勇気無かったから諦めたけど・・)

(村松さんと一緒なら・・・、憧れの某国際展示場にだって・・)
妄想は膨らむばかりでしたが、現状、今まで一言だって会話を交わした事がありません。

頑張る・・・。
頑張り・・・たい・・・。

それから、暫くの間、
私は私なりに、手を尽くして、きっかけ作りを試みましたが、結局上手く行きませんでした。

数週間が経過すると・・・。
とにかく今は、受験勉強の方が大事・・っと、
自分自身を納得させて、村松さんへの想いは一時封印する事にしました。



10月中旬のある日の日曜日。

「・・良し、歴史はこんな所で良いかな。
次は数学かな、お昼までやって、ちょっと休憩しようっと」

私は受験に向けて、今日も朝から猛勉強しています。

数学のテキストを開いた丁度その時。
ピンポーン・・と、呼び出し音が鳴りました。

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こんな、朝早くから誰だろう?
と思ってたら、ドタドタと、玄関に向かう足音が
私の部屋のドアを通り過ぎて行きました。
一つ上の姉、小春お姉ちゃん(春姉ぇ)です。

「おはよう沢野さん、随分早かったね。ねぇ、良かったらちょっと、私の部屋でお話してから行かない?」
自分の部屋に居ても、玄関の会話が聞こえて来ました。
春姉ぇは、高校生になってから出来た友達、沢野さんと遊ぶ約束をしていたみたいです。

春姉ぇの紹介で、私も何度か沢野さんとはあった事があります。
こんな事言ったら、春姉ぇに怒られるけど・・。
春姉ぇとは全然釣り合わないレベルの美人さんで・・・。
正直今でも、あんな綺麗な人が、(一般的に見て)普通レベルの春姉ぇと
どうして友達になったのか・・、不思議でなりません。
(何度か経緯を尋ねたけど、絶対に教えてくれないので、もう諦めましたけど・・)

暫くすると、2人分の足音が、私の部屋に近づいて、
トントン、とドアをノックしました。

「夏音~!ちょっと良い?沢野さんが、夏音に会いたいって言ってるから」
ドア越しに、春姉ぇが言いました。

「え・・?うん分かった・・」
私は鏡の前で少し前髪と服装を整えてから、ゆっくりドアを開けました。

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「夏音ちゃ~ん、久し振りー!!元気だった?」

「え・・あ・・はい、こんにちは」
顔を合わせるのは1ヶ月振りですが、ほんといつ見ても綺麗な人です。
私も女だけど・・、同じ生き物とは思えない程です。

「受験勉強はどう?順調?」

「う~ん、どうでしょう・・」
駄目と言うほどでは無いけど・・。

沢野さんとも、始めてあった頃は、緊張して全然会話できませんでしたが、
春姉ぇを交えて3人でやり取りしている内に、ある程度話せるようになりました。

「春ちゃんに教えて貰ってるんでしょ?なら安心だよ」
・・ね?っと春姉ぇに笑顔を向ける沢野さん。

「確かに、春姉ぇには、助けて貰ってますけど・・」

「・・けど?」

「おねしょは・・そろそろ治して貰いたいかな~・・って」
俯き気味にそう言うと、春姉ぇが顔を真っ赤にして叫びました。

「ちょ!!夏音!!やめてよー!!」

「沢野さんは知ってるんだから別に良いじゃん。
昨日、一昨日って連続でパジャマとお布団びしょびしょにしてさー」
それを聞いて、沢野さんは苦笑いを浮かべていました・・。

「今朝はしてなかったみたいだね、ってかしてたら、沢野さん呼べないか」

「もう!!夏音なんか嫌い!!もう勉強教えてあげないから!!」
耳まで真っ赤にして涙目で、春姉ぇは反撃しました。
えー!!それはちょっと困る!!特に苦手の英語は・・・。
ちょっとからかい過ぎたかも知れません・・。

「ごめんごめん。言い過ぎた、許してよ春姉ぇ~」
両手を合わせてゴメンのポーズを取ると・・。

「フンッ!!夏音がおねしょしたって、私助けてあげないからね!!」
頬を膨らませて、春姉ぇが言いました。

(・・いや、それは無いから安心してほしい(汗))

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「・・え?夏音ちゃんもおねしょしちゃうの!?」
うわー!!
春姉ぇが変な事言うから、
沢野さん、私までおねしょっ子だって誤解しちゃってるじゃん!!

「し・・しません!!」
誤解を解くのに、5分は掛かってしまいました・・・。

1時間程して、二人は外に遊びに行くみたいで、私は玄関で二人を見送りました。

「夏音ちゃん、じゃあね!!勉強頑張ってね」

「はい!!また遊びに来てください」

「夕飯までには帰るってお母さんに言っておいて、何かあったらLINE送るし」

「オッケー」

バタン

(良し・・私はもう一頑張りするか・・)
私は部屋に戻って勉強を再開しました。

12時が過ぎた頃、切りの良い所まで数学のテキストを終えた私は、
昼休みを取る事にしました。

「あ~お腹減ったー・・、パンか何かあったっけ・・」
台所から、食べるものを適当に手に取って、自室に持って行きました。
軽い昼食をとっている時に考えていたのは、春姉ぇの事です。

(春姉ぇ、すっかり元気になったなぁ・・、入学式の日におもらしして、引き籠ってたのが嘘みたいだよ)

(あの時は、私も見てて辛かったから。立ち直ってくれて本当に良かった)

・・って。

(おもらしから立ち直ったのは私も同じか・・)

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私は机に置いてあるスマホを手に取りました。
メモ帳を開くとそこに映し出されるのは、ある文章・・。

(コレ読むと思い出しちゃうなー、おもらししちゃったあの日の事・・)

(もう・・1年以上前になるんだ・・・)



その日は10月上旬とは思えない位、冷え込んでいた朝でした。

「夏音~!!何時まで寝てるの~!?遅刻するよ~!!」
前日に買った漫画雑誌を夜中まで読み耽っていた私は、
目覚ましが鳴ったにも関わらず、2度寝をしてしまったのです。
春姉ぇが起こしに来たのは、いつも家を出る時間の10分前でした。

「うわ!!嘘!!もうこんな時間!!あ~もう!!遅刻しちゃうじゃん!!」

「・・だからそう言ってるじゃない!!急ぎなよ~」
そう言う春姉ぇは、もうすっかり制服に着替えて準備万端でした。
酷い・・せめてもうちょっと早く起こしに来てくれたって良いのに・・。

「悪いけど私先に行くからね」
そう言うと春姉ぇは、さっさと先に行ってしまいました・・。

「う~・・」
そもそも、夜更かしした私が悪いので、春姉ぇに逆恨みするのはお門違いです。

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(と・・とにかく急ごう!!)
制服に着替え、髪を梳かした私は、駆け足で家を出ました。
起きてからそこまでに掛かった時間は15分。

「ふー、何とか遅刻はしないで済みそうね。良かったぁ~」

でも、その日は冷え込んでいただけでは無く、風も強い日でした。
寒さを自覚したのは、家を出てからしばらくした後でした。

「ってか、今日寒!!何コレ、風邪引きそう・・」
そして、その強烈な寒さと共に、襲って来たのは・・・。

そうです・・。

尿意です。

「うう・・、しまった。おトイレ位行っておけば良かった・・。」

ブル・・ブル・・。

「あう・・、あ・・結構ヤバいかも・・」
一度自覚してしまうと、その尿意はかなり切羽詰まったものだと気づきました。
過去にも、何度かおもらししそうな位切羽詰まった事があります。
いずれも何とかおもらしせずに済みましたけど、
今も、その時位ヤバい状況である事は間違いありませんでした。

「学校着いたら直ぐに、おトイレ行かないと駄目だわコレは・・」
ブル・・ブル・・。

(大丈夫大丈夫・・。今までだって、これ位は乗り越えて来たもん)
ブル・・ブル・・。

(おもらしなんか、する筈無いじゃん)
ブル・・ブル・・。

「あ・・ふ・・でもちょっと急がないとヤバそう。遅刻もしちゃうし」
そう思い、少し急ごうとするのですが・・。

ビュウ――――ッ!!

「きゃあ!!もう!ちょっ!!やだ!!」
時折もの凄い強風が吹き荒れて、スカートが前から後ろから、捲れあがってしまうのです。

(寒いし・・パンツ丸見えになっちゃうじゃない!!)
強風を初めから分かっていれば、スカートの下にスパッツを穿いて来たのに。
急いでいたので、そこまで気が回りませんでした。

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(ゆっくり行くしかないわ、強風に注意しながら・・)
女の子として、スカートが捲れ上がってしまうのはやっぱり恥ずかしいです。
おしっこもかなり危ない状況だけど、パンツ見られちゃうのも嫌。

(もう、遅刻は最悪仕方が無いわ・・、あぅ・・ああ。おトイレ行きたいよぅ・・)
今にも漏れそうなおしっこと、翻るスカートに細心の注意を払いながら、
私はゆっくりとしたペースで、学校へと向かいました。

学校に着いたのは、丁度予鈴が鳴った時でした。

(はぁ~、良かった、遅刻もしなかったし、鞄置いておトイレ行こうっと)
しかし、そんな私の思いとは裏腹に、今日の朝はいつもと様子が違っていました。
教室の前まで来ると・・・。クラスの皆が、廊下に並んでいるのです・・。

「遅いぞ山岡!!今日は全校集会だぞ!!早く鞄を置いて並びなさい!!」
担任の若い男性教師は少しイライラした様子で、私に向かって言いました。

(う・・嘘!!そ・・そんな事聞いてないよぅ・・)
自分の席へ鞄を置いた私は、廊下に出ると、
トイレに行こうかどうしようかと、オロオロしてしまいました。

(は・・早くおトイレに行かないと・・も・・漏れちゃう、で・・でも、もう皆並んで待ってるこの状況で!?)

「何してるんだ!!早く並びなさい!!」
そんな私に向かって、先生は大声で怒鳴りました。
そして、私の腕をつかむと、強引に並ばせようとしました。

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「あ・・先せぃ・・私・・あの・・その・・」
もともと引っ込み思案でコミュ障な私は
先生の迫力に押されて、口籠ってしまい、
言いたい事をハッキリ言えませんでした。

「何?何言ってるか分からん?良いからほら!並べ!!
お前が遅いせいで、皆がどれだけ迷惑してるかわかってるのか!?
もう中学生なんだから、その位自覚しなさい!!」

「は・・はぃ・・すみませ・・」

こうして、私はおトイレに行く事が出来ずに、そのまま、体育館に向かう事になってしまいました。

(何で全校集会なんてあるのよもう!!)

