華湖の湖~おもらし絵ブログ~

主に学校内でのおもらしを、自作絵やコミPo!を使って表現していくブログです。おもらしに興味のある方はもちろんの事、興味の無い方にも、こう言う性癖もあると言う事を理解してもらえたら嬉しく思う限りです。公開している絵に関しては、転載は止めて下さい。

林間学校編 第1話

暖かかった春が終わり、梅雨の時期を間近に控えたある日の朝。
高校2年生の生徒を乗せた8台のバスが、中部地方の山岳地帯に向けて国道を走っていました。

その8台の中の2号車、2年2組の生徒が乗るバスには、小鹿ちゃん、香織ちゃん、莉穂ちゃんの仲良し3人組と、
莉穂ちゃんの元友達のギャル系女子、三浦麻里と山見彩が乗っています。

「あ~、なんか今からワクワクするなぁ、鹿ちゃん達とお泊りするの、私、初めてだから」
目をキラキラさせて、香織ちゃんは隣の席に座る小鹿ちゃんに言いました。
バスの席の並びは、窓側と通路側の2席からなる一般的なもので、
香織ちゃんは右の窓側、小鹿ちゃんは香織ちゃんの左隣の通路側に座っています。

「そう言えば香織とは初になるんだ」
香織ちゃんの前には、林間学校と言う事で特別にパンツ着用が許された莉穂ちゃんが、
スカートの中にパンツを穿いて座っていました。
莉穂ちゃんは後ろの向いて香織ちゃんに言います。

「莉穂ちゃんはこの前、鹿ちゃん家にお泊りしたんだもんね、はぁ~、私も行きたかったな~」

「う・・・、あの日の話は、もういいよ・・・(ー_ーゞ」
小鹿ちゃんの家でやらかした、盛大なおねしょを思い出して、莉穂ちゃんは下を向きました。

「ご・・ごめん莉穂ちゃん、でもその・・、今日と明日の夜は・・・、よろしくね」
そう言うと香織ちゃんも、顔を赤くして俯きました。

「え・・・?あ・・・!!」
意味を察した莉穂ちゃん。
その直後に香織ちゃんに顔を寄せて欲しいと言う仕草をしました。
そして、それに応じで顔を近づけた香織ちゃんに、小声で呟きました。

「お互い、頑張って無事に乗り切ろう」

「・・・うん」
それを聞いた香織ちゃんは、ニッコリ笑って頷きました。

「鹿ちゃんも、夜、よろしくね」
莉穂ちゃんに近づくために浮かしていた腰を椅子に降ろすと、
香織ちゃんは隣でじっとしている小鹿ちゃんに向けて言いました。

「・・・・・」

「・・・鹿ちゃん?」
なんだか小鹿ちゃんの様子がおかしいです。
そう言えばさっきも無反応でした。
一体どうしたのでしょう?

「鹿ちゃん大丈夫?」
心配そうな顔をする香織ちゃんに、小鹿ちゃんは顔を赤くしながら小さな声で言いました。

「お・・・、おトイレ行きたい」

「あ・・・」
心配そうな表情から一変して、困った顔になった香織ちゃん。

「でも、高速入ってからのパーキングまでトイレ休憩ないし・・・、もう限界?」

「ううん、そこまでは、多分大丈夫だと思うけど・・・」
さり気なく、股間に右手を添えて小鹿ちゃんは言いました。
旅行のしおりのスケジュール通りなら、パーキングまでは、後1時間弱。
それ位なら我慢できるハズと小鹿ちゃんは思いました。



小鹿ちゃんが香織ちゃんに尿意を告げてから30分が経った頃、
バスは高速入口特有の大きなカーブに入りました。

「間もなくバスは国道から高速に入ります」
バスガイドの案内が入り、バスはスケジュール通り高速道路に入りました。
ぐんぐんスピードを上げるバスに、小鹿ちゃんはコレなら全然問題なさそうと、ホッと胸を撫でおろしました。

「後40分位だけど、鹿ちゃん平気?」

「うん」

しかし、安心したのも束の間。
高速に入って10分が経った頃、道路状況が一変します。
前方の車との車間距離が徐々に短くなっていき、それに伴い速度も減少して行きました。
そして最後にはバスは完全にその動きを止めてしまいました。
渋滞に巻き込まれてしまったのです。
動きを止めたバスは、それから20分間全く動きませんでした。

「そんな・・・、なんで・・・」
まだ限界ではありませんでしたが、これではいつパーキングに着くか分かりません。
小鹿ちやんの頭の中には早くも『おもらし』の4文字がちらつきはじめました。

「小鹿、大丈夫?(・_・?)」
「鹿ちゃん・・・」
莉穂ちゃんと香織ちゃんが、小鹿ちゃんを心配そうな顔で見つめました。

「だ・・大丈夫、大丈夫、心配しないで、り・・・莉穂ちゃんは、その・・・平気なの?」
実際はそれ程大丈夫ではないですが、小鹿ちゃんは気丈に振る舞いました。

「私は平気、あいつ(神城先生)がうるさく言うから、バス乗る直前にも行ったし、
朝も行ったし、起きた時にも沢山出てたし・・・・って、何でもない!!!("▽"*)」
莉穂ちゃんは耳まで顔を赤くし、大きく手を振って今の無しと言う仕草をしました。
それを見て、思わず苦笑いの2人でしたが、香織ちゃんは、そっと莉穂ちゃんに顔を近づけて、

「私も今朝、沢山出てたから・・・、安心して」
っと小さな声で言いました。

「どうやら先の道で大型自動車同士の事故があったみたいです。
事故現場を抜けるまで、およそ2時間程掛かるみたいです。
皆さま、大変申し訳ありません・・・」

「うう・・・2時間・・・」
バスガイドの説明を聞いた小鹿ちゃんは青ざめました。
自然と、股間に添えた両手に力が入ります。

「鹿ちゃん・・・、最悪、私の夜用のオムツがあるけど・・・、どうする?」
香織ちゃんが超小声で、耳打ちして来ました。

「ど・・・どうするって、香織ちゃんの夜の分が足りなくなっちゃうよ。
それに、こんな皆がいる前でオムツなんて取り出したら、香織ちゃん、皆からなんて言われるか」
香織ちゃんの提案に驚いた小鹿ちゃんは、慌てて耳打ちで返しました。

「私の事なんて気にしないで良いよ」

「そんな事言ったら駄目!!!」

っとそこに、通路からある人物が、小鹿ちゃんの隣にやって来ました。

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「あんたさっきから何ソワソワしてんの?」
小鹿ちゃんの横に仁王立ちしたのは、同じクラスのギャル系女子の三浦麻里でした。
彼女は先日、好きな男子に告白したのですが、その男子は小鹿ちゃんの事が好だった為振られてしまいました。
元々小鹿ちゃんの事を良く思っていない麻里は、その事で小鹿ちゃんに対する怒りを爆発させたのです。

(この旅行中に、泉田小鹿を潰す)
麻里は心の中で意気込んでいました。

「ひょっとして、おしっこ我慢してんの?
股間押さえ過ぎじゃね?横からクソだせぇパンツ見えてるんだけど?
っぷ、超うける~!!!!!!」
大きい声で言う麻里。
周りの生徒の視線が小鹿ちゃんに集まりました。

「ぅ・・・あぅ・・・」
小鹿ちゃんは、慌てて股間に添えられた両手を放しました。

「あぁ??てめぇには関係ねーだろ、自分の席に戻れよ!!(`Д´メ)」
すぐさま莉穂ちゃんが麻里を睨みつけますが、麻里は無視して続けます。

「もしかして、またもらすんじゃないでしょうねぇ、
高校生にもなって何度も何度もさぁ、赤ちゃんじゃねーんだからさぁ」

「・・・・」

「こんな密閉された空間でもらされたら、臭うし、マジ勘弁って感じー。
っつーか、学校でお前と西谷がおもらした時も、毎回超くっせぇんだよね。
多分言わないだけで、皆思ってるんじゃね、自覚ねーだろ?なぁ??」
きつい口調で話す麻里、小鹿ちゃんは俯いて、ただ黙って聞いていました。
隣の香織ちゃんも、麻里の勢いに怯んで何も言えません。

怯え切った2人を見て、苛立った莉穂ちゃんが言い返そうとすると、麻里は踵を返しました。

「・・・まぁ、いいわ。
とにかく、もらすんじゃないわよ」
そう言い残して麻里は自分の席に戻って行きました。

(なーんて・・・、んな訳ねーだろ、早くもらせ、クズ)



「ご、ごめん鹿ちゃん、私・・・」
麻里に恐れをなして何も言えなかった自分を恥じて、香織ちゃんは小鹿ちゃんに謝りました。

「香織ちゃんは何も悪くないよ、三浦さんの言う通りだし・・・」
泣きそうな声で言う小鹿ちゃん。

「あんな奴の言う事なんて気にしないで良いよ。
何があったか知らないけど、言いやすい小鹿に怒りぶつけてるだけよ、・・・情けない奴」
莉穂ちゃんは、沈み込んだ2人を励ますように言いました。

「それより小鹿、後2時間我慢出来そう?」

「わからないけど・・・、でもどうしようも無いし」

「それはそうだけど・・・、そうだ、私の夜用の布オムツ使う?
お母さんから大量に持たされて来たから」
先程の香織ちゃんのような事を莉穂ちゃんは提案して来ました。

「でも、莉穂ちゃんの分が足りなくなっちゃう・・・」

「布オムツだし、洗って乾かせば良いだけだから大丈夫よ」

「でも・・・・」

「良いから、ほら・・・」
莉穂ちゃんは、戸惑う小鹿ちゃんに構う事なく、席の上の荷物置き用の棚から、
万が一の為にバス内に持ち込んでおいた布オムツを取り出します。
周りの生徒も先程の一件で、小鹿ちゃんのおしっこ我慢に気付いており、心配そうな視線を向けていました。