(ああ~・・さっき廊下出たら直ぐダッシュで、
トイレに駆け込んじゃえば良かった、私の馬鹿馬鹿馬鹿!!)

(こんな事になる位なら、先生に怒られた方がまだマシだったのに・・)

(うう、もう全校集会が終わるまで我慢するしかない・・)

(お・・おもらし?!嫌々!!そんなの絶対に嫌!!)

(我慢・・我慢・・我慢・・!!)

(・・・出来るのかなぁ・・・・)

(ってしないと、おもらしだよ!!おもらし!!冗談じゃないわよ!!)

移動中、私は、後悔の思いと、おしっこ我慢の不安で頭が一杯になりました。



体育館に着いて、全クラスが集合したのを確認すると。
まもなく、全校集会が始まりました。

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教頭先生の挨拶が終わると、生活指導の先生が出てきて、話を始めました。
ですが、私は話を聞いている余裕なんかありませんでした。
私の頭にあるのは、今にも溢れ出て来そうなおしっこを我慢する事だけでした。

(はぁ・・うう、後20分位なら我慢出来るかも知れない・・・。
全校集会ってそんなに長く無いよね、大丈夫我慢出来る・・きっと出来る・・)

10分程して、生活指導の先生の話が終息に向かおうとしてしまいた。
この時、私はもう、大事な部分を軽く押さえていないと耐えられない状況になっていました。

(これ位の仕草なら、バレて無いと思うけど・・。)

いつものパターンであれば、この後3~5分程校長先生の話が合って終わるはずです。
我慢・・仕切れる!!
そう考えた私は、ちょっとだけ安堵の息を出しました。

しかし・・、ここで計算外の出来事が。
「これで、1つ目の話は終わりで~」

(・・ひ・・1つ目!!!)
この言葉に私は驚愕してしまいました。
アウトか、それともセーフか・・。
今の状況では、数分の時間差がその結果を左右する事は明白でした。

(って事は、下手したら後10分、話が続くって事!!)

(無理無理!!無理だよ!!それじゃあもう我慢出来っこない!!)

一気に絶望感が襲って来た事で、尿意がより一層強くなったような気がしました。

(ううん駄目!!駄目!!おもらしなんか絶対駄目!!)

(もうこうなったらとにかく耐える・・耐えるのよ!!山岡夏音!!)

もう、あれこれ計算するだけ無駄だと思った私は、とにかく、
『これで全校集会を終わります』の言葉だけを、ただひたすら待つ事にしました。

「続きまして、校長先生のお話」
5分後、やっと生活指導の先生の話が終わりました。

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「ああ・・う・・、うう・・」
周りにバレないように我慢するのにも限界が近づいてきました・・。
もう、恥らっている余裕などありません、完全に右手で大事な所をギュッと抑え、、
小さく両足を摺合せながら、最早限界に達しているおしっこを我慢しました。

校長先生の話が始まって暫くすると・・。
体育館の側面を、担任教師と一緒になって歩いて行く女子生徒が、目に入って来ました。
顔面蒼白で肩を抱かれながら歩いて行く姿を見て、貧血だと思いました。

(うう・・羨ましい・・貧血の方が全然マシだよ・・。は・・早く、お願い早くして・・・)

そして・・

(おしっこ・・おしっこ・・おしっこ・・おしっこ・・・)
細かい事を考える余裕も無くなってしまいました。
私の頭にあるのは、最早、おしっこがしたい。それだけでした。

「校長先生の話を終わります」
校長先生の話が終わりました、後は教頭先生の終わりの挨拶だけです。

「はぁ・・はぁ・・うう・・」
呼吸も荒くなってきました。
姿勢も若干前屈み気味、
きっともう何人かは私のおしっこ我慢に気付いている事でしょう。

(もう少しで・・終わり・・お・・おしっこ出来る)
もじもじ・・、もじもじ・・

(おしっこ・・おしっこ・・おしっこ・・おしっこ・・)
もじもじ・・、もじもじ・・

しかし、この日の全校集会は、これで終わりではありませんでした。

「続きまして、今月から1ヵ月間、皆さんと一緒に過ごします。
教育実習の先生3名にそれぞれ挨拶をして頂こうと思います」

(う・・嘘・・でしょ・・!!)

もういつおもらしが始まってもおかしくない・・。
私はもうそこまで追い込まれていました。

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「はぁ・・はぁ・・」
もう体は完全に前屈み、両足もせわしなく動いています。
そうしていないと、もうおもらしが始まってしまうからです・・。
もう皆私の我慢にとっくに気付いているに違いありません。

「あ・・あ・・あ・・」

教育実習の3人の先生が前に出てきた時。
私の後ろに立つ、佐藤さんが私の背中をトントンと叩きました。

「はぁ・・え?」
私は必死に我慢を続けながら、後ろを向きました。

「ねぇ・・大丈夫?」
佐藤さんは、心配した様子で、私に尋ねました。

(やっぱり・・)
流石に後ろに立っているだけあって、既に気付いているみたいです。
大丈夫?とは、おしっこ我慢出来るの?と言う事でしょう。

『佐藤さん、お願い先生呼んでくれない』
もう既にバレているのですし、折角心配して声を掛けて来てくれたのですから、
私はこのように受け答えすれば良かったのです。
それなのに、私は、ほんの少しの羞恥心を取り払う事が出来ずに・・。

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「な・・何が?」
っと言ってしまいました。

「何がって・・・」
佐藤さんは驚いた様子を見せました。

「おしっ・・」
続けて何か話そうとしてくれた所で・・。

『ギロッ!!!』
鋭い顔つきの担任教師が横を通り過ぎたのです。

私と佐藤さんは慌てて、元の位置に戻りました。

(あ~私の馬鹿!!折角佐藤さんが気を利かせてくれたのに・・)

(おしっこ・・おしっこ・・おしっこ・・おしっこぅ・・うう・・)

もう、佐藤さんが話しかけてくれる事はありませんでした。
私は最後のチャンスを自ら不意にしてしまったのです。
おもらしする方がよっぽど恥ずかしい事だと言うのに・・・。

教育実習の先生の3人目の挨拶が始まりました。
初々しい挨拶の言葉を述べているのでしょうが、
私には、何も頭に入って来ません・・。

(おしっこ・・おしっこ・・おしっこ・・おしっこ・・)

おしっこの出るところの感覚が無くなってきました。
おしっこがもうそこまで来てる事は自分でもはっきりとわかりました。

「はぁ・・嫌・・だぁ・・はぁ・・う・・」

(おもらしなんて・・おもらしなんて・・嫌だよぅ・・・・)

そして・・・

体がゾクゾクっという感覚に襲われた・・

次の瞬間。

「・・あっ!!」

ジュッ・・・・
パンツに温かいものが広がっていく感触がしました・・。
間もなく・・それは、大事な所を抑えていた、右手にも伝わって来て・・・。

(え・・なに・・あっ!!・・あああああ!!!)

とうとう、おもらしが始まってしまいました・・・・。

「はぁ・・はぁ・・あっ!!!」

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ジュワワワーーーッ!!

「あっうぅっんっ!!!」
ジゥワアアァァァァァァァァアアアアアアアアアアーーーーーー!!!!

バシャバシャバシャ・・・・・・!!!!

「あっ・・あっ・・あっ・・!!!」

おもらしが始まった直後・・
私は溜まりに溜まったおしっこが、解放される余りの気持ち良さに。
一瞬頭が真っ白になりました。

小学校卒業間際、
興味本位で、一度だけ女の子の大事な所を、手でクニクニと弄った事があるのですけど。
(オナニーって言うんだって・・中学上がってから初めて知りました)
その時と同じ・・もしくはそれ以上の気持ち良さを感じてしまったのです。

でも・・・それも一瞬の事で、足元におしっこの水溜りが広がり始めた時には、
余りの恥ずかしさで、心が押しつぶされそうになりました。

「嫌っ!!嫌っ!!嫌っ!!」
私は慌てて、小股からおしっこを出し続けながら、その場にしゃがみ込んでしまいました。

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シュウウウウウウウウウウウウウ・・・・・・・・・
しゃがんでからも、おしっこは出続けました。

(見ないで!!見ないでよぅ!!!)
余りの恥ずかしさに耐えきれずに、私は、両手で顔を覆い隠して、泣きだしてしまいました。

「う・・うええん・・うう・・ぐす・・ひっく・・」
だんだん下腹部が楽になって・・・長く感じたおもらしが終わりました。

泣きながら、周りを見渡すと、既に私の半径2メートルには誰も立って居ませんでした。
そこに有るのは、おもらししてしゃがみながら泣いている私と、広大な黄色い水溜りだけでした・・。

「あーあ・・・、だから大丈夫?って言ったのに・・・」
佐藤さんが、そう呟いたのが聞こえてきました。

「うええ・・ひっく・・ひっく・・」
ヒソヒソ話や、笑い声が聞こえる中、私はただ泣く事しか出来ませんでした。

(おしっこもらしちゃった・・おしっこもらしちゃった・・)

(みんな見てる・・おしっこもらした私を・・みんな・・・)
そんな思いだけが、ひたすら頭の中を駆け回りました・・・。

暫くすると、
雑巾とバケツを持った隣のクラスの50代の女性教師と
大きめのタオルと普通のタオルを持った保健の先生(女性)が、私の元にやって来ました。

「あなた達!!何処見てるの!!前を向きなさい!!まだ集会は終わってないのよ!!」
隣のクラスの先生が、私を見ている周りの皆に向かって言いました。

「はいはい、もう泣かないの、おしっこ・・・我慢してたんだよね?」

「保健室でお着替えして、今日はもう帰ろう・・ね??」

「だから・・ほら・・、ちょっと元気出して、立ってみようか?」
二人の先生は、まるで幼稚園児をあやすかのような口調で言いました。

(このままでいてもしょうがない・・)
私は泣きつづけながらも、その場にゆっくりと立ち上がりました。

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ピチャピチャ・・・ッ

するとスカートの裾から、大量のおしっこが滴となって水溜りに落ちて行きました。
しゃがんだせいで、スカートの裾が床についてしまい、
床に広がったおしっこを吸い込んでしまったからです。
ポタポタ・・・と止めどなく滴は落ちて行きました。

「ちょっとゴメンね・・」
そう言うと保健の先生は、私を水溜りの中から少し移動させると、
持ってきたタオルで、滴が落ち続けるスカートの裾、おしっこの筋が出来た足、
上履きの裏を軽く拭きました。
その横で、隣のクラスの先生が、私の作り出した水溜りを、雑巾で手際良く拭いていました。