「その・・・莉穂ちゃん、どうすれば・・・」
自分の前に差し出されるオムツを前に小鹿ちゃんは恥ずかしそうに尋ねました。

「どうって・・・、パンツ脱いで、そこに・・・あ・・・宛がう(・・。)ゞ」

「うぅ~~・・・・」
それを聞いて、小鹿ちゃんは首を横に振りました。

「い・・・今はまだ、本当に駄目そうだったら・・・言う・・・から」

「そ・・・そう(*・・*)」
言いながら、かなり恥ずかしい事を言っていると思った莉穂ちゃんは、
小鹿ちゃんに、それ以上強要する事はしませんでした。

「出来るだけ早めに言いなよ、まぁ我慢出来ればそれに越した事は無いけど・・」

「うん、ありがとう莉穂ちゃん」

それから小鹿ちゃんは、香織ちゃん、莉穂ちゃんとおしゃべりをしたりして、
気を紛らわしながら、早く渋滞を抜けてパーキングに着く事を願いました。
でも、小鹿ちゃんの願いも虚しく、バスはなかなか前に進みません。
そうこうしている間にも刻一刻と小鹿ちゃんの尿意は強くなって行きました。



バスが渋滞にハマってから、およそ90分。

「うっ・・・、くぅ~~・・・」
小鹿ちゃんのおしっこ我慢がいよいよきつくなって来ました。
顔には汗が滲み、上半身は背筋をピンと伸ばしながらも、下半身は小刻みにせわしなく震えています。
股間にも手を添えていますが、先程麻里に指摘された為、添え方はかなり控えめです。

「鹿ちゃん平気?大分辛そうだけど・・・」
香織ちゃんが心配そうに小鹿ちゃんを見つめます。

「う・・・、うぅ、出ちゃい・・・そ・・・」
何とかそう返す小鹿ちゃんですが、言葉を言うのもやっとと言う感じで、かなり追い詰められていました。
その様子を見て、おもらしは時間の問題だと感じた莉穂ちゃんは、小鹿ちゃんの前に再びアレを差し出しました。

「小鹿、早く!!」

「・・・・」

「ほらっ」
莉穂ちゃんは、下を向いて我慢を続ける小鹿ちゃんに、無理やりオムツを持たせました。
でも、小鹿ちゃんはオムツを手に持ったままで動きません。

「や・・・、やっぱり無理」
トイレでも無い所で、スカートをたくし上げてパンツをおろし、自らの意志でおしっこをすると言うのは、
どうしようもない状況と分かっていても、おいそれと簡単に出来る事ではありません。
女子だけの空間ならまだしも、男子もいる中なので尚更です。

小鹿ちゃんにも、女としてのプライドがあります。

「恥ずかしがってる場合じゃないでしょ!!(` ´ )」

「そ・・・そんな事言ったってぇ・・・」
オムツから目を背ける小鹿ちゃんでしたが・・・。

「あっ・・・」
じゅっ・・・。
小鹿ちゃんのパンツに、暖かいものが広がりました。

「鹿ちゃん、席入れ替えようか?そうすれば多少は視界が・・・」
そう提案した香織ちゃんですが、時既に遅し・・・。

「あっ・・・、で・・・ちゃ・・・んんっ!!」
じゅ・・・じゅううううぅぅぅう~~~・・・・・
しょわぁぁあああああぁぁぁぁ~~~~~・・・・
布オムツを強く握りしめながら、とうとう小鹿ちゃんは、バスの中でおしっこをもらしてしまいました。

「鹿ちゃん」
「小鹿Σ(゚ロ゚;) 」

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パチャパチャパチャ~~~~・・・・
椅子の上を満たしたおしっこは、大きな音を立てながらバスの床に広がって行きました。
一部は通路に飛び出して、チョロチョロとヘビのような動きを見せました。

「あ・・・、うう・・・」
30秒程で小鹿ちゃんのおもらしは終わりました。
莉穂ちゃんから受け取った布オムツを膝の上に置くと、小鹿ちゃんは顔を覆って泣き始めました。

「早くしなってあれほど言ったのに・・・(-_-;)」

「でも・・、流石に仕方が無いよ・・・」
ため息交じりに呟く莉穂ちゃんに、香織ちゃんは小鹿ちゃんをフォローするように言いました。
そして、隣ですすり泣く小鹿ちゃんの背中を優しくさすってあげました。

「鹿ちゃんが悪い訳じゃないよ、気にしないで」
その言葉を聞いて、小鹿ちゃんは泣きながら首を縦に振りました。

周りの生徒や先生、バスガイドさんも、励ましの言葉を掛けてくれました。
それで少しは持ち直した小鹿ちゃんは、泣くのをやめて顔を上げたのですが・・・。

「泉田ぁ!!!てめぇ、もらすなって言っただろうがぁ!!ああっ!!!」
待ってましたと言わんばかりに、小鹿ちゃんの前にやって来たのは、先程の麻里です。
今回は、後ろに友達の山見彩の姿もあります。

「臭ぇだろ!!何してくれてんだよ!!てめぇ!!
あ~あ~通路まで汚しやがって、さっさと拭けよ!!このノロマ!!!」
先程よりも鋭い口調で麻里は言いました。
後ろの彩も鋭い目つきで、小鹿ちゃん達を睨みつけます。

小鹿ちゃんも香織ちゃんも、怯えて何も言えません。
でも、莉穂ちゃんは違いました。

「三浦てめぇ、先から何突っかかって来てんだ?
弱い奴にしか言えない雑魚がいきがってんじゃねぇよ(# ゚Д゚) 」

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「あっ?」
莉穂ちゃんと麻里がにらみ合うと、バス内に一気に緊張が走りました。

「小鹿や香織に・・・、親友にこれ以上何か言ってみろ、タダじゃおかねぇからな( ゚Д゚)」

「うっせぇんだよ糞オムツ女!!何調子こいてパンツ穿いて来てんだっ!!
どーせもらすんだからオムツ付けろよ!!」

「はっ?何??雑魚に言われる筋合いないね」

「てめぇみてぇな糞オムツ女はバスじゃなくてベビーカーにでも乗ってろ!!」

「乗れる分けねーじゃん、馬鹿じゃねーの、雑魚な上に馬鹿なの?ぷっ・・・、救えねー( ´∀`)」

「んだと、コラァ!!」
一触即発ムードの中、

「や・・・止めなさい、2人とも」
普段気弱な担任の先生が、勇気を振り絞って2人の間に割って入りました。

「ああっ!!邪魔すんなババァ!!」
麻里がすぐさま睨みつけますが、それにも怯まずに先生は続けます。

「こ・・・これ以上続けるなら、親御さんに連絡して、強制帰宅させますよ」

「・・・っ」
脅しに屈さない先生に、麻里は言葉を詰まらせました。

「麻里・・・、流石に不味いよ」

「ちっ!!」
彩に言われて、麻里は渋々引き下がりました。

「ごめんね小鹿、香織、怖がらせちゃって(^人^;)」
2人が引き返し、緊迫した雰囲気が解かれて来たところで、莉穂ちゃんは言いました。

「う・・ううん、ありがとう莉穂ちゃん、私、また・・・」
香織ちゃんはスカート握り締めて悔しそうな表情を見せました。
普段は不良に怯えて何も言えない先生ですら、立ち向かって行ったのに、
先程同様、また怯えて何も言えなかった事が、情けなくて悔しかったのです。

「ああいうのは私の役目だから、めげるな香織、香織にしか出来ない事の方が沢山あるんだから」
そんな気持ちを察した莉穂ちゃんが香織ちゃんの肩を叩いて言いました。

「小鹿のお世話とかね、パーキング着いたら小鹿の事頼んだわよ」

「・・・うん!!」
気持ちを切り替えた香織ちゃんは、隣で沈んでいる小鹿ちゃんに優しく声を掛けて励ましました。



小鹿ちゃんのおもらしから40分後。
渋滞を抜けたバスは、ようやくパーキングエリアに到着しました。

小鹿ちゃんは、香織ちゃんに肩を抱かれながらゆっくりバスを降りました。
パンツはお尻にピッタリと張り付き、スカートのお尻の部分にも、
丸くおっきなおしっこの染みが出来てしまっていました。
太ももはバスの中で軽く拭きましたが、時間が経つにつれてだんだんと痒くなって行き、
少しずつ乾いて来たパンツやスカートからは、ツンとした臭いが漂っていました。

バスを降りた2人がトイレの方向を見てみると、既に女子トイレには長蛇の列が出来ていました。

「2時間以上遅れたから、皆、我慢してたんだね」
列を見ながら香織ちゃんが言うと、

「か・・・香織ちゃんは、へ・・・平気?」
小鹿ちゃんは、香織ちゃんを心配して聞きました。

「私、うんまぁ、鹿ちゃんのお着替えが済んだら行くよ。
どの道今行ってもあれじゃあ・・・」

「それもそうだね」
2人が多目的トイレに向けて歩きはじめると、
その途中で、他の生徒とは明らかに違う様子を見せる、4人の女子生徒を見つけました。
その内の2人のスカートの後ろには、小鹿ちゃんと同じように丸い大きな染みが出来ています。
おもらしがあったのは、2組のバスだけではなかったみたいです。