「良し!!それじゃあ、保健室に行こうね・・」

「・・ぐす・・ぐす・・」
私はまだ泣いていました。

「大丈夫・・大丈夫だから・・」

「・・・うん」
私は何とか頷いて、歩き出しました・・。

大勢の生徒が、私の方を振り返り、
ヒソヒソ話しをしたり、笑ったりしていました。
余りの恥ずかしさに、私は耐えられませんでした・・。

(今すぐ死にたい・・・)

『これで全校集会を終わります』
体育館から出る寸前の所で、
私が待ち望んだ台詞が聞こえてきました・・・。



後編へ続きます。
  1. 2014/08/31(日) 12:56:51|
  2. 待ってた(シリーズ含む)
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予告です。

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ずっとお待たせしておりました、『待ってた』のサイドストーリーの公開の目処がようやく立ったので、お知らせします。

お話は完成していて、後は絵を作って行くだけです。
(コミPo!作業はお話作りよりも楽しいのでwwかなり早いです、もう1/3程完成しています)

基本『待ってた』と同じSSタイプですが、前回とは絵の数が違います。
およそ30枚位です。
我慢、おもらし、お着替えと、小鹿ちゃんの時以上の物を目指したいと思っています。

前後編の前編を、来週には公開できると思いますが、とある事情により、再来週になる可能性もあります。
でもそれ以上伸びる事は無いのでご安心ください・・・。(本当お待たせし過ぎて申し訳ありません・・)

今回の絵は、そのサイドストーリーの主人公、夏音ちゃんです。
休み時間の廊下でのおもらし。
そう、今回の制服は純白です!!ww
おしっこの黄色が際立つ良い色ですよね??
(公開予定のお話とこの絵は関係ありません、単なる妄想絵です(笑))

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!
  1. 2014/08/24(日) 23:04:58|
  2. 待ってた(シリーズ含む)
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待ってた(後編)

「・・・春姉ぇ、もう良いの?」

「・・うん、平気」

涙と鼻水でグチャグチャになった顔を洗いに洗面所に行った私を、
夏音は部屋で待っていてくれました。
何となく、さっきまでの、冷たい雰囲気は消えて、
昔の、仲の良かった頃の感じに
戻ったような気がしました。

「それで・・、聞きたいんだよね・・」
「・・私がおもらしからどうやって立ち直ったのか」

「・・うん、夏音にはつらい事思い出させるけど」
「私、このままでいたくない・・。立ち直りたいから・・」
「お願い・・」
私は深々と頭を下げました。

すると・・

「・・ってた」
また夏音は物凄く小さな声で何か呟きました。

「・・え?」

「・・何でもない」
「それより、春姉ぇ、やめてよ、頭なんか下げなくて良いから」

「あ・・うん」

「話すけどさ、正直参考になるかどうかわからないよ」
「結局は開き直りと、当たって砕けろの精神だったってだけだし・・」

「・・それが出来たらこんな事になってないわよ」
弱音を吐く私に、夏音はスッと近づいて、
人差し指で私の額を軽く・・チョンっと小突きました。

「出来る!!やるんだよ春姉ぇ!!立ち直りたいんでしょ!!」

「・・う・・うん」

(随分久しぶりな気がするなぁ・・夏音の額小突き・・)

仲が良かった頃、悪ふざけ中に、夏音は良く私の額をこうして小突いていました。
夏音から少しずつ、仲が良かった頃の雰囲気が戻って来てる・・。
私はそう感じていました。

「春姉ぇ、パソコン借りるよ」
そう言うと夏音は検索サイトを開くと、そこに、あるキーワードを入力しました。

【おもらし 中学生】

検索をかけると、中学生でおもらしをした失敗談がズラーっと出て来ました。
思えば【高校生】では何度も検索をかけて来ましたが、【中学生】で検索をかけた事はありませんでした。
夏音は、その検索結果の2ページ目の6番目、大手の質問サイトのリンクをクリックしました。

すると、
『中学校でおもらしをしてしまいました』
と言うタイトルで始まる、質問が表示されました。

「春姉ぇ、これ、読んで」

「・・うん」

夏音に促されて、私は、パソコンに表示されている、その質問文を読む事にしました。
日付を見ると、今から約1年とちょっと前のようです・・。

今週の月曜日の事です。
学校で全校集会がありました。
トイレに行きたかったのですが、言い出せずに必死に我慢しました。
けれど私は、我慢しきれずに、その場でおもらしをしてしまいました。
余りにも恥ずかしくて私は泣いてしまいました。
そんな私を見て、みんな、ヒソヒソ囁き合っていました。
ニヤニヤ笑ってる人も沢山いました。
保健の先生は、中学生でも良くある事だから気にしちゃ駄目って言ってましたが
本当に私以外にもそんな子はいるんでしょうか?
それから今日まで4日間、学校を休んでいます。
クラスメイトの反応が恐くて、学校に行きたくありません。
私、コミュ障だから友達もいませんし、きっと虐められるに違いありません。


(・・全校集会・・、それにこの文章の書きこまれた時期って・・まさか)

「これ・・私が書いたの」
私の後ろに立っていた夏音が言いました。

「・・読んでたらそうなのかなって思ったわ」

(今の私と全く同じ・・中学と高校の違いはあるけれど・・)

「この書き込みが、夏音の立ち直るきっかけになったの?」

「そうだよ、全部読んで見れば分かるから・・」

「・・分かった」
私は続きを読む事にしました。

私・・もう死にたいって思って・・・。
昨日、手首切って自殺しようとしたのですが、
血がドバドバ出てきたら、途中で恐くなって止めてしまいました。
自ら死ぬ事も出来ない私は、これからどうすれば良いでしょうか?


「・・ちょ!!自殺ってあんた!!」
流石に驚いて、夏音を方を振り返りました。

「未遂だったんだから許してよ」
「でも本当だよ、ほらココ・・」
っと言うと、左腕をまくって手首を見せてくれました。
薄らと、カッターか何かで切った傷跡がありました。

「やめてよもう・・自殺なんて・・夏音が居なくなったら私・・」
そこまで思い詰めていたなんて・・。私は思いもよりませんでした。

「・・ありがとう春姉ぇ」

夏音の書いた質問はこれで終わっていました。
質問サイトなのでそれに対する答えが付いてるハズなのですが・・。

「あれ・・?回答数0・・??」
立ち直るきかっけと言うのは多分
この夏音の書いた質問に対する答えだろうと途中から思っていましたが。
その予想に反して、誰も夏音の質問には答えていませんでした。

「・・え・・でも、それじゃあ、何でコレが立ち直るきっかけ??」
疑問を投げかける私に、夏音が言いました。

「今は回答数0になってるんだけど・・」
っと言って今度はポケットから携帯電話を取り出して、何やら画面を出そうとしていました。

「一人だけ・・直ぐに回答をくれた人がいてね・・。それが・・これ・・」
っと言って、夏音は自分の携帯電話を私に差し出しました。

「・・・これ・・え・・」
携帯電話を受け取った私は、そこの表示されている文章を見て、驚きました。
それは、あらゆる罵詈雑言が練り込まれた内容で、いわゆる荒らしと呼ばれる類のものでした。

「ちょっと言葉が汚いんだけど・・、だから直ぐ削除されちゃったみたいなんだよね」

「・・・ちょっとどころじゃ無いじゃん」

その、直ぐに削除された回答を(マイルドに)要約すると、つまりこんな感じでした。

自殺なんてするな、親から折角与えられた命を無駄にするな。
自殺する勇気があるんなら、その勇気を学校行くことに使えば良いだろうが。
お前みたいな性根が腐ったウジウジした奴の書き込みを見てるとイライラするんだよ。
もう金曜だから仕方が無い、良いか、来週必ず学校行けよ。
そんでその結果がどうだったか、帰ったら直ぐに報告よこせ。いいな馬鹿!!


「この回答初めて読んだときはさ、凄いショックで、ちょっと泣いちゃったんだ・・」
「でも、何度か読んでいくとね。言葉は汚いけど、言ってる事は間違って無いなって思えて来て・・」

「・・うーん、まぁ、良く取ればね」
私は苦笑いを浮かべながら、頷きました。

「多分消されちゃうなって思ったから、私・・直ぐにコピーして、こうして残したの」

「なるほどね・・」

夏音は続けて言いました。
「土日はずっとこの書き込みを眺めてた」
「特に自殺する勇気があるなら、それを学校行くことに使えって所・・」
「何度も眺めて・・そしたら、考えが変わったの」

「考え・・・って?」

「死ぬのを考えるのは、もう一度学校行ってからでも良いんじゃないか」
「そこで、駄目だった後でも遅くないかな・・って」
「一度・・学校行く勇気だそうって・・・」

「それに・・・」
そこで夏音は一度、一呼吸置くように下を向きました。

「・・それに?」

「悔しかったんだもん!!」
夏音は突然、音量を上げて言いました。

「励まされはしたけど・・・流石に、こんな酷い言い方されたらさ」
「ここなんか見てよ春姉ぇ!!いくらなんでも、おもらしして凹んでる女の子に対して酷いと思わない!?」
夏音はぐっと私に顔を近づけて・・、熱く語りました。

「思う・・思うよ・・って顔近いって夏音・・」

「だから私、見返してやりたかったのよ、これ書き込んだ人を」
「あなたの言う通り学校行ったよ!!何か文句あるって?」
「それで、月曜日に思い切って学校行く事にしたの」

「・・・思い切ったね本当・・」

「だから・・最初に言った通り、私は、開き直りと当たって砕けろの精神だったってだけなの」
「それと、こいつを見返したいって思いね・・コイツ!!」

トントントンッ!!

っと言って携帯に表示された文章を指でつつき倒しました。

「・・フフ」
その様子が余りに滑稽で私は思わず吹き出してしまいました。

「・・っで1週間振りに学校行ったら、やっぱり最初の方は皆、私の方ジロジロ見てて」
「その視線が辛かったけど、3時間目位になると、それもなんか無くなって・・」
「特に虐められるような事も無かったよ」

「・・本当・・それ?」
訝しげに尋ねると、夏音は、「本当だって」っと答えました。

「春姉ぇ、最後は自分の勇気なんだよ!!勇気出そうよ!!・・ね!!」

「・・・・・」
夏音もおもらしした後、相当悩んで、苦しい思いをした事は分かりました。
自殺を図るほどに・・。
それほど心に深い傷を負った所から、勇気を振り絞って登校して立ち直った事実は、
私にとって、とても後押しになる事だと思いました。
ですが、やっぱり恐いのです。

「でも・・でも・・」

「・・でもじゃない!!行くの!!明日から!!」
夏音は語尾を強めて言いました。

「あ・・明日・・そんな・・いきなり明日なんて・・」

ガシッ!!

「・・え?」

「立ち直りたいんでしょ春姉ぇ!!引き延ばす意味なんか無いじゃない!!」
夏音は私の肩を掴み、揺らして来ました・・。
まるで、意地でも私に学校に行かそうと、必死になってるみたいです・・。
ついさっきまで、よそよそしい態度だったはずなのに、
急にどうしたと言うのでしようか・・?

「・・・そう・・だけど」
うつむいて、視線を逸らした私に、

「待ってた!!」
突然夏音は叫びました。

「・・え?」

「私・・ずっと待ってたの!!春姉ぇが『立ち直りたい』って言ってくれるの・・」
「この一ヶ月間・・ずっと・・・」
「ずっと待ってたの!!」

「夏音・・」

「だからさっき・・『立ち直りたい』って言ってくれて・・凄く嬉しかった!!」
「昔のいきいきした春姉ぇに戻ってくれるって思って・・凄く嬉しかったの!!」
顔を真っ赤にして夏音は更に続けました。

「ここで躊躇したら、今と何も変わらないじゃない!!」
いつの間にか、夏音の目には涙が浮かんでいるようでした。

「分かってる・・分かってるわよ、そんな事・・」

「分かって無い!!!」
夏音は、家中に響き渡る程の大声を上げました。

「春姉ぇが今の生活嫌なのと同じで・・・」
「私だって・・私だって・・・」

「こんな惨めな春姉ぇ見てるの・・もう嫌なんだから!!」

「夏音・・」

「勇気出して・・春姉ぇ・・・」
夏音の目から一筋の涙が零れ落ちました。

(気が付かなかった・・・)

(苦しんでるのは私だけだって、自分勝手にそう思い込んでいたけど・・)

(私・・最低だ・・馬鹿だ・・)

(私はこの一ヶ月の間、ずっと・・ずっと・・・)

(夏音を苦しめていたんだ・・・)

(・・・ごめんね、夏音、私・・頑張ってみる・・)

私は、覚悟を決めました。

「わ・・わかった・・」

「明日から・・私」
「学校・・・行く」

「!!!!」
私の言葉を聞いた夏音は、飛び切りの笑顔を私に向けて・・。

「はるねぇーーーーー!!」
私の胸に飛び込んで来ました。

「おかあさーん!!春姉ぇがね!!春姉ぇがねーーーーっ!!!」

・・・・・・・・。



その後。

私は、明日から登校を再開する旨を、一応伝えた方が良いと思い、
担任の先生に電話を掛ける事にしました。

『はい、~高校教師の佐々木です』
声を聞くのは、入学式依頼で正直あんまり覚えていません。

「もしもし、あの・・その・・私・・・」
緊張して言葉が出せないでいると、

『あなた、もしかして・・山岡さん?山岡さんでしょ?』

「・・あ・・はい、そうで・・す」

『どう?元気にしてる?心配してたのよもう~』
安心した、と言う様子で先生は言いました。

「すみません、ご心配をおかけして・・」

『それにしても、どうしたの急に?』
『まさか・・辞めるとか言いに掛けて来た訳じゃないわよね??』
今度は一変、不安な様子で問いかけて来ました。

「えっと・・その」

『まさか、本当にそうなの!!駄目よそんなの!!』

「違・・先生」

『山岡さんにとっては、確かにつらい経験だったと思うわ』
『けどね、人生もっとつらい事は幾らだってあるのよ、乗り越えて行かなくちゃ!!』
先生は熱く語り出しました。
早めに誤解を解かないと面倒臭い事になりそうです。

「ちがうんです、先生、私・・その・・」

「明日から学校・・・」

『本当!!それは良かったわ!!気持ちの整理がついたのね!!』

(まだ全部言って無いのに・・・)
と思いつつも、先生が凄く喜んでいるので、話は伝わったようです。

「は・・はい・・一応・・」

『あ~本当良かったわ~。入学式だけで退学なんて悲し過ぎるもの・・』

『沢野さんもずっとあなたが来るのを待ってるのよ~・・』
先生は、いきなり私以外の生徒の名前を出して言いました。

(沢野さん・・??)

『あなたと・・2人一緒なら大丈夫よ!!うん!!』

「あの・・先生、沢野さん・・って??」
疑問に感じた私は、その聞き覚えの無い生徒(と言うか私にとっては全員そうなるのですが)
の事を聞きました。

『え・・?ああごめん、そうか・・山岡さん、クラスメイトの名前まだ知らないわよね・・』
先生はしまったと言うような口調で答えました。

知らないって事もそうですが、私が引っかかるところは、
私が来る事を待ってたと言う所です。
おもらしした時、私は、クラスメイトの女子全員から侮蔑の視線を向けられたハズです。
それは間違いありません。
だからもしかして男子?かと一瞬思いましたが、
男子高校生に向かって『さん付け』はおかしいので、多分女の子でしょう。

私が来るのを待ってる女子生徒なんか、存在する筈が無いのですが・・・?

『山岡さん、驚かないで聞いてくれる・・』
先生は前置きした後、ゆっくりと話し始めました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

(・・・・え?!)

(そんな事・・・)

先生の話を聞いた私は、驚きを隠せませんでした・・・。



翌日。

「おはよう春姉ぇ!!」
既に制服に着替えていた夏音が、私に向かって元気に言いました。

「・・・お・・おはよう」
夏音との仲が良くなったのは良いのですが・・

「うわ・・・・と・・取りあえずシャワー浴びて来なよ・・」

「・・・う・・うん」
私のおねしょは良くなりません・・・(泣)
今日もお布団に広大な世界地図を描いてしまいました。
私はビショビショのパジャマ姿で、とぼとぼとお風呂場へ向かいました。

「小春・・ああ~今日もなの・・」
お風呂に向かう途中でお母さんとすれ違いました。
でも今日は、昨日までとは様子が違います。

「洗濯はやっとくから急ぎなさい!!今日から行くんでしょ?学校」
お母さんは薄ら笑顔を浮かべながら言いました。

「・・うん」
ビショビショのパジャマ姿で答えると、お母さんは。

「待ってたわよ小春・・・」
と言いました。

「・・・え?」

「小春が学校行くって言ってくれるのを、ずっと、ずっと待ってた」
「今日から、今まで止まってた時間を取り戻して来なさい!!良いわね!!」

「・・・ありがとう、お母さん」
私も笑顔で答えました。

「・・でも、なるべく早く治してね・・・おねしょは・・」

「・・・・・」(汗)

お風呂から上がると、私は、入学式依頼、久しぶりに学校の制服に着替えました。
おもらし後、直ぐにクリーニングに出しましたが、
おしっこで広範囲をびしょ濡れにしてしまったので、染みになってないかなとか、臭わないかなとか不安になりました。
夏音に確認して貰った所、問題無いという事なので、それを信じる事にしました。

思えばこの制服が着たいと言う一心で入学した学校です。
いきなり、おしっこで汚してしまったけれど、
今日からまた、新たな気持ちで頑張ろう、と思いました。

「・・・おトイレ行ったし、準備OK」
「それじゃあ、途中まで一緒に行こうか?夏音?」

「うん!!」
夏音は笑顔で答えました。

扉を開けて2人で

「行って来ます」
っとお母さんに声を掛けました。

「頑張って来なさい、ところで小春、お布団干したの?」

「・・・あ!?」
制服におもらしの痕跡が残ってないかと言う事に気を取られ過ぎて、
おねしょ布団の事をすっかり忘れていました。

「良いわ、やっとくから、それじゃあね」
そう言ってお母さんは手を振ってくれました。

「・・・ありがとう、それじゃ・・行って来ます」

・・・・・・・・・・・・・・。

「って駄目ー!!自分で干すから良い!!」
お母さんに任せたら、間違いなく乾くように干されてしまいます!!
そんな事して、私の描いた世界地図がご近所の目に触れたら、それこそもう立ち直れません!!(汗)

慌てて部屋に戻る私を見て、夏音は苦笑していました。



夏音と別れて一人、学校までの道を歩いている途中、
学校が近づくにつれ、私はどんどん緊張してきました。
それと同時に、不安と、恐怖も襲って来て、やっぱり引き返そうと何度も思いました。

でも、別れるまで、夏音は一生懸命私を励ましてくれました。
それが私に僅かな勇気を与えてくれていました。

(今日を乗り越えなきゃ、私はこの先ずっと前に進む事ができなくなってしまうわ)

(それに・・沢野さん・・彼女には会わないと・・)

校門近くまで来ると、生徒と次々とすれ違いました。
皆が私を見て笑っている・・そんな気がして、震えが止まりませんでした。

下駄箱まで来ると、大体の人が私の事をチラチラ見ていました。
中には、私も何となく顔を覚えてる人もいました。
言葉を交わす事はありませんでしたが、
私が覚えてる位なのですから、間違いなく向こうも、おもらしした子だって思っているはずです・・。

(ああ~もう!!お願いだから、ジロジロ見ないでよ~!!)
緊張と不安と恐怖でもう頭が一杯になってしまいました。

上履きに履き替えると、私は、教室では無くて、保健室へと向かいました。

(保健室で、沢野さんが私を待ってる・・)

(私とクラスメイトらしい、沢野さん・・・)

(私と同じ失敗をした・・沢野さん・・・)



昨日。
先生に電話した時・・・
先生は驚かないでと前置きした後、こんな話をしました。

『実はね、あなたがおもらしした次の日・・』
『つまり入学式の次の日ね・・クラスでまたおもらしが起こったの』

「・・え!!」
私は驚きを隠せませんでした。

『それが・・沢野さん、あなたと全く同じ状態になっちゃってね・・大泣きして大変だったわ』
高校生のおもらし自体珍しい事だと言うのに・・
それが、同じクラスで2日連続で起こるだなんて・・。
どんな確率なのだろう・・っと、半ば信じられませんでした。

『あなたと違う所は、次の日からも一応学校に来てるって事ね』

「・・一応って」

『保健室登校なのよ、まぁ、ショックな事だから分かるんだけど・・』
『でも早く教室に復帰してくれればって思ってたの』
『正直な話、山岡さんが来てくれればってずっと思っていたわ、だから・・良かった!!』

(私と同じ失敗をした子が・・学校にいるんだ・・しかも同じクラス・・)
沢野の言う子には申し訳ありませんが、それは私にとってはとても頼もしい事に思えました。
先生の言う通り、2人でなら1人よりももっと頑張れるかも知れないと思いました。

『沢野さんもしきりに言ってたわ、山岡さん来ないのかなぁ・・って・・』
『だから明日。まずは、沢野さんに会ってあげて・・保健室にいるはずだから』





保健室に着きました。

「・・よし!!」

ガチャ・・・。

恐る恐るドアを開けると・・・。

そこには信じらない人物が座っていました・・・。

「・・え!!・・あ・・!!アレ!!嘘!!」
余りに驚き過ぎた私は、動揺して言葉が出て来ませんでした・・。

「おはよう山岡さん、久しぶり」
「昨日先生から電話があって知ってたわ、山岡さんが今日から来るって・・」

「・・・え・・沢野・・さん・・?なの?」
なんで・・なんで・・・???