「あ・・・、中山さんに泉田さん」
おもらしをしたらしい女の子の1人が、小鹿ちゃん達に気付いて声を掛けました。

「さよりさん・・・」
香織ちゃんが言うと、さよりは2人に小さく手を振りました。
さよりの横には相方(笑)のみほが腕を組んでピッタリとくっ付いています。
校内で知らない人はいないと言われる程有名な同性カップルの2人、
どうやらバスの中で、2人仲良くもらしてしまったようです。

「泉田さんもおもらし?私達もほら、見ての通り」
そう言うとさよりは、後ろを向いてスカートの染みを2人に見せました。

「みほは私がもらしたのを見てわざとやってたけどね」

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「違うよさより、さっきも言ったけど、私も我慢出来なかったの」

「ハイハイ、そう言う事にしといてあげるわ」

「もう~信じてないわね~、そう言う意地悪な娘には、こうだっ!!」

「きゃっ!!」
みほはいきなり、さよりのスカートの中に手を突っ込みました。
そして、さよりの大事な部分に触れたその手を口元に持って行き、ペロと舌で舐めました。

「うふふ、さよりのおしっこ・・・さっきよりも甘い味がするわ」
言いながら、恍惚な表情を浮かべるみほ。
さよりも嫌々と言う仕草をしながらも、満更ではないと言う顔をしていました。

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「・・・・・・」
「・・・・・・・・」

「ご・・ごめんなさい、多目的トイレ向こうだから、行こうか?」
小鹿ちゃん達が完全に固まっているのを察したさよりは、
そう言って場の空気を正すと(正せたかは分からないがw)先頭を切って歩き出しました。

さよりとみほとは別の2人の事を見ると、2人ともおもらしをした形跡は見られませんでした。
でも、手に大き目のビニール袋を持っていて、そのビニール袋の中には黄色い液体が入っていました。

香織ちゃんが声を掛けると、2人は恥ずかしくて泣きそうな顔をしながらバスであった事を話してくれました。

話によると、2人は同じバスに乗っていて、
渋滞にハマったバス中で、おしっこがとうとう我慢できなくなってしまい、先生に相談したところ、

「そうは言ってもどうしようもないから、どうしても我慢できないならこの袋の中にしなさい」
っとビニール袋を差し出されたみたいです。

苦渋の決断を迫られた2人でしたが、最終的には、

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「おもらしをするよりは・・・」
っと言う結論に至り、男子には目を瞑り耳も塞いでもらい、女子には壁になって貰いながら、
ビニール袋の中に、おしっこをしてしまったと言う事でした。

「私達、これ・・流したいだけだから・・・、おトイレ、先入って良いかな・・・」

「うん、良いよ、・・・大変だったね」
そう言って香織ちゃんは2人を慰めました。

皆のいる中で、自分の意志でトイレ以外の所でおしっこをする。
小鹿ちゃんは自分が決断できなかった決断をした2人の勇気に心を打たれました。
それと同時に、おもらしも恥ずかしいけど、
ビニール袋におしっこするのも同じ位恥ずかしいだろうなっと2人に同情しました。

多目的トイレに着くと、まずは、ビニールを持った2人が入り、ビニールに入った自分のおしっこを流しました。
その後、小鹿ちゃんと香織ちゃんが入り、最後にさよりとみほが入りました。

小鹿ちゃんは(おもらしに備えて)大目に持って来ていた予備のスカートとパンツに履き替えて、バスに戻りました。
バスには莉穂ちゃんが待っていて、2人を「おかえりー」と言って迎えました。



バスに戻ってから2人は、先程のさよりとみほの事を思い出していました。

「おしっこ・・・、ペロって・・・・してたね」

「何かビックリしちゃったね・・・、本当に付き合ってるんだね、あの2人」

「お付き合いすると、ああいう事するのかな?」
疑問に思った小鹿ちゃんが言うと、

「あの2人は、ちょっと特殊なんじゃないかな」
香織ちゃんは苦笑いで答えました。



さて、2人が戻ってから大分経ちますが、バスはパーキングを出る様子はありません。
先生方の話によると、2名の女子生徒がまだバスに戻ってきていないとの事でした。

((それって・・・まさか))
小鹿ちゃんと香織ちゃんは同じことを思って、見つめ合いました。

多目的トイレで、続きをしているのでしょうか?
2人はそれ以上は考えないようにする事にしました。



動き出したバスの中で、麻里は一人、不満そうな顔をしていました。

(ちっ・・・、西谷の奴、マジウゼー、まずはあいつを何とかしないと・・・・)
悶々とした気持ち座る麻里を乗せたバスは、その後予定を大分遅れて、目的地の旅館に辿り着きました。

小鹿ちゃんを潰しにかかる麻里の次なる一手は、果たして・・・。

続く。



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こんばんは。

遅くなりましたが、林間学校編第1話をお送りしました。
当初は前後編で行けるかな?と思ってましたが、流れを考えた段階で無理と分かり、
前中後編も微妙な気がするので、数字にする事にしました。
まぁ、出来れば3話で終わらせたいですが、分かりません。

今回はバス内のエピソードです。
リクにあった小鹿ちゃんのおもらしを始め、これまでになかったような表現も含めて、
色々盛り込んでみたのですが如何でしたでしょうか?
ビニール袋におしっこは、おもらしではなく放尿になりますが、
パーキングに着くまで、ずっと自分のおしっこの入ったビニール袋を持ち続けるって想像すると、
何か凄く萌えて来るよなっと思ってやってみました。
おしっこペロは悩んだんですが、こんなレベルに達してますと言うアピールも兼ねてやってみました。
飲尿系は苦手な人もいると思うので、そう言う人には不快だったかも知れません・・・。
まぁ、自分も得意では無いので、次は多分ないと思います。

後、個人的には、莉穂ちゃんが久しぶりに普通に頑張った所(笑)と、
さよりとみほを久々に出せれたところが、良かったなと思っています。
無表情ちゃんと隣の娘もなんか個性出て来たなーww
(この2人を出すのが最近楽しくて仕方が無い)

この話は、途中に他のを挟まず書き切りたいと思っています。
なので完結まで、ペースが落ちるかも知れませんが、どうかご了承下さい。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます。
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  1. 2018/06/10(日) 23:55:11|
  2. 笙湖ちゃん達の長編
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林間学校編 序章

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こんばんは。

本編最後にも書いたのですが、次回から、2年生グループの林間学校編を描きます。(漫画じゃなくて、いつものSS風の感じです)
基本的にはアリスさんのリクエストの流れですが、そこにやろうとしてやってなかった要素とかも入れて、久々の長編でお送りしようと思っています。
っと書いておきながらまだ何も手を付けていないのですが(^^;
なるべく早く前編を上げれるように頑張ります。
一応流れは全部出来てるので、後は書くだけなので・・・。
高校で林間学校がある珍しい学校ですが、そこは余り気になさらず・・・。
あ・・でも、自分も高1でスキー林間があったから、そうでも無いのか??

今回の注目は、スカートの中にオムツを当てて威嚇する莉穂ちゃんですね(笑)
オムツ一丁も良いけど、スカートからはみ出るオムツもみたいと言う意見がありましたので、やってみました。
イマイチぷっくり感が出てないのが悔やまれます。
またいつかリベンジを・・・。
でもあの格好で凄まれても怖くないなww

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます。
  1. 2018/05/27(日) 17:26:12|
  2. 笙湖ちゃん達の長編
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可愛いパンツ大作戦~笙湖ちゃん編~

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こんばんは。

新年1発目と言う事で、メインの2人(+れい子ちゃん)でお送りしました。
今年も杏奈ちゃんは色々と苦労しそうです。
笙湖ちゃんとは、また違った方向でどっか抜けてるれい子ちゃんも加わって、
果たして杏奈ちゃんのツッコミは追いつくのでしょうか(笑)

次回からはまた、リクエストの方を進めようと思います。

話は変わりますが、正月休みを利用して、久々に最近のアニメを一つ2日かけて一気に見ました。
『Re:CREATORS』という作品だったのですが、
アニメとかラノベとかの登場人物が現実世界に現れて~と言うお話で、
自分もアマチュアながらも、ここでこうして物語を生み出してるので色々と共感する所があって、とても面白かったです。

作中では、作品の登場人物が、生みの親である現実の作者に銃を向けたり、乱暴したり、殺したりするのですが、
当ブログのメンバーが自分の前に現れたら、
「おもらしばっかりさせてー!!」
・・・っと、泣きながら訴えたり、ひっぱたいたりしそうだなと妄想してしまいました。
(殺したりするような能力は与えてませんので、精々この位かなと)

でも、もしそんな事があっても(絶対無いけどww)

「おもらしと言う、恥ずかしい役割を与えているけど、ふざけ半分ではなく真剣に取り組んでいる」
っと胸を張って言いたいと、そう思います。

ああでも、彗ちゃん辺りが出てきたら、大変だな。
オムツ穿いてくれないから、そこら中おしっこでびしゃびしゃになりそう(笑)

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます。
  1. 2018/01/07(日) 17:40:48|
  2. おもらし漫画
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overwrite~第6話~(完)

前回までのあらすじ

『卒演』本番に向けて、本格的に始動し始めた黄水大附属高等学校演劇部。
亜理紗達のおもらしの練習も、日を追うごとに過酷さを増して行きました。
冬休みの練習中、トイレに行く事を禁止された亜理紗は、
練習中におもらしをして、他の部員にお世話をされる内に、パニックを起こさなくなるまでに成長を遂げました。
そして、冬休み最後の練習では、初めて2人同時おもらしを成功させます。
その後も、過激なおもらしの練習は続き、おもらし担当の4人は、
着実におもらしをコントロールする術を身に着けて行きました。
本番前日のリハーサルも無事に終えて、遂に『卒演』当日の朝を迎えるのでした。