「あの時以来だね・・元気だった?」

「あなたが沢野さん!?」

「そうだよ・・そうかそう言えばあの時は名前言ってなかったもんね」
サラサラのロングヘアーと、モデル顔負けの顔だちとスタイルを忘れるはずがありません。

沢野さんは、座って、私に照れ笑いを浮かべて言いました。






「待ってた」






c80.jpg
「私、この1ヶ月間、あなたが・・」
「山岡さんが来るのを・・ずっと・・待ってた」

「・・・・」

まさか・・

あの、クラスの注目の的だった女の子が・・・
私のおもらしを利用するような、計算高い女の子が・・
私と同じように、教室でおもらしをしたなんて・・。
彼女に対する憎悪すら忘れて、私はただただ、驚きの表情を浮かべていました。

唖然としている私に向かって、沢野さんは言いました。
「いきなりこんな事話すのも図々しいと思うんだけど・・・聞いてくれる?」

「な・・何ですか?」

沢野さんは、体をもじもじと動かして、申し訳なさそうに言いました。
「私・・・私ね・・・」

「は・・はい・・」

「山岡さんに・・謝らなくちゃいけない事があるの」

「え・・?」

「私、山岡さんがおもらしした時、真っ先に手助けに行ったけど」
「アレ・・アレね・・・クラスメイトに良いとこ見せたいって・・そう思っただけだったの」

「・・・・」

「あなたの事なんか、何も考えていなかった・・ううん、それどころか、馬鹿にしてたわ・・」
「高校生にもなって、おもらしなんかしてみっともないって・・」

「・・・・」

「最低だよね・・・私」
「軽蔑・・・するよね・・」

・・まぁ、知ってましたが・・。
もちろん、相当憎みましたけど・・・。
とは言いづらいので、私は黙って頷いていました。

「だから、罰が当たったのね、私・・」
「次の日、山岡さんと同じように、おトイレ行きたいのに・・恥ずかしくて言えなくて・・」
「どうしよう、どうしようって思ってたら・・・。ジャ~―・・って」
「おしっこ・・もらしちゃった・・」

沢野さんは更に続けて言いました。

「自分がおもらしして初めて分かったの・・」
「こんなに恥ずかしいんだ・・、惨めなんだ・・、濡れた制服気持ち悪いんだ・・」
「・・・こんなに周りの子達の目は冷たいんだ・・って」
「それなのに、私、そんな気持ちでいた山岡さんを、自分勝手に利用したんだって・・」
「だから・・本当にごめんなさい・・」

沢野さんは私に深々と頭を下げて謝罪しました。

私は一呼吸置いてから、答えました。
「・・私を利用したって言うのは、今幾ら謝られても、許せる事じゃない・・・」

「・・・ごめんなさい、ごめんなさい、山岡さん・・」
沢野さんは、頭を下げたままでいました。

「けど・・私の友達になってくれてね・・」

「う・・うん!!勿論だよ!!」
沢野さんは顔を上げて私を見つめました。

「これから、教室戻って、一緒に頑張ってくれるって誓ってくれるなら・・」
「・・・卒業する頃には・・許せると・・思う」
そう言うと、沢野さんは、いきなり私の手を握って来て・・。

「あ・・ありがとう!!山岡さん!!ありがとう!!」
目に涙を浮かべながら、頭を下げて言いました。


8時半。
もう直ぐ教室では、朝のHRが始まります。

「・・・それじゃあ・・行こうか・・教室・・」

「・・うん」
保健室の先生に見送られて、私たちは、保健室を出て行きました。

クラスメイトはきっと私たちを見て
罵るで事しょう。
好奇な視線を向ける事でしょう。
おもらし女と陰口を言う事でしょう。

けど、負けない。
二人でなら、きっと乗り越えて行ける。

いつしか手をつないでいた私たちは、教室へ向けて、廊下を進んで行きました。





長くなってしまいすみません。

こんばんは、当初前後編で終わるはずだったのですが、書いてみると全然終わらず。
前中後の3部構成になってしまいました。(汗)

テーマは、

「おもらし後の葛藤と、それをどう乗り越えて行かを描く」と言うものだったのですが。

うーん、どうでしょう、終始まとまりが無いものになってしまった気がします・・・。
SS書くノウハウが全く無い中、まぁ良く最後まで書いたなとは思うのですけど。
後編は、早く終わろうと言う気持ちが強くてグダグダです・・。
(時間があったら書き直したいな・・)

もっとこうすれば良いんじゃないとか、
コレが駄目とかありましたら、ご遠慮なく意見下さい。
次に活かせるように精進します・・・。
今度はもっと短く纏めあげたいです。
流石にこのスクロール量では読む気失せますよね(汗)
自分だったら・・・まず読まない(爆)

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!
  1. 2014/05/06(火) 00:10:30|
  2. 待ってた(シリーズ含む)
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待ってた(中編)

こんばんは、SSっぽい読み物後編・・では無く、中編をお送りいたします(汗)
前後編で終わる・・っと自分の中で思っていた話なんですが、蓋を開けて書いて見ると。
全然それで終わるような感じでは無いと言う事が判明しましたww
それで、今回は中編です。SSはやっぱり難しいですね。
でも、やりがいは感じています。
またいずれ書きたいですね。次からは暫く漫画ですww

そして、もう一つお知らせです。

先日、
新たに、もっち様の運営してらっしゃる、おもらし系SNSサイト

「びしょびしょパンツの会」

と相互リンクをする事になりました。
会員登録制ですが、中に入ると、同じおもらし性癖を持つ方とのコミュニケーションを楽しめます。
自分もなかなか身近におもらし性癖を語れる人はいませんので、どんどん利用して行きたいと思います。


前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!



【おもらし 高校生】

この2つのキーワードで検索サイトで検索をかけると、
私みたいに、高校生にもなって失敗した事のある人の体験談等がズラー・・と出て来ます。

(・・私だけじゃないんだよね・・私だけじゃ・・・)

それを眺めていると、一時の安心感が得られるんです。
高校生にもなっておもらししちゃったのは自分だけじゃない、
他にも過去に、沢山の女の子が同じ失敗を経験した事があるんだ
・・・って。

ですが、それも所詮は一時、心の安定の保つものに過ぎませんでした。

(普通はあり得ない失敗だと言う事に、変わりは無いんだよね・・)

例えば、自分の周りの知り合いに、
何人テレビに出るような人がいるでしょうか?
何人プロのスポーツ選手がいるでしょうか?

高校生にもなって、おもらしする人も
それらと同じレベルで、普通は存在しないでしょう・・。

(そんな存在の私が、今更学校に行ったって・・きっと誰も受け入れてくれないわよ・・)

(そもそも、どんな顔して教室に入れば良いのか・・分かんない・・)

そうして思い出されるのは、
スカートから、おしっこの滴を垂らしながら歩いて教室を出て行く時の、
クラスメイトの女の子から送られた侮蔑の視線でした。

(絶対・・・虐められる・・・)

小5の時、クラスの人気者だった春花ちゃんが、
2学期の初めに授業中におもらししちゃって、
その後、彼女を良く思わない女子グループが
陰湿極まりないイジメを卒業まで彼女に繰り返した事を良く覚えています。
私はイジメたりはしなかったけど、

でもその時は、

(おもらしなんかするから悪いんだよ・・)

なんて・・春花ちゃんをかばう事もしませんでした。
自分でもしちゃった今となっては、何と言う惨酷な見捨て方だろうなって思います。
実際、その時のイジメは相当エグいもので、
物凄く明るかった春花ちゃんですが、小学校を卒業する頃には、
誰とも話さず、常に自信無さそうに下を向いているような子になってしまいました。

(小学生のイジメであそこまでするんだよ・・・)

(高校生の私は・・どんな酷い仕打ちをされるか・・・)

ここでまた、ある事が思い出されました。

あの女・・・

私を保健室まで連れて行った、長髪美人のクラスメイト。
あの女が最後の最後に私に向けた、あの
完全に人を見下した態度で放たれた、侮蔑の視線と、
ニヤッ・・っと笑った顔。

(私が登校して来たら・・きっとまた私の事を利用するに決まってる、自らの地位を高めるために・・)

(どんな手段で来るかは分からないけど・・・)

「ああ~もう!!やっぱり学校なんか行ける訳ないよ!!」

思わず弱音がこぼれてしまいます。

ネットでの体験談を見ても、おもらし後の学校生活について
詳しく書かれている事は少なく、参考になりませんでした。
書かれていたとしても、それはある程度、
クラスでの人間関係が出来てからのおもらしと言うのが大半です。
そう言う場合は友達が支えてくれた、なんて事が
書かれていますけど、私の場合は入学早々です。
支えてくれる友達なんかいません。オナ中の友達もいません。

「・・・夏音は・・、夏音はどうだったんだろう・・・??」

1つ下の妹の夏音。
夏音も約1年前、中学校で、おもらしをした事のある人間の一人です。

全校集会があった日の事、集会が終わって少ししたら、

『さっきの集会で1年生の女子の誰かがおもらししたみたい』

って噂が流れてきました。

(あらら・・かわいそうに・・・)

なんて思ってたら・・・まさか自分の妹だとは思いもよりませんでした。

その日、帰って来た夏音は自室に籠ったっきり、夕飯の時間になっても出て来なくて・・。
ドア越しに様子を窺うと、声を殺してひたすら泣いているようでした・・。

それから1週間位夏音が学校を休んでいたのは覚えています。
でも・・それから直ぐに夏音は、登校を再開したんです。
当時の私は、自分の事で精一杯でしたし、まだおもらし経験も無かったので、
夏音の事は、かわいそうだとは思いつつも余り気に留めていませんでした。
ですから、私は。

(あ・・立ち直ったんだ・・)

位にしか思いませんでした。

ですが、今となっては、話が違ってきます。
私は話を聞いてみたいです。

「夏音はあの時、おもらしからどうやって立ち直ったの?」
・・・って。

そう、確か私がおもらしして帰って来た次の日位に、
夏音は私を励ましに部屋に来て、その時の事を話してくれた・・。
・・正確には話そうとしてくれていたんです。

でも、前にも言った通り、
私は夏音の励ましを、すごい勢いで突っぱねてしまいました。
元々気が弱く、ちょっと根暗な所がある妹は、いけない事をしたとでも思ったのでしょう。
それ以降、おもらしについてはもちろん、
日常会話すら、私とはまともにしてくれなくなってしまいました。

(今更・・聞けないよね・・)

同じ学校でのおもらし経験を持つ夏音なら、何か力になってくれるかも知れない。
何とかして、今のギクシャクした関係を、修復するしかありません。

(夏音と仲直り・・、まずはそこからだよ、そこから・・)

おもらししてから失ったものを少しずつでも、取り戻そう・・。

そう決意を新たにし、その日は眠りにつきました。



翌日の朝・・・。

「んー・・・」

「・・・あっ!?」

「・・・あ~あ」

「・・・も~・・何で!!」

今まで、言ってませんでしたが・・。

実は私、学校問題の他に、もう一つ大きな悩みを抱えているのです。

(お尻・・)

(つめたい・・・)



・・・・・・・・・・。




「今日もやったの!!小春!!」

お母さんは、
下半身の前後と、上着の後ろ側、背中のかなり上の方までを、
ぐっしょりと濡らした姿で、2階の自室から降りて来た私を見て言いました。

「・・・見れば分かるでしょ」

「はぁ~・・」
最近は、お母さんのこの呆れたような表情を見るのが、
毎朝の日課になりつつありました。

「早く脱ぎなさい!!汚いわね全くもう・・!!」
「自分で洗濯しなさい!!どうせ今日も一日中家でぼーっと過ごすんでしょ!」

(・・何もそんな言い方しなくたって良いじゃない!!)