2016年度、黄水大附属高等学校演劇部卒業記念公演、当日の朝。

「ふぁ~~・・、っん!!いい天気」
いつもの時間より若干早く目覚めた亜理紗は、
部屋の窓のカーテンを開けると、差し込んで来た陽射しに目を窄めました。

「これならお客さんも来やすいわね、良かった・・・、さて・・・と」
そう呟いた亜理紗が、視線を外から部屋のベットに向き変えると、
そこには、いつものアレが描かれていました。

アレとは勿論、ベットを黄色く染めるおねしょの世界地図です。
カーテンを開ける前から、お尻と背中に感じる濡れた感触で分かってはいましたが、
今朝の世界地図は、いつも以上の規模で描かれているように感じました。

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「あー、凄・・・、本番に向けて臨戦態勢バッチリ・・・・って事で・・・・」
亜理紗は苦笑いを浮かべながら、最早毎日の日課となってしまったおねしょの後始末を始めました。
布団を干した亜理紗は、おねしょパジャマを着たまま、台所にいるお母さんにおねしょの報告をします。
これも毎朝の日課の一つです。

「お母さん、あの・・・、今日もその・・・、おねしょ・・・してしまいました・・・」

「・・・早くシャワー浴びてきなさい」
始業式の日以降、お母さんは何も言いません。

亜理紗は「うん」と小さくうなずくと、いそいそとお風呂場に向かいました。
びしょびしょのパジャマを脱ぐ亜理紗、背中やお尻の部分は、
度重なるおねしょの影響でだいぶ黒ずみが目立って来ています。

「いつも、おしっこで汚してごめんね、でも・・・、それも今日で終わりだから」

シャワーを終えると、朝食の準備を進めるお母さんが声を掛けて来ました。

「悪いわね亜理紗、折角の晴れ舞台なのに・・・、せめて私だけでも見に行ければ良かったんだけど・・・」

「ううん、良いよ、気にしないで・・・」
申し訳なさそうに言うお母さんに、亜理紗は下着姿で言いました。
寧ろ亜理紗は、両親が仕事の都合で来れない事にホッとしている位でした。

(幾ら舞台演出とは言え、
実の娘が皆の前でおしっこをもらすのを見て、嬉しい訳ないもんね、私もちょっと嫌だし・・・)
自室に戻り、制服に着替えた亜理紗は、朝食を食べ終えると家を出ました。

「それじゃあ、頑張ってね」

「うん、行って来ます」
亜理紗はお母さんに手を振ると、学校に向けて歩き出しました。



「おはよう珠樹」

「おはよう」
駅に向かう途中の道で珠樹と合流すると、お互いに挨拶を交わしました。
そしてそのまま、並んで歩きます。

「いよいよだね」

「うん・・・」
挨拶の後、歩きながら2人が交わした会話はこれだけでした。
今日に至るまで様々な事がありましたが、お互い上手く言葉に出来なかったのです。
その後、無言のまま2人で並んで歩く事20分、
駅の改札を抜けて、学校の最寄り駅行の電車が出るホームに着きました。

「あっ、ところでさ、亜理紗の家はおばさん達来るの?ウチは折角の晴れ舞台だから来るって・・・」
駅のホームで電車を待っている時、それまでの沈黙を破って突然珠樹が話し始めました。
スマホを弄っていた亜理紗は、慌てて言葉を返しました。

「ううん、ウチの親は来ない」

「そっかぁ、残念だね・・・、って・・・そうでも無いか」
そう言って、珠樹は照れ笑いを浮かべました。

「おもらしについては、後でどうせわかっちゃうだろうけど、
その場にいない方が、なんか安心するわ」

「だよね・・・、お母さん達、
私が舞台上でおもらしする所見たらびっくりするんだろうなぁ・・・」
複雑な表情を浮かべる珠樹に、亜理紗は

「ってか、そもそも珠樹が考えた事だし、『卒演』ってそういうものでしょ」
と、突っ込みました。

すると、珠樹は「確かにそうだね」っと言うと、その場で大きく伸びをして気持ちを切り替えました。
程なくして、電車がホームに到着しました。

「それじゃあ、頑張りますか!!」

「そうね」
電車に乗った2人は、さっきまでとは逆に、
最寄りの駅に着くまで、今日の舞台について目一杯話し合いました。



学校に着くと、既に数十人のお客さんが『卒演』の会場である特別ホールの前で列を作って待っていました。
時刻は8時10分を過ぎた所、開場までまだ3時間以上もあるのに、皆とても熱心です。

「見て珠樹、もう人があんなに並んでる・・・、どうしよう、ちょっと緊張してきちゃった」
亜理紗が人の列を見ながら言いました。

「早いよ亜理紗・・」

「それにしても、去年ってこの時間に人並んでたっけ??確かそんなにいなかったと思うんだけど・・・」

「それは多分、去年より席が増えたからじゃないかな」
亜理紗の疑問に珠樹は直ぐに答えました。

「去年の卒演の後、チケットが取れなかったって苦情が学校にたくさん来たみたいで、
それで、川名さんや生徒会が中心になって、学校側にホールの2階席の開放を要請したの、それが承認されたから」

「・・・え?それじゃあ今回は2階席も埋まるの!?」

「うん」
珠樹は大きく頷きました。

「でもその増やした2階席が指定席じゃないらしくて・・・、
だから多分、少しでもいい席で見ようって思ってくれてるんじゃないかな」

「・・・なるほどね」

「もらしがいがあるね、亜理紗!!」

「馬鹿っ!!なによそれっ!!」
珠樹の冗談にそう返しながらも、改めて列を見つめた亜理紗は、
こんな時間から期待して待ってくれている人達の為に、
最高の演技と、何より最高のおもらしを見せなくちゃと気合を入れ直しました。



昇降口に着くと、後輩部員の2人が亜理紗と珠樹が来るのを待っていました。

「「部長、朝野先輩おはようございます!!卒演本番、頑張って下さい!!!」」

「「うん、ありがとう」」
目を輝かせて言う2人に、亜理紗と珠樹は笑顔で答えました。

「私達、先輩達の事ずっと応援してましたから、
本番前にこれだけはどうしても言っておきたくて」

「朝野先輩がヒロイン降りるって言った時は、
本当、どうなるんだろうって思いましたもん・・。
この日を無事迎える事が出来て、私、ホッとしてます」

「心配かけてごめんなさい、その分、今日は良い演技を見せるから、ちゃんと見ててね」
亜理紗が言うと、後輩達は元気よく「はい」と答えました。

「あなた達の前座にも期待してるから、しっかりね」

「勿論です、部長!!」

黄水大附属高等学校演劇部、『卒業記念公演』は、
勿論名前の通り、卒業生である3年生のみで行う舞台がメインですが、
その前に1・2年生のみで行う前座が組み込まれているのです。
ここでの活躍が、来年に大きく影響してくるので、前座とは言え1・2年生の部員も気合が入ります。

「私、今日の前座でアピールして、必ず来年の文化祭や卒演で、
朝野先輩みたいにヒロインの座を射止めて見せますよ!!」

「ちょっと、私だって負けないからね、紗季ちん!!」

「・・・2人とも頑張ってね」
亜理紗は苦笑いを浮かべながら後輩達にエールを送りました。

「私達も、今年の演出はどう言うものかなぁって、今から楽しみで仕方が無いです」

「1・2年生の予想も、去年以上に盛り上がりましたよ、
何せ、天才渡辺部長の脚本に、朝野先輩、野口先輩の出演ですからね!!
まぁ、おまけで星野先輩が主人公だし・・・」

「て・・・天才って・・・」
珠樹が照れくさそうに前髪を弄りました。

「占いが得意な川崎さん(1年)が占った所によると、
今年の演出は『水』が関係してるって出たんですけど・・・?先輩、近いですか!?」

「駄目駄目、そう言う質問は禁止よ」
舞台の内容は当日であっても絶対に秘密です。
珠樹が注意すると、後輩はごめんなさいと頭を下げました。

「それでは、部長、朝野先輩、舞台終了後にまた」
上履きに履き替えると、後輩の2人は部室とは逆の方向に歩いて行きました。
公演の内容は3年部員以外には秘密なので、
最終の打ち合わせも、1・2年と3年で、それぞれ別に行わなければなりません、
その為、1・2年の部員は部室以外の場所に集まっているのです。

「・・・水だってさ、珠樹」

「近かったね、私、顔に出ちゃいそうだった」

「川崎さん、恐るべきだね」
部室まで向かう途中、亜理紗と珠樹は、
後輩の予想が余りに近くて驚きを隠せませんでした。

(私達のおもらしを見た後、あの子達、どう思うのかな・・・)
亜理紗はふと、そんな事を思い
中学でおもらしをした時の、失望したような後輩の眼差しが頭の中を過りました。

(もう後輩のあんな顔は見たくない・・・)
少し弱気になった亜理紗でしたが、

「私達がおもらししたら、あの子達きっと驚くだろうね」
珠樹が笑顔でそう言った事で、弱気は何処かに飛んで行ってしまいました。

(そうよね、あの子達が悪く思うハズがないわよね!!)
気持ちを切り替えた亜理紗は、並んで歩く珠樹と共に部室に入って行きました。



8時30分、3年部員総勢15人が部室に揃った所で、朝の最終の打ち合わせが行われました。

扇状に並ぶ部員の前に立った珠樹が話し始めます。

「皆おはよう、今日はいよいよ本番です。
高校生活最後の舞台、絶対に成功させましょう!!」

「「はい!!」」

「それじゃあ、今後のスケジュールを説明します。
まずは、1・2年生の終了の報告を受けてから、開場に移動して最終リハーサル。
その後は、役者と衣装は開場の控室で着替えとメイク、他の裏方さんは、川名さんの指示に従って動いて下さい。
・・・川名さん、よろしく頼むわ」

「はい部長!任せて下さいっ!!」
川名さんが、大きな声で返事をしました。

「それと私と亜理紗、野口さん佐藤さんは、今からトイレ禁止。
万全の状態でおもらし出来るように上手く調整して下さい。
まぁ、今日までずっと練習して来たから大丈夫だと思うけど・・・」
おもらし担当の3人が頷くと、最後に珠樹が、

「それと、くれぐれも本番前にもらさないようにね」
っと念を押しました。

本番前にもらしてしまえば、次の尿意が来るまで大分時間が掛かり、舞台でおもらしが出来なくなってしまいます。
つまりそれは、『おもらし』こそが最大の見せ場である、今回の舞台の失敗を意味するのです。

「これで説明は終わります、質問ある人いる?」
最後に珠樹がそう尋ねましたが、特に質問は出ませんでした。

「じゃあ、1・2年生のリハーサルが終わるまで、暫く待機ね」
珠樹が言うと、皆は部室のあちこちに散って行きました。
舞台装置の設置の話をしたり、台本を読んだり、はたまたスマホを眺めたり、
1・2年生から連絡が入るまで、各々が別行動をして過ごします。

亜理紗は、珠樹と話しながら時間を潰そうと思いましたが、
珠樹は川名さんと今後の事について話し合っていて、亜理紗と会話している余裕はなさそうでした。

(う~ん、それじゃ台本でも見直しておくか・・・)
そう思い、亜理紗は台本を広げました。
するとそんな亜理紗の前に、野口さんがやって来ました。

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「朝野さん、調子の方はどう?」

「え・・?普通に元気よ」
亜理紗が台本から目をそらして言うと、

「そうじゃなくて、おしっこ・・・、尿意の方よ」
っと野口さんは返しました。

「大丈夫よ、この何ヶ月の間、ずっとおしっこの事ばっかり意識して来たのよ。
リハーサル終わる頃に、水分入れれば、丁度本番には良い感じに仕上がるわ」
亜理紗が淡々とした口調で言うと、
野口さんはニッコリ微笑んで「それなら良かった」と言いました。

「なら、私が舞台でおもらしする事は無いかな・・、
それこそ、部長が言ったように本番前におもらししない限り」

「する訳無いでしょそんな事」

「だよね、する訳無いよね。
じゃあ私、トイレ行って来ようかな~」
そう言って背中を向ける野口さんを、亜理紗は慌てて止めました。

「ちょっと野口さん!!珠樹の許可なしにそんな事しちゃ・・・」

「えへへ~、冗談よ、まぁ万が一って事が無いとも限らないし」

「えへへ~、じゃないわよ全く・・・」
代役の2人は、代役の必要が無いと判断されれば、トイレに行く事が許されますが、
その判断は、本番開始直後、部長の珠樹が決定する事になっているのです。
その前に、トイレに行くなんて事をすれば、珠樹・・・、
と言うより、鬼の副部長(川名さん)が黙っていないでしょう。
まぁ、野口さんは川名さんの事をそんなに恐れて無いみたいですが・・・。

「私や佐藤さんの分も、部長や朝野さんには頑張って貰わないと、最高のおもらしを頼むね!!」

「言われなくてもそのつもり」
野口さんのエールに対して、亜理紗は自信満々に答えました。

そうして暫くすると、2年生男子部員がリハーサル終了の連絡を伝えにやって来ました。

「よーし、それじゃあ行くぞ!!」
川名さんの号令に従い、3年部員は会場に入りました。



「はいOK、本番もこの調子でよろしく」
前日のように川名さんのOKが出た所で、最後のリハーサルも問題無く終了しました。
後は、着替えを済ませて、1・2年生の前座が終わればいよいよ本番です。
このリハーサルでは当然おもらしはしませんが、
リハーサル中、亜理紗は本番に向けて順調におしっこが溜まっている事を感じました。

その後、役者である、亜理紗、珠樹、野口さん、佐藤さんの女子4人と、
星野君、矢野君の男子2人は、それぞれ別の控室に入り着替えを始めました。
それと、衣装担当の増岡さんもです。

着替えと言っても学園物なので、学校の制服とは別の制服に衣装替えするようなものなのですが、
それでも、舞台様に作られた衣装に袖を通す事で、本番へ向けて意識が一層高まりました。

着替えを終えて程なくすると、遂に開場を時間を迎えて、特別ホールの中に次々と人が入って来ました。
開場直後、指定席ではない2階席のあちこちで、席の取り合いが起こりましたが、
会場警備を担当している生徒会役員達が上手く対処して大きな問題になる事はありませんでした。

開場から30分が過ぎると、もうすっかり席は埋まってしまいました。
そして、会場に集まった多くのお客さんは、今か今かと開演の時を待っています。

開演まで残り5分、既に舞台袖に待機している亜理紗は、
おしっこを我慢しながらそっと席の方を見て驚きました。

「珠樹、凄いなにコレ!!去年より多いよ!!」

「そりゃ、2階席にも人入ってるんだから当たり前だよ」

「そ・・それは、そうなんだけどさ・・・」
2階席にも人が入る、と言う話だけの時より、
実際に目で見た今の方が、去年との変化をより強く感じて、亜理紗の気持ちを大きく揺さぶりました。

「こんな大勢の前で私達、これからおしっこをもらすんだね・・・」
合唱コンクールの時も、大人数の前でしたが、
この日の特別ホールの客入りは、その時の3倍に迫る人数です。

「何、今更怖気づいたの?」
珠樹は、不安げな顔で呟いた亜理紗を心配して言いました。
それに対して、亜理紗は首を横に振りました。

「寧ろ逆、絶対最高のおもらしをしてやるって気持ちが高まったわ」
そんなやり取りをしている内に、開演前の挨拶の為、
2年生の現役生徒会長が舞台袖から、ステージに向かって歩いて行きました。

いよいよ開演です。



生徒会長の短いあいさつが終わると、直ぐに1・2年生部員による前座が始まりました。
異世界ファンタジー物の一部分にスポットを当てた内容です。
お約束の演出は無く、3年生抜きの初めての舞台のお披露目と言う意味合いが強いです。
ただ、前述した通り、ここでの評判が来年度の部構成に大きく影響する為、
脚本も裏方も役者も前座とは言え物凄く気合が入っているのが見て取れました。

現部長の珠樹も去年、卒演の前座の脚本が評価された事で、
役者の星野君、野口さん、裏方の川名さんと言う部長候補との争いを制したのです。

舞台袖では、そんな前座を見ながら珠樹、野口さんら、
現部長・元部長候補達が集まって何やら話をしていました。
来年度の部長を誰にするのかと言う事を話しているのでしょう。

(来年、部長が誰になっても、演劇部の伝統と誇りを受け継いで頑張って欲しいな)
話し合う珠樹達を見ながら亜理紗は思いました。

30分弱の前座は、あっという間に終わりを告げ、本日のメインイベントが始まる時間になりました。
前座のセットから本番の舞台セットに切り替える為に一度ステージの幕が下ろされると、3年部員の緊張感が一気に高まります。

「急げ!!」
「そっちに脚立置いて」
「照明大丈夫ー?」

演技が終わり、ホッと腕を撫でおろした1・2年部員に代わり、
3年裏方部員達が、慌ただしく舞台セットの設置を開始しました。

(おしっこ・・・、良い感じに溜まってる、練習通りにもらせそうだわ)
裏方部員が設置に追われる中、亜理紗はおなかを摩って膀胱の状態を確認しました。

設置が終われば、いよいよ舞台の幕が上がります。

(やっと・・・、やっとここまで来たね、亜理紗ちゃん・・・)
この舞台が終われば、亜理紗のトラウマも、珠樹の願いも、その全てが解決される・・・。
珠樹は感情の高ぶりを抑えきれませんでした。

(あ・・・忘れてた、もう佐藤さんと、野口さんには、トイレ言って貰っても良いか。
もう、万が一が起こる事は無いだろうし・・・)

しかし・・・・。
それは珠樹がそんな事を考え始めた矢先に起こったのです・・・。

幕が下りてから、約5分。

舞台の切り替えも終わりに差し掛かっていました。
その時、亜理紗の傍では外川さんが、豆田君(裏方部員)に頼まれて、2メートル程の高さの脚立に上って作業をしていました。
しかし、外川さんは、脚立での作業に慣れてなかったのです。

グラッ!!

「えっ?あっ!!」
作業に夢中になる余り、脚立の上で変に体重をかけてしまった外川さんは、大きくバランスを崩しました。

「きゃっ!!!」
ヤバいっと思った時にはもう遅く、外川さんの体は脚立と共に大きく傾き、後は倒れるだけでした。

「危ないっ!!!!」

バターーーンッ!!!!