「・・・分かってるわよ」

「布団も・・ちゃんと外に干しなさいよ!!乾くように」

「うるさいなぁ!!!」
母のキツイ言い草に、私は顔を真っ赤にして、おしっこでビショビショのパジャマ姿で言い返します。

「何!!それが、学校にも行かないで、毎日おねしょしてるいい歳した女の子の態度なの!!」

「・・・・」

そうです。

入学式でのおもらしが余りにもショックだった私は、
その日以来、小3で完全に治ったはずのおねしょを再発するようになってしまったのです。
初めは、3日に1度位のペースでしたが、それは、だんだんエスカレートして行きました。
今ではもう殆ど毎晩で、酷い時には1日に2度(お昼寝時と夜で2度)もやってしまう日もありました・・。

お母さんも初めは・・・

『相当ショックだったのね・・。大丈夫きっと一時的なものよ』
『ほら、洗濯するから、パジャマ脱いで・・。シャワー浴びて来なさい・・ね』

なんて、優しい対応でしたが・・今ではもうその面影はありません・・・。

いそいそとおねしょの後始末を始めようとすると・・・。

「・・・行って来ます」
夏音が登校する時間を迎えていました・・。

「あ・・っ!ちょ・・・」

バタン。

おねしょパジャマを脱ぎながら、呼びかけようとしますが、
時既に遅し、夏音は行ってしまいました・・・。

(あー・・もう・・)

こうなると、夏音が帰ってくるのを待つしかありません。

声を掛けるのが遅くなると、折角の決心が揺らいでしまうかもしれません。
なるべく早く声をかけたい気持ちがありました。

(もー・・おねしょのせいで・・おねしょの・・)

度重なるおねしょの影響で、
すっかり、薄茶色に変色したパジャマと、クマさんパンツを
今ほど恨めしく思った事はありません・・。

「何してるの小春!!」
もたもたしていると、お母さんの激が飛びました。

「いつまでもおしっこ臭い格好してないで、早く脱いじゃいなさいよそれ!!」
「あーあーもう、後ろの方殆どビショビショじゃないの~、いい加減何とかならないの?」

「・・・・」

(何とか出来るものなら、私だって直ぐにでも何とかしたいわよ!!)

(でも、しちゃうものはしちゃうんだもん・・しょうが無いじゃない!!)

私は心の中で反論するしかありません。

ビショビショのパジャマと下着類は、お風呂で軽く水洗いした後、洗濯機の中に入れます。

私自身のお着替えも終わると、また母さんが激を飛ばしました。

「小春ー!!着替えたんなら、さっさとお布団干しなさいよ!!乾くように!!」

「・・・・・るさいなぁ」

「何か言った?!乾くようによ!!分かってる?」

「・・・分かってるわよ!!もー本当うるさいっ!!」

部屋に戻ると、黄色い広大な世界地図がそこにはありました。
約1ヶ月にわたるおねしょの影響で、
世界地図を描くキャンパスであるお布団は、かなり茶色い染みが目立っていました。

(うんしょっと・・。)

世界地図の部分に服が当たらないように気を付けながら、私は抱えるように布団を持ち上げて、
ベランダに持って行きました。

バサ・・。

「ふぅ・・」

布団を干し終えると、机の椅子に腰掛けました。
おしっこをたっぷりと含んで重くなった布団を持ち上げるのは、結構大変です。

「乾くように乾くようにって、お母さんマジうるさいんだから・・」

お母さんの言う、『乾くように』と言うのは、世界地図が陽の光に当たるように・・と言う意味です。
要するに、世界地図を外に向けて干しなさいと言っているのですが・・・。

そんな事

『私は今朝、おねしょをしてこんなにお布団を汚してしまいました』

と周りの人達に言っているのと同じです。
おねしょしてるだけでも、物凄く恥ずかしいのに・・・、
そんな羞恥に耐えられる訳がありません。

(お母さん本当、おねしょも、おもらしも、どれだけ恥ずかしいか全然分かって無いよ)

もちろん、お母さんの言葉など、無視です。
お布団は干しますが、世界地図は、外から見えないようにしてます。

こうして、私の最近の朝の日課は終わりを迎えます・・・。

「はぁ~あ・・・」

(学校にも行かないで、こうして毎日おねしょの後始末・・。何やってるんだろ・・私・・)

情けなくて・・、恥ずかしくて・・、いつも涙目になってしまいます。



その日の夕方。

「ただいま・・」

小さな声でそう言って、帰って来た夏音に、
玄関の前で帰りを待っていた私は声をかけました。

「お帰り、夏音・・」

「お姉・・ちゃ・・・!?」

おねしょの後始末の時間以外、殆ど部屋に籠って過ごしている私が、
帰っていきなり目の前にいるのが意外だったのか、凄く驚いた様子で、私の事を見ていました。

「・・・どう・・したの?」

「・・は・・話が・・あるの・・だから・・えっと・・着替えたら、私の部屋に来て」

夏音は、下を向いて少し悩んだ後・・。

「・・・うん、いいよ」
と答えました。

部屋に戻った私は、机の椅子に座って、夏音が来るのを待ちました。

「・・ああ~もうっ!!何緊張してるのよ私・・相手は妹だよ・・」
妹の励ましを突っぱねてギクシャクして以来、まともに話をするのは今日が初めてです。
どう話を切り出すか、ちゃんと話せるのか・・、不安が過りました・・。

そして、約10分後。

トントン・・・。

「お姉ちゃん・・き・・来たけど・・」
夏音が、とても申し訳なさそうな小さな声で言いました。

「良いよ・・は・・入って・・」

ガチャ・・・。

部屋に入って来た夏音は、一瞬だけ私を見て、直ぐに視線をそらして下を向きました。

「は・・話って・・な・・何?」
夏音は、右手で自分の髪を弄りながら居心地悪そうに言いました。
私、また何か悪い事したのかなぁ・・っと訴えているような気もします。

「ああ・・あのね・・と・・取りあえず・・座ってよ・・」
っと言って、簡易式ベットに座るように促しました。
唇が物凄く乾いています。
昔は何でも気兼ねなく話せていたのに、何でこんなに緊張するのでしょう。
夏音も私の事は、もっと親しげに『春姉ぇ』と呼んでくれていたのに・・。
随分とよそよそしくなってしまいました。

「あ・・その・・・・」
夏音は歯切れ悪く言うと、私とベットを交互に見て戸惑いの表情を浮かべていました。

(???)

(・・あ!?)

「・・ああ!!ご・・ごめん・・」
テンパリ過ぎていた私は、妹の言わんとしている事に暫く気付きませんでした。
そう、その簡易式ベットには、今朝やらかしたおねしょの布団が敷いてあるのです。

「わ・・私がそっち行くよ・・」
「い・・一応乾いてる・・とは思うんだけど・・その・・」
「ち・・違うよ、嫌がらせのつもりじゃなくて・・」

顔を真っ赤にして取り繕う私に、夏音は、

「良い・・よ・・・へ・・・平気」
と答えて、ベットに腰掛けました。(染みの酷い所はちゃんと避けて座っていました・・)

「それで・・話って・・・??」
改めて夏音は訪ねて来ました。

「うん・・その・・・あのね・・・あの・・えっと・・」
緊張して、どう話を切り出して良いか分からず、次の言葉がなかなか出て来ません。
両手でスカートを握りしめながら、必死に次の言葉を紡ぎだして行きました。

「あ・・あの時はさ・・私もいっぱいいっぱいで、あんな言い方しちゃったんだけど・・」
「あ・・謝りたいってずっと・・お・・思ってて・・あ・・だ・・だから」
「ご・・ごめんなさい」

「???」
突然謝りだした私に、夏音は困惑の表情を浮かべていました。

「な・・何で謝るの?」
「あ・・あの時・・・って??」

「えっと・・だから・・さ・・あれよ・・あれ・・」
「入学式で・・私・・その・・や・・やっちゃったじゃない・・その・・」
「ほら・・そのせいで・・今こんな事になっちゃってるんだけど・・あの・・」
「お・・お・・お・・」

「お・・・おもらし」

「・・うん」
夏音は小さく頷きました。

「あの後、夏音・・私の事励ましてくれたじゃない・・」
「なのに私、酷い言い方して・・・。折角励ましてくれたのに・・」

「・・・・」

「だから・・ごめん」

「・・・・・」
夏音は何も言わずに、ただじっと私の事を見つめていました。

(な・・何か答えてよぉ・・)

勇気を出して謝ったのですが。
夏音・・・何考えてるの?
あまりにも唐突過ぎたかなぁ・・・?

夏音の気持ちが分からず、
次の言葉が出ずに戸惑っていると、

「・・・れだけ?」

「・・?」
もの凄く小さな声で何か言ったように聞こえましたが、良く聞き取れませんでした。

でもそれも束の間、夏音は答え始めました。

「良いよ別に・・私もお姉ちゃんの気持ち考えないで余計な事言ったって思ってたから・・」
「私だっておもらしした事あるんだから、どんなに励まされたって、どんどん惨めになるだけだって・・」
「ほっといて欲しいって思ってるって分かってた筈なのにさ・・」

「だから、うん・・ごめんね、私の方こそ・・・」

「え・・あ・・その・・」

(許してくれた・・・??)