・・・・・・・。

・・・・。

「「何今の音?」」
「「なんか倒れた??」」
「「事故?!」」
脚立が倒れる音は、ステージの外にも聞こえる程で、客席は騒然となりました。

「外川さん!!」
「おいっ!!大丈夫か!!」
「大変っ!!!」
ステージ上では、3年部員全員が外川さんの元に駆け寄りました。

「ふぅ・・・、危なかった、ケガは無い?」
「あ・・・ありがとう、亜理紗ちゃん」
大分高い所から倒れた外川さんでしたが、ケガ一つなく無事でした。
傍にいた亜理紗が、とっさの判断と持ち前の運動神経で、落ちる直前の外川さんに飛びつき、抱きかかえたのです。

「はぁ~~、良かったぁ2人とも無事だね」
2人の無事を確認してホッとした珠樹でしたが、次の瞬間その表情が一気に青ざめて行きました。

「あ・・・亜理紗・・・・、おしっこ・・・・」

「・・・え?」
ショワワァァァァァアアァァァァアアアアァァァ~~~~・・・・・
外川さんを助ける事に必死だった亜理紗は、安心した弾みに、
朝から大事に大事に溜め込んだおしっこを、盛大に放出してしまったのです。
水溜りは、あっという間に亜理紗の周りに広がりました。

「あ・・・!!ああっ!!嘘!?嫌!!止まって!!止まってぇええ!!!!」
亜理紗の悲痛の叫びは、決して恥ずかしさから来るのものではありませんでした。
こんな所で出しても何の意味もない、お願いだから止まって!!!
そう願い、増岡さんお手製の可愛い衣装の上から必死に股間を押さえますが、
無情にも一度出始めてしまったおしっこは膀胱内を空にするまで止まる事はありませんでした。

「珠樹・・・、どうしよう・・・、わ・・・私・・・・」
おもらし後、まるで覇気を失った亜理紗は、おもらししたままの状態で珠樹を見上げました。

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「・・・・・・・・」
珠樹は亜理紗以上に茫然自失して、亜理紗の生み出したおしっこの水溜りをぼんやりと眺めていました。

「・・・うそ、でしょ・・・」
そして数秒後には、まるで電池の切れた人形のように、膝から崩れ落ちました。



『申し訳ありません、開始まで今しばらくお待ちください・・・、繰り返します・・・』
亜理紗の最悪のおもらしの後、川名さんは直ぐアナウンスの指示を出しました。
急いでおしっこで汚れた床を拭き、今後の事を考えなければなりません。
1・2年生が完全にステージから去った後だったので、演出バレしていない事が不幸中の幸いでした。

「皆、ご・・ごめんなさい、私が・・・私がぼさっとしてたから・・・・」
外川さんが皆の前で深々と頭を下げて謝りました。

「いや、外川さんに頼んだ俺が悪いんだよ、本当すみません・・・」
豆田君も続けて謝ります。

「今はそんな事はどうでもいい!!これからどうするかを考えろ!!時間無いんだから!!」
川名さんの激が飛び、ステージに重苦しい雰囲気が漂いました。

「朝野、お前は取りあえず服着替えろ、増岡、衣装の予備準備してるよな?」

「え・・・うん」
増岡さんは大急ぎで予備の衣装をとりに行きました。

(やっちゃった・・・、もうおしっこ出ない・・・、終わった・・・何もかも・・・)
未だに放心状態の亜理紗は、川名さんの言葉に反応すらできず、
びしょ濡れのスカートを身に着けたまま、立ち尽していました。

「・・・・・」
珠樹も同様で、膝立ちで両手で顔を覆った状態で固まっていました。

「野口?お前まだおしっこしてないよな?」

「はい」

「・・・良かった、まだ行ける」
野口さんに確認を取った川名さんは、ホッと息を吐き出すと、
この世の終わりような格好で固まっている珠樹の元に歩み寄りました。

「部長、いつまでそうしてるつもりですか?立って下さい」
そう言うと川名さんは、そっと珠樹を立たせました。
そして死んだような顔をした珠樹に提案します。

「こうなった以上、代役の野口をヒロインにして、野口の役を朝野か外川に替えるしかありません。
これまで頑張って来た朝野には可哀想だと思いますが、今からおしっこを溜めるのは無理ですし」

「・・・・」

「それで良いですよね?」

「・・・嫌」
川名さんの問いに、珠樹は首を横に振りました。

「え・・?嫌って・・・??、ですが、部長・・・」

「嫌っ!!絶対に嫌っ!!何で!!なんでよぉおお!!!」

「「!?」」
珠樹のこれまで一度も見せた事のない取り乱しように、
川名さんは勿論、他の部員達も動揺を隠し切れませんでした。
それまで放心状態だった亜理紗も驚いて、珠樹の様子をじっと見守ります。

「ここまで来たのに、あと少しなのに・・・、亜理紗・・・亜理紗ちゃんが・・・」
小さい声で言葉を発する珠樹の目から一筋の涙が零れ落ちました。

(珠樹・・・・)
涙を流す珠樹を見て、亜理紗の胸はギュッと締め付けられました。

(ごめん珠樹、でも私・・・もうおしっこ出ない・・・、
くそっ!!くそっ!!くそぉっっ!!!何で・・・何でよりよってこんな肝心な時に・・・・)
そして、自分自身の不甲斐なさに怒りを堪え切れず、ギュッと拳を握りしめました。
両目からは涙も溢れてきました。

「部長、時間がないんです、とにかく落ち着いて下さい!!
こういう事態に備えて、今まで野口が準備していたんでしょ!!」

「・・・・わかってるわよ、そんな事は、
でも、駄目なの・・・駄目なのよ!!それじゃあ!!」

「部長っ!!いい加減にして下さい!!!」
川名さんが珠樹の両肩を掴んできつい口調で言いました。
部長の珠樹には最大限の敬意をもって接している川名さんでも、
この切羽詰まった状況の中、決断を下さない珠樹に苛立ちを隠せなくなって来ました。

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「痛いな!!何するのよ!!」
そんな川名さんを睨みつける珠樹。
それはまるで、ずっと思い描いていた思惑通りに行かなかった怒りをぶつけているかのようでした。

珠樹にとって、今年の卒演は、これまでの伝統を引き継ぎ無事に公演を終える事、
脚本家になると言う夢の為のアピールをする場と言う目的も勿論あります。
でも、一番の目的は、亜理紗にトラウマを克服して貰い、再びバレーボールのコートに戻って貰う事です。
その為には、亜理紗におもらしをして貰わなければ仕方がありません。
代役では意味が無いのです。
しかし、そんな目的がある事は、当事者である珠樹と亜理紗以外、知りません。

「部長、早く指示を・・・、朝野に拘る理由は知りませんが、これ以上お客さんを待たせる訳には行きません」

「・・・・・・」

「部長!!!」
顔を背けた珠樹に、再び川名さんが迫りました。

「・・・・・」

「「何で?」」
「「・・・野口さんじゃ駄目なの?」」
「「何のための代役・・??」」

それでも、何も言わない珠樹に、
川名さんだけでは無く、傍で様子を見ている他の部員達も不信感を抱き始めました。

(珠樹・・・・)
亜理紗と珠樹の事情は、ハッキリ言ってしまえば私情でしかありません。
卒演が2人だけのものではない以上、意地を張り続けるのは単なる我儘です。
それに幾ら珠樹が嫌と言っても、亜理紗が劇中におもらしをするのはもう無理です。
この場は川名さんの言い分が正しいのは明らかでした。

(残念だけど、ここは野口さんに任せるしかない、きっとまたチャンスはあるわよ)
亜理紗は珠樹を説得する事に決め、珠樹の傍に歩み寄ろうとしました。

(・・・あ!!?)
その時、必死な顔で珠樹に迫る川名さんの顔を見た亜理紗は、ある事を思い出しました。

(あれは確か・・・、冬休みに入る前・・・、もしかしたら!!?)
亜理紗は、向かう先を珠樹から、野口さんに変えました。

「えっ!!朝野さん!!何っ!!」
野口さんは、突然に自分に向かって来た亜理紗に驚きましたが、
亜理紗はそんな事には構わずに言いました。

「野口さん!!あの時のアレ!!今持ってる?!」

「え・・?あの時のアレ?って??」
具体性が無さ過ぎる亜理紗の問いに野口さんは戸惑いました。

「だからアレよ!!冬休み前に川名さんに使った奴・・・」
そう言うと野口さんは、理解したと言った顔をしました。

「・・・もしかして、おしっこしたくなる成分?」

「そうそれ!!」
亜理紗は目を大きく開けて野口さんを見つめます。
そんな亜理紗の視線から逃れるように、野口さんは少し顔を横に向けて言いました。

「一応・・・持って来てる・・・けど・・」

「あるのね!!」
それを聞いて、目を輝かせる亜理紗。
話を聞いた珠樹も期待感に溢れる顔を見せました。
でも、野口さんは浮かない顔をしています。

「・・・・」

「それ私に飲ませて!!!そうすれば、私、公演中におしっこ出来るかも・・・」

「やめた方が良いよ・・・」
野口さんは申し訳なさそうな顔をして言いました。

「え!?」

「アレね、副部長に試す前に自分で飲んでみたの。
確かに飲めば直ぐおしっこしたくなるだろうけど・・・、
我慢するとか、そう言う次元じゃないよ、したくなったら」

「我慢できないって事?」

「出来ないよ、多少の個人差はあるだろうけど、
したくなったら数分と持たずにもらすと思う・・・。
ね?そうだったでしょ、副部長??」

「え!?あ・・・ああ、そうだな、
したいと思ってからは、あっという間だった」
野口さんに振られて、川名さんは慌てて言葉を返しました。

あの日の川名さんのおもらしについては、
あの場に居合わせた人達以外には秘密にしていた事もあり、
この話を聞いた他の部員は、驚いた顔を見せました。

(くっ・・・、バレちゃったじゃないのよぅ・・、マジで覚えてろよ野口ぃ~~)
部員達の様子に気付いた川名さんは、顔を真っ赤にして恥ずかしがりました。

「飲んでからどれくらいで効果が出るかもまちまちだし、
たまたまおもらしするタイミングに当たれば良いけど、
もし違ったら・・・、そんなの危険過ぎるでしょ?」

「それは・・・・」
亜理紗は野口さんの言い分に言い返す事が出来ませんでした。
クライマックスの盛り上がりで、驚きの余りと言うタイミングでおもらしするからこそ、
観客は、おもらしを『演出』だと思う事が出来るのであって、
タイミングが狂えば、それは、
舞台中にしたくなってやってしまったと言う、単なる『粗相』と捉えられてしまいます。
それはもう、卒演の失敗を意味するのと同じです。
おしっこしたくなる成分を利用してのおもらしは、我慢出来ない以上、
失敗する可能性の方が圧倒的に高く、野口さんの言う通り、余りにも危険過ぎます。
また、確率は低いですが、最後までしたくならずに公演を終えてしまう可能性だって無くはないのです。