確かに言葉ではそう言っていますが、
その口調は何処か寂しそうで、氷の様に冷たくて・・。
寧ろ怒っているようにも感じる程でした・・。

そして、スッとベットから腰を上げると言いました。

「もう良いかな、お姉ちゃん・・、私、やる事があるんだけど・・」

「え・・!?いや・・その・・まだ・・」

「・・・じゃあね」

「え・・ちょ!!」

夏音は部屋を出ようとドアの方に向かって行きました。

(何で!!何で怒ったの夏音!!待って!!)

(駄目!!行かないで!!)

ここで夏音が出て行ってしまったら・・。
今度こそ本当に、一生このままの関係で終わってしまう。
そう感じた私は、焦って立ち上がると、夏音の両方の二の腕を掴んで必死で引き留めました。

「待って!!」

「!!!」

ビックリして振り向いた夏音に、私は叫びました。

「教えて!!教えて欲しいの!!夏音!!」
「あの時、夏音が話そうとしてくれてた事!!」

「お姉ちゃ・・ちょ・・・痛っ・・」

夏音の訴えも聞かず、私は必死になって続けました。

「私・・私・・、立ち直りたい!!立ち直りたいの!!」

「・・春姉ぇ」

「おもらしなんかのせいで、学校辞めたくない!!」

「あの制服着て・・もう一度、学校行きたい!!」

「行きたい!!」

「行きたい!!」

「行きたい!!」

「こんな生活!!もう嫌!!」

「嫌なの!!」

「お姉・・・春姉ぇ・・分かった・・分かったから離し・・痛い・・痛いって・・」

「お願いだから、私の事見捨てないで夏音・・・う・・ひっく・・」

「夏音だけは・・私の味方で・・いて・・欲しいのに・・う・・うえ・・」

「夏音にまで・・見捨てられたら・・・私・・私・・・」

「う・・・うぐ・・ひっく・・・」

「春姉ぇ・・」

ずっと押さえていた気持ち・・・。
それを一気に解き放した途端、涙が止まらなくなってきて・・。

そして・・。


c81.jpg

「うわああああああぁぁぁぁぁん」


夏音の背中を借りて、私は大声を上げて泣きだしてしまいました。
涙がどんどん溢れて止まらず、夏音の服を濡らして行きました。
おもらしした時でさえ、こんなに涙は出なかった筈なのに・・・。

私が泣き止むまで、
夏音はじっとそのままの姿勢でいてくれました。


(今度こそ)後編へ続きます。
  1. 2014/04/27(日) 14:32:00|
  2. 待ってた(シリーズ含む)
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待ってた

こんばんは、

ラッシュとか言いつつ、時間がかかってしまいました。
これまでも、なんとなくSSっぽいものを上げて来た訳ですが。
今回は、少し頑張って、今まで以上の長編SS(っぽいもの)を書いて見ました。

長いので挨拶を先に持って来ました。

入学シーズン(・・を若干過ぎた感がありますがw)と言う事で。
入学式を題材にした話です。
相変わらず、文章を書くのは苦手で、拙い部分だらけではありますが、
宜しければお付き合い頂ければと思います。

後編は早いうちに何とかします。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます!!



5月中旬。

ゴールデンウィークが明けて、
世間では、新生活に慣れて、5月病なんてものが流行り出す時期になりました。

私、山岡小春も、
この春、そんな新生活が始まった人間の一人でした。

でも・・。
私は、新生活に慣れるも何も無い内に、そこから離脱して、家に籠りきりになってしまいました。

最初の頃は、家族の皆も励ましてくれたり、温かく見守ってくれていましたが、
流石に1ヶ月半もそんな状態が続くと、家族の私に対する対応も段々厳しいものになって来ました。

母『いつまでそうしてるつもりなの?』

父『ウジウジしてても仕方無いじゃないか・・・』

妹『・・・・』

母『あんた先の事考えてるの?
取り敢えず、学校どうするの?行くの?それとも辞めるの?
どちらにしろ早く決めなさい!!』

父『お前、あんなに必死に勉強して入った学校だろ?
その位の事で辞めるつもりか?勿体無い・・お前が思っている程、誰も気にしちゃいないよ・・・』

妹『・・・・』

(何よ!!お父さんも、お母さんも、私の気持ちなんかまるで分かって無いくせに・・)

でも、そう思う反面、心の奥では、家族の言い分も理解できるんです・・。
(このままずっと、こうしてる訳には行かないわ)
(学校は辞めたくない・・でも・・・学校に行くのはやっぱり恐い・・)
(どうすれば良いの・・・)

夜。
最近私は、自室の机に突っ伏して、終わりの無い堂々巡りの思考を繰り返すようになりました。
答えなんか初めからありません。
自分で自分の気持ちに踏ん切りを付けて、どうするにせよ先に進むしかないんです。

でも・・それがどうしても出来ません。

トントンッ・・

そんな時、自室のドアを叩く音がしました。

「お姉ちゃん・・起きてる?」
一つ下の妹、夏音です。

「・・何?」

「私先にお風呂入るね・・」
 
「・・あ、そう」

「お休みなさい」

「・・・おやすみ」

仲が良かった妹とも、事務的な会話しかしなくなってしまいました。
私と同じ失敗をした事がある妹が、折角励ましてくれたのに。

『夏音は中学で・・でしょ!!私は高校生なのよ!!高校生!!』
『あんたなんかに、高校生にもなって失敗した私の気持ちなんか分かる訳無いじゃない!!』
っと言って、突っぱねてしまったせいです。

謝りたいと思っても最早後の祭りです。
もう一生この距離感なのかなぁ・・と思うと、
自分のせいとは言え、悲しい気分になります・・・。

・・・はぁ。

(取り敢えず、勇気貰おう・・勇気・・)

机から顔を上げると、私はパソコンの電源を入れてインターネットを始めました。
そして、いつも打ち込んでいる、あるキーワードで検索をかけました。




【おもらし 高校生】




そうです。

私は、高校生にもなって・・・。
と言うか高校生活が始まったその日に、

教室で、皆が見ている中で、

おもらしをしてしまったのです。



4月上旬、入学式当日。

中学の制服が、子供っぽいセーラー服だったので、
高校では大人っぽい制服を着たいと思い、目を付けたのが、某県立校でした。
私の偏差値ではちょっと厳しいと言われたけど、ここの制服を着て3年間を過ごしたい!!
と言う熱意で、1年間猛勉強して見事合格する事ができました。。

その憧れの制服にはじめて袖を通して臨む入学式。
オナ中の友達が一人もいない中、不安も大きかったけど、
それ以上に、憧れの制服で3年間を過ごせる喜びの方が大きかったです。

その日は、朝からもう嬉しくて浮き足立って仕方がありませんでした。
なので、一つ、重大な失敗をした事に気が付きませんでした。
そう、朝起きてから、1回もトイレに行かなかったのです。

異変と失敗に気づいたのは、入学式が始まって20分が経過した頃・・・。
(どうしよう・・おトイレ行きたいな・・・、そう言えば朝から一回もおトイレ行って無いや・・)

(紅茶2杯も飲んで来ちゃったのにー・・あー失敗したなぁ・・・)

『続きましてー県の教育委員会の~・・』

ゆっくりとプログラムが消化されて行く中、私の尿意もゆっくりと強くなって行きました。

(はぅ・・これちょっとやばいかも・・うう、じっとしてられない・・)

(お・・おもらし・・!?はは・・まさかそんな・・)

(もう高校生なんだから、そんな事する訳無いじゃん、夏音じゃあるまいし・・)

強がっては見たものの・・
実際には、直ぐにでも股間に両手を添えてギューっと押さえたい所でした。
でも、それは躊躇われました・・・。
折角の憧れの制服を、初日から、しわくちゃにはしたくありませんでしたし、
それに、ごく少数では有りますが、周りの女の子が私の異変に気づいたらしく、
さりげなく、チラチラと、私に視線を向けているのが分かったからです。

(入学早々、おしっこを必死で我慢してた子なんて思われるのやだわ!!)

(う・・く・・何とか耐えてみせる・・、式が終わればおトイレ行くタイミングがきっとあるはず・・)

しかしその後・・・
校長の話が異様に長引き、それが、ようやく終わったかと思えば・・・。
今度は、校歌斉唱と言う時になって、演奏する吹奏楽部で何かアクシデントが発生したらしく、
校歌斉唱が始まるのが、かなり遅くなってしまったのです。
その影響で、入学式は、当初の予定よりも30分近くも押してしまいました・・。

(はぁ・・はぁ・・う・・っく・・は・・早くしてよ!!もうおしっこもれちゃうってば!!)

そうして何とか入学式が終わり、新入生退場の合図がかかりました。

結局私は、入学式中、股間に手を添える事は最後までしませんでしたが、、
気を抜けば、いつおしっこが体の外に飛び出してしまうか分からない位、追い込まれていました。
それから、退場の合図で立った瞬間・・ここもかなり危なかったです。

(いや!!うそ!!出ちゃう!!ああ!!やだ!!だめ!!だめぇ!!)
座っている時より全然我慢が効かなくて・・、
おもらししちゃうんだ・・終わった・・・って思いました。
でも・・そこは何とか我慢できました。



そこは・・・・・・。






教室に戻り。

(良し!!おトイレ行こう!!)

って思ったら、直ぐに担任の先生が入って来ました。

「はいはい皆席についてー。入学式押して時間無いから急いで明日以降の予定連絡するわよー」

(そ・・そんなぁ・・おしっこしたいのに・・おしっこ・・)
入学式が終わればトイレに行けると気を抜いてしまったからでしょうか・・
どうもさっきから少し、パンツが湿っているような気がします。
少しずつおしっこが出始めてしまっているみたいです・・。

(やだ・・この年でおもらしなんて・・、高校生活これからなのに・・)

(うう・・おしっこ・・おしっこ・・)

制服もそうですが、パンツだって、今日の為に買ってきた新しいものです。
もう高校生になるんだから、クマさんパンツは卒業しようって思って、
少し背伸びして、大人っぽいものを選んで買いました。
そんな新しいパンツですが、既におちびりでグショグショになっていました。

(ああ・・最悪~・・買ったばっかりなのに・・・)

(って・・ヤバい・・パンツなんか気にしてる場合じゃない!!)