いずれにせよ、リスクの方が高すぎて野口さんとしては、
とてもおススメ出来る方法ではありませんでした。

「部長、私に任せて貰えませんか?
部長がそこまで朝野さんに拘るのには、きっと深い理由があるからなんでしょうけど。
私としては、最初で最後の卒演を失敗で終わらせたくないんです」
野口さんは珠樹に向かって言います。

「わ・・・私!!我慢出来るよ!!ううん、してみせる!!!」
それを聞いた亜理紗は慌てて反論しました。
僅かな可能性を見出した今、自分の為にも、自分の復活を心から望んでいる珠樹の為にも、
やりたいと言う気持ちになったのです。
もう珠樹を説得して、野口さんに譲る気持ちはありませんでした。

「飲んだ事も無いくせに、適当な事言わないで!!
卒演を・・・、今まで必死に皆で積み上げてきたものを無駄にする気!!!」
そう言って野口さんは亜理紗を真剣な表情で見つめました。

「部長、私も野口の意見に賛成です。
朝野の提案は余りに危険です、野口が使えない状況ならまだしも、
そうでない以上、順当に代役の野口をヒロインにして進めるべきです」
川名さんも野口さんに続いて言いました。

「誰が何と言おうと私は出来る!!信じて珠樹!!だって、私がやらないと意ー・・・」

「朝野っ!!お前の意見は分かったから少し黙ってろ!!!」

「もうやめて!!!」
珠樹が言うと、部員全員が部長の珠樹に視線を向けました。

「野口さん、その薬早く持って来て」

「え・・!!ってまさか部長!!!」

「ヒロインは亜理紗で行くわ、変更は無しよ」

「危険過ぎます!!もし失敗したら」
珠樹の決定に川名さんは戸惑いました。

「全責任は私が負うわ、それに、我慢出来るんでしょ?亜理紗?」

「勿論、やれるわ」
亜理紗は珠樹の問いに自信に満ちた顔で頷きます。

「そんな根拠のない言葉に・・・」

「川名さん、私、もう決めたの・・・、これは『部長命令』よ」
この言葉にその場に居る部員全員に衝撃が走ました。

「っ・・・、わ・・・わかりました・・・。野口、急いで薬持ってこい!」
若干渋い顔をした川名さんが、野口さんに言います。

「あっ!・・・は・・・はい」

「あ・・待って野口さん、ついでにおしっこもして来ちゃっていいわ」

「・・・わかりました」
野口さんは珠樹に向かって頷くと、猛スピードで、おしっこしたくなる成分をとりに行きました。

「・・・朝野、後はお前次第だ、頼んだぞ」
渋い顔を向けながら川名さんは言いました。
珠樹の決断に納得していない事は一目瞭然です。
野口さんも多分そうでしょう、しかし、『部長命令』と言われた以上、彼女達は従うしかないのです。

『部長命令』
それは、黄水大附属高等学校演劇部で唯一人、現役部長にのみ与えれられる特権です。
『部長命令」に、他の部員は如何なる理由があろうと反論する事は認められません。
利用制限などはない為、面白半分に『部長命令』を頻発する部長もいれば、
逆にその強制力の強さ故に、他の部員との溝が深まるのを恐れて、一切利用しない部長もいます。
珠樹は後者の方だった為、
亜理紗を含め、部員全員がここでの『部長命令』に驚きを隠せませんでした。

「あ・・・ありがとう珠樹、それと、ごめんね、こんな事になっちゃって・・・」
珠樹の前に来た亜理紗は、そう言って謝りました。

「謝る事ないよ、亜理紗がいなかったら、外川さん、今頃どうなってたか分からないし、
それに何より亜理紗ちゃんの為だもん」

「珠樹・・・」
するとそこに、増岡さんがやって来ました。

「朝野さん、急いで着替えて、濡れた服はこれに入れて後で渡してくれれば良いから」
そう言うと増岡さんは、予備の衣装を亜理紗に押し付けるようにしました。
衣装を手にした亜理紗は、駆け足で控室に向かいました。

「佐藤さん、佐藤さんも、もういいわ、今の内におしっこ・・・」
自分の代役である佐藤さんの事を思い出した珠樹は、佐藤さんに指示を出しました。

「あ・・・、くふぅ・・・」
しかし・・・・。

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「あ・・・ああっ!!!だめぇ・・だめぇぇええ!!!」
ジョパァァァアアァァァァァァァアァァァァアアァァーーー
パシャパシャパシャパシャパシャ・・・・・

珠樹の指示を受けた直後、佐藤さんは、我慢の限界を迎えて、
幕の上がる前のステージでおしっこをもらしてしまいました。

「・・・お前まで、何してんだ!!馬鹿っ!!」

「ご・・ごめんなさい、ごめんなさいぃぃぃ・・・・」
川名さんに怒られた佐藤さんは、水溜りの中心にしゃがみ込んで、その場で泣いてしまいました。

「とにかく、急いで片付けて!!佐藤さん、気にしないで良いよ、
どの道出してもらうつもりでいたし、それがトイレじゃなかっただけよ」
珠樹は佐藤さんの前に座って、慰めました。

「ぶ・・・部長~~~・・・・、ううう・・・」
佐藤さんのおもらしの後始末が粗方済んだ頃、亜理紗と野口さんが戻って来ました。



『大変長らくお待たせ致しました、まもなくー・・・』
亜理紗が着替えを終えて戻って来ると、アナウンスが流れました。

そして、ゆっくりとステージの幕が上がります。

「「待ってましたぁ~~」」
「「期待してるぞ~」」
パチパチパチパチパチパチパチ・・・・
それを見て、観客席からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。

観客席が再び静まり返ると、主人公役である星野君が、最初のセリフを言いました。
遂に舞台が始まったのです。

亜理紗は、舞台袖で星野君と、矢野君の演技を緊張した様子で見守っていました。
最初の出番まで、後数分はあります。

「朝野さん?渡したアレ、どうした?」
亜理紗とほぼ同時に最初の出番が来る野口さんが、亜理紗に声をかけました。

「もう飲んだわ」
一言そう答えた亜理紗に、野口さんは難しい顔をしました。

「早くない?」

「だって、公演時間は約1時間よ、効き目が来るのが遅かったらまずいじゃない」

「まぁ、そうだけど・・・、もし効き目が早く来たら・・・」

「その時は我慢するって、さっき散々言ったでしょ」

「・・・まぁ、こうなった以上、朝野さんを信じるしかないよね」

「任せて、野口さん」
亜理紗は、野口さんに向けて小さくガッツポーズをしました。
そんな事をしている内に、2人の出番が近づいて来ました。

「亜理紗、私、亜理紗がヒロインをやり遂げてくれるって信じてるから、2人で最高のおもらしをしようね!!」
ステージに上がる直前、2人より登場の遅れる珠樹がやって来て声を掛けました。

「勿論よ!!」
珠樹の言葉に、亜理紗は笑顔で答えました。

そして出番の時を迎えて、颯爽とステージ上に姿を現しました。

「「キャーーーー!!」」
「「朝野先輩ーーーっ!!頑張ってーー」」
その瞬間、観客席に座る後輩達から黄色い声援が沸き起こりました。



(・・・来ない)
公演開始から40分、亜理紗はステージに立って演技をしながら焦りを感じ始めていました。
まだ尿意が来ないのです。

(どうしよう・・・、このまま尿意が来ないなんて事になったら・・・)
大抵の場合、30~1時間に以内に効果が表れるのですが、勿論個人差があります。
稀にそれ以上の時間が掛かったり、極稀に効果がないと言った事もあるのです。

もし亜理紗が後者だった場合、かなりまずい状況です。

観客席からは、余りにも普通過ぎる恋愛劇に、
不満ともとれる声を発する人や、退屈過ぎて欠伸をする人が出始めました。

例年であれば、もうこの辺りで一度や二度は、過激演出が出てきているのですが、
今年は、最後のおもらしに集約させると言う珠樹の方針の為、それもありません。
演出目的で見に来た大半の人にしてみれば、当然の行動と言えるでしょう。

それでも、お客さんが帰らないのは、最後まで見ればきっと何かある、と期待しているからに他なりません。
このような状況の今、もし亜理紗がおもらしを出来なかったら、
『金返せー!!』と大暴動に発生するかもしれません。

出番を終えて舞台袖に引き上げる亜理紗を、珠樹と川名さんが心配そうに出迎えます。

「今の所は順調だよ亜理紗」

「うん・・・、でもお客さんの顔が、余り楽しそうじゃないのが何か悔しい」

「気にしないで、お客さんが見たいのはお約束の部分だけだもん」

「まぁ、そうだけどさ・・・」
不満そうな顔をする亜理紗に、川名さんが口を挟みました。

「そんな事より、おしっ・・・、尿意の方はどうなんだ?」

「・・・まだ来ない」

「そうか・・・」
苦虫を噛み潰したような顔をする川名さん。

「大丈夫だよ、まだ時間あるし、最悪、私だけでもおもらしすれば・・・、まぁ大分印象は弱くなるけど・・・・」
ここまで言うと、珠樹は亜理紗の手を握りました。

「まだ時間はあるもん、大丈夫だよ・・、大丈夫・・、信じてるから」
まるで自分自身に言い聞かせるように珠樹は言いました。

公演開始から45分、再び出番が来た亜理紗は、珠樹に見送られながらステージに戻りました。
数分遅れて、珠樹もステージに登場し、2人で主人公を巡るライバル関係を熱演しました。



公演開始から48分、珠樹と主人公を巡る口論を演じている時、亜理紗は下腹部に違和感を感じました。

(この感じ・・・、もしかしたら来たのかな?)
時間内に尿意が訪れた事にホッとしたのも束の間・・・。

ゾワゾワゾワゾワ・・・・!!!