(気を抜いたら・・もっと最悪な・・)

(と・取り返しのつかない・・事・・ん・・に・・)

「はぁ・・はぁ・・う・・く・・もれ・・」

もう大分呼吸も荒くなっていました。
顔からは嫌な汗が出てきて・・・心臓もさっきからバクバク音がして止まりません・・。

そんな時・・

「先生!!俺便所!!漏れちまうよ!!」

長身の男子が突然先生に向かってこう言いました。
すると、それをきっかけに、数人の男子がこぞって
「俺も・・」
「じゃあ俺も」
「先生俺も・・」
「漏れる・・」
っと言って、おトイレに行ってしまいました。
先生は呆れながらも、
「まぁ・・仕方が無いわねー」と言って男子たちを見送りました。

(い・・良いなぁ・・わ・・私も行きたいよう・・)
私は、まだ顔も名前もわからない、周りの女の子達を見渡しました・・。

(お・・女の子は・・女の子は・・誰か行きたいって言わないのかなぁ・・・)

もし・・私がおトイレ行きたいって言って、他に女の子が誰も言わなかったら・・。
私だけ、入学式中必死におしっこを我慢してた恥ずかしい女の子だって思われてしまいます。

そもそも、あんなに男子が言った後で、

女の子の私が
「私もおトイレ行きたいです」なんて恥ずかしくて言える訳がありません!!

・・そうか。
きっとクラスの女の子全員が・・。

『自分からは言い出したくたくない』
って思っているに違いありません。

【言い出さなきゃ行けない程、必死におしっこを我慢してた子】
と言うレッテルを入学初日から張られる事を恐れているのです・・。
私含めて・・・。

(う・・くぅ・・どうしよう・・もう・・帰りの時間まで我慢・・するしか・・・・)

(うう・・でちゃ・・う・・無理!!)

(・・そん・・な・・に・・我慢できる訳・・あ・・う・・ない!!)

(どうしよう・・どうしよう・・どうしよう・・・)

(このままじゃ・・本当に・・おもらししちゃうよぅ・・・)

(あ・・ああ!!・・う・・あう・・いやぁ!!)

今にして思えば、どうしてあの時、恥を忍んで
『先生私もおトイレに行きたいです』
って言わなかったんだろうって後悔しています・・・。

【言い出さなきゃ行けない程、必死におしっこを我慢してた子】
と言うレッテルを張られたとしても・・。
おもらしする方が、何倍も・・
いや・・・何千倍も恥ずかしい事なのに・・・。

「それじゃあこのプリント後ろに配って行ってー」
・・っと先生が言った時でした。

ジュワ・・・・

「・・あっ!!」
さっきまでの、パンツが湿った感じとは全然違う勢いで、
おしっこの出るところから熱いものが吹きだしたのを感じました・・。

それは紛れも無く、私の体内に昨日から溜まっていたおしっこでした。

ジュワジュワ・・ジュジュッ・・ジュウーーー・・・・・

「ああ・・!!」

私は必死になっておしっこを止めようと、スカート越しに両手を股間に押し付けました。
ですが、一度出始めたおしっこは、そんな事で止まる訳ありませんでした。
・・寧ろ、抑えた所を中心に、スカートの前の方にもおしっこが染み込んで来て、
それは上着、ブレザーの方も浸食してしまいました。

そして・・

パシャパシャパシャ・・・・

パンツ、スカート、そして、椅子の上の僅かなスペースを満たしたおしっこは、
椅子の前後からポタポタと床に落ちて、その跳ねた勢いで、学校指定の紺のソックスを濡らしながら
椅子の下に薄黄色の広大な水溜りを作り出して行きました・・・。

「はぁ~・・・」

おもらしが始まった直後。
私は、恥ずかしさよりも、
昨日の夜から、溜まりに溜まったおしっこが、体の外に排出される
解放感の方で、頭がいっぱいになってしまいました。

(き・・気持ち・・良い・・おしっこ・・はぁ・・・)

ショワワアアァァァ・・・・・-

(おしっこ・・あったかい・・・)
一瞬・・
一気に熱くなった股間が更に温もりを与えるような気がしました。

ピチャ・・

ピチャ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

c79.jpg
「・・・あ・・うあ・・・」

おもらしを終えて、温かかった股間が冷たくなってくると、
今度は、死にたくなるほどの羞恥心と、この世の終わりのような絶望感で心が満たされて行きました・・・。

(どうしよう・・どうしよう・・おしっこしちゃった・・・お・・おもらし・・しちゃ・・・た)

入学し立てだからか、騒ぎ立てるクラスメイトはいませんでしたが、
私の周りにいたクラスメイトは皆驚きの表情で私の事を凝視していました。

「う・・ぐす・・う・・・」
余りの恥ずかしさに、私は泣きだしてしまいました。

(見ないで・・見ないで!!お願い!!見ないでぇ!!)

あっという間に、おしっこは冷たくなって、濡れた下半身が寒くて仕方がありませんでした。
この場から早く消えてしまいたい!!そんな気持ちで頭が一杯でした・・・。

「・・どうしたー?」
異変に気が付いた先生が私の所に近づいて来ました。

「先生・・あの、この子・・おもらしを・・」
私の前の席に座っていた女の子がそう言いました。

「あら!!大変!!そんなに我慢してたの!?」

「さっき男子が言った時に、あなたもトイレ行きたいって言えば良かったじゃないの・・」

「・・うえぇ・・ぐす・・うう・・」
そんな事・・言える訳無いじゃない!!先生の馬鹿!!
って叫びたかったけど・・私は泣く事しか出来ませんでした。

「・・・と・・とにかく保健室に・・保健委員・・なんてまだいないのか・・」
「えっと・・」

高校生にもなった人間が、入学早々教室でおもらしをすると言う想定外の出来事に、
頭が混乱している先生に、1人の女の子が、

「先生、私がこの子を保健室まで連れてきます。先生は教室の掃除お願いします」
・・っと言いました。

「でもあなた、保健室の場所・・分かってる?」
「はい、1階の右手奥ですよね?大丈夫ですよ」

それは私の右隣の子のもう一つ隣に座っていた女の子でした。
サラサラの長いロングヘアーで、顔だちもスタイルも抜群なその女の子は、
入学式が始まる前、教室で待機していた時から、クラスで一際目立った存在でした。
男子はもうずっと彼女をジロジロ見ては、話しかけるタイミングを窺っていましたし。
私含め他の女の子達は、『どこのモデルだよ!!』って目で彼女の事をじっくり観察していました。

「・・大丈夫だよ・・。ほら立って、保健室行きましょう。・・ね?」

その子は励ますように私に囁きかけて来ました。

ジャバッ!!

パチャパチャパチャ・・・

彼女に促されて立ち上がると、
その拍子に、スカートの中に溜まっていたおしっこが、一気に下に落ちて大きな音がしました。

(こ・・こんなにおしっこ出しちゃったんだ・・うう・・もうやだ!!)

彼女に肩を抱かれながら教室を出て行く時、多くの侮蔑の視線が私を襲ったのを感じました。
それは・・今一緒に歩いている子以外の・・クラスの女の子から送られる視線でした・・。

信じられない・・
この歳になっておもらしとかww
最悪~クラスの恥だわ
失禁女2度と来るな
恥ずかし~あり得な~いww
キモッ・・・

こんな事を言っている事が、言葉にしなくとも理解できました。
私と同じ女の子の考えている事だ・・間違いありません・・。

保健室への移動中・・
私の頭の中を、絶望と後悔が駆け巡りました。

(これから私、おもらし女として、学校中の人から軽蔑されて・・虐められるんだわ・・・)

(入学したばっかりなのに・・、どうしてこんな事になってしまったの・・)

(何でおトイレ行かなかったんだろう、行こうと思えば強引にでもいつでも行けたのに・・)

(憧れの制服・・汚しちゃった・・おもらしなんかで・・)

そんな中、

「あんまり気にしちゃダメだよ・・」

「入学式長引いちゃったんだもん、仕方が無いよ」

「先生も酷いよね。あの状況で、女子がおトイレ行きたいなんて言える訳無いじゃないね」

「先生だって女なんだから分かりそうなものなのに・・」

っと、
名前もまだ良くわからない、美人のクラスメイトは、私の事を励ましてくれました。

(この子だけは・・この子だけは私の味方で居てくれるかなぁ?)

マイナス思考が止まらない中で、
唯一彼女の存在だけが、今後の学校生活の希望だと思いました・・。


その時は・・・。




保健室に着くと、保健の先生が、少し驚いた表情で私を迎え入れてくれました。

「あら、もしかして?おしっこもらしちゃったの?」
「2人とも見ない顔ね・・もしかして新入生?かわいそうに・・・」

「う・・ぐす・・・」
情けなくて、私はまだ泣いていました。
濡れた下半身が、靴下が、気持ち悪くて仕方がありません。

「気にしちゃ駄目よ、さぁ、こっちに来て、とにかくお着替えしましょう・・ね?」
先生は優しく微笑んでくれました。

「それじゃあ私はこれで・・失礼します」
美人のクラスメイトはそう言って、保健室を後にしようとしました。

(あ・・待っ・・・)

保健室についてきてくれて、励ましてくれて、

「あり・・・ぐすっ・・が・・と」

お礼を言いたかったけど、泣いていた私は上手く話す事ができませんでした。
そんな私に彼女は、二コっと微笑むと
バイバイと手を振って返してくれました。

(ありがとう・・)

(あなたがいてくれるなら、つらいけど明日も頑張って学校来よう・・)

(そして、ちゃんとありがとうって言おう・・)

(もし良ければ・・・お友達に・・・・)

って思っていた次の瞬間・・・。

私は信じられない光景を見てしまったのです。

それは、彼女が私の視界から消える、ほんの一瞬でした・・。

さっきまでとはまるで正反対の、
打算的な・・
それでいて軽蔑するような眼差しで
私をチラッと見て・・・。

ニヤッ・・・

っと笑ったのです。

「!!!!」

ショックでした・・・。
それとほぼ同時に、彼女の思惑を理解しました。

(あの子・・私を利用したんだ・・・)

(おもらししちゃった、かわいそうなクラスメイトをいち早く助けて、クラスでのポイントを高めるために・・)

(姿だけじゃなく、心まで美しいって印象づける為に・・)

(きっと、自分でも、自分は美人だって自覚してるに違いないわ・・・)

最低・・最低な奴だ・・・。

あの女・・・、クラスの女の子の中で、一番最低な奴だったんだ!!!

(酷い・・許せない・・・)

そう思うのと同時に・・。

(私に味方してくれる人なんて、もうこの学校には居ないんだ・・・)

(もう・・・、学校行きたくない・・・。恐くて・・行けない・・・)

と言う思いも同時によぎりました。

それからの事は、余り良く覚えていません。

お着替え中は、彼女への憎悪と、これからの学校生活への恐怖で頭が一杯でした。

ただ・・、まだ学校に残っていた両親が来て、呆れた顔をされた事だけは良く覚えています・・・。

こうして・・入学した次の日から・・

私は不登校になりました。




後編へ続く・・。
  1. 2014/04/20(日) 21:13:48|
  2. 待ってた(シリーズ含む)
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