「-っ!!!!!」
亜理紗は一気に、今にも溢れ出してしまいそうな尿意に襲われました!!!

(うわっ!!何コレ!!!ヤバイヤバイヤバイヤバイっ!!!!)
まだ演技の途中だった亜理紗は、必死に平静を装いステージに立ち続けました。

「あ・・・ふっ・・・・くぅ・・・」
呼吸を整えようとしますが、強烈な尿意に遮られ上手くいきません。
薬とはいえ、まさかこれ程まで急激な尿意に襲われるなんて、亜理紗は思ってもみませんでした。

(もれ・・・る、もれ・・・ちゃ・・・)

(亜理紗!?)
異変に気が付いた珠樹は、機転を利かしたアドリブで、一度、亜理紗を連れて舞台裏に引き上げました。

「川名さん、急いで!!」

「はい!!」
舞台裏に戻った珠樹は、川名さんに指示して、急いでカンペを書かせました。

『星野、矢野、野口、次の指示まで暫くアドリブで』
このように書いたカンペを、ステージに立つ3人に向けると、3人は小さく頷きました。

「3人とも、頼んだわよ・・・」
ステージに向かって小声で呟くと、珠樹は、直ぐに視線を隣で苦しそうにしている亜理紗に向けました。

「う・・・はぁ・・・、はぁ・・・」
ギュウ~~~~~・・・・・
しゃがみ込み、無我夢中で両手で股間を押さえつけて、膀胱からおしっこが出るのを防いでいる亜理紗。
その表情には、先程までの余裕は一切感じられません。

「効き目が表れたのね?後どれ位もちそう???」
珠樹は心配そうに亜理紗の事を見つめます。
ですが、今の亜理紗には言葉を返す余裕はありません。

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「む・・・り・・・・」

「朝野!!お前自分でやれるって言ったんだぞ!!まだもらすな!!!死んでも耐えろ!!」

(そ・・・そんな事言ったってぇ・・・、まさかこんなに強烈なんて・・・、
野口さんの言った通りだわ、こんなの我慢できる訳無い・・・)
ギュウ~~~~~・・・・・

「あまり時間がないわ、この際シーン78-82は飛ばして」

「ですが、81を飛ばすと、ストーリーに大きな欠損が・・・」

「確かにそうね・・・・」

(何でも良いから早くして・・・・)
珠樹と川名さんは隣で話し合っているのに、その声がとても遠くに聞こえました。
もう亜理紗にまともは演技は出来ません、尿意に耐える事だけで精一杯です。

珠樹は台本にペンを走らせ、時間を短くするべく、内容を変更しました。
そしてその台本を、川名さんに渡します。

「後7、8分・・・・、いや、5分・・・。
川名さん、これで行くから全員に通達、急いで!!!」

「はいっ!!」
台本を受け取った川名さんは、大慌てで動き出しました。

「亜理紗、あと5分だけ我慢して!!
それとごめん、辛いだろうけど、おもらし前の最後のセリフだけお願い、
後は我慢するだけで良いから・・・」

「・・・・」

「出来るよね?」

コクッ・・・
うずくまりながらも亜理紗は何とか珠樹の問いに答えました。

(やるしか・・・ないじゃない、やるって決めたんだから・・・、
で・・・でも、後5分か・・・、この苦しみを後5分も・・・)
股間を握りしめながら、亜理紗は立ち上がりました。

(ひぐっ!!でるぅぅ~~!!)
立った事でより一層尿意の波が強まります。
何とか踏みとどまった亜理紗は、股間を押さえつつヨロヨロと歩き出しました。

「次、ステージに出たら最後まで戻れないけど、もう少しだから頑張って!!亜理紗!!」

「だ・・・だいじょ・・・ぶよ、任せてって・・・言った・・っじゃな」
そう言って、亜理紗は珠樹に引きつった笑顔を向けました。

「うんっ!!それじゃあ行くよ!!あ・・、ステージ上で前押さえは駄目よ」

「わ・・・わかってる・・・わよ・・・」
ラストに向かって、亜理紗と珠樹は歩き出しました。



「・・・うっ・・・、くぅ・・・」
モジモジ・・・、
モジモジ・・・

時間が1秒、1秒経過する度、ステージ上を細かく移動する度、亜理紗の尿意は強さを増して行きました。
一瞬でも気を抜けば、大量のおしっこがパンツを突き抜けてステージに飛び散る事は間違いありません。

(前押さえられないのが辛すぎる・・・、足もこれ以上動かしたらきっとバレちゃうし・・・)
モジモジ・・・
モジモジ・・・

「はぁ・・・う・・・、ん・・・はぁ・・・はぁ・・・」

(も・・・もう駄目だよ珠樹ぃ・・・、出ちゃう・・・おしっこ出ちゃうぅぅ~・・・)

亜理紗の我慢の限界を考慮して、後半の台本を大幅修正したので、
亜理紗のおもらし前のセリフは後1度だけです、それを乗り越えれば、おもらしシーンまでは1分と時間は掛かりません。

(私のセリフまだなの?早く・・・早くして、お願いぃぃ!!!)
もう亜理紗は、自分が何をしているのかさえわからなくなって来ました。
早くおしっこがしたい、おしっこを出してしまいたい・・・、頭の中がその気持ちだけでいっぱいになりそうでした。

「・・・!」
傍で必死におしっこを我慢している亜理紗を見て、
本当に限界が近い事を悟った主役の星野君は、その場でアドリブを利かして、会話部分を更に大幅に削りました。

星野君の行動に一瞬慌てた珠樹ですが、直ぐ対応して物語を進めます。
これでおもらしまでの時間をさらに短縮できたはずです。

(ナイス星野君!!)
珠樹は星野君にウインクして、感謝の気持ちを伝えました。

(亜理紗のセリフもうすぐだよ、頑張れ!!)
そして心の中で亜理紗にエールを送りました。

ブルッ!!

(・・・って、私もそろそろ・・・や・・・やばっ)

「はぁ・・・はぁ・・・・」
亜理紗の呼吸はどんどん荒くなり、視界も霞んで来ました。
そして、ステージに立っていると言う意識も急激に薄れて行きました。

モジモジ・・・
モジモジ・・・

(私・・何でこんなに必死でおしっこ我慢してるんだろ?
もう・・・しちゃっても良いよね・・・・?
あの時だって、我慢できずに皆が見てる前でもらしちゃったんだし・・・、
今更もう一回もらしたって大差無いじゃん・・・)

モジモジ・・・
モジモジ・・・

(これだけ我慢してると、出した時物凄く気持ち良いんだろうな~・・・、
練習の時からそうだったし・・・、ああ早くおしっこしたいなぁ~・・・、
気持ちよく・・・皆の前で・・・)

モジモジ・・・
モジモジ・・・

(練習?皆の前??あれ・・・何で私、おしっこ我慢してるんだっけ?)

「・・・・!!」

(そうだ!!卒演!!ここで最高のおもらしを!!!)
亜理紗が我に返ったのは、おもらし前の最後の台詞を言う直前でした。

「○○○○~~」
亜理紗は必死に平静を装い、何とかおもらし前の最後の台詞を言い終えました。
後は、おもらしシーンでおもらしをするだけです。

(危なかった、完全に意識が飛んでたわ・・・、もう少しでもらす所だった・・・)
ホッとした亜理紗ですが、まだ油断は出来ません。
おもらしするタイミングまでには、まだ少し時間があります。
もう一刻の猶予もない今の亜理紗にとって、その少しの時間でさえ我慢しきれるか分かりませんでした。

(駄目・・まだ・・・、もう少しだから・・・、何のために今まで必死に練習してきたのよ!!)
自分自身に激を飛ばす亜理紗、でも強烈過ぎる尿意の波は、そんな亜理紗の意志を直ぐにへし折ってしまいました。

ゾワゾワゾワゾワ・・・

「・・・あっ!!」
ジョ・・・

パンツに温かみが広がるのを感じ、亜理紗は慌てました。
・・・何とか決壊は免れましたが、次に波が来たらもう防ぎ切れそうにありません。

(・・・もう駄目、もう少しだったけど、私、これ以上我慢できない・・・、
したい・・・おしっこしたい・・おしっこしたい、おしっこ・・・・)

モジモジ・・・
モジモジ・・・

(ごめんね珠樹、私もう無理、もれちゃ・・・)
亜理紗は我慢を諦めかけて、珠樹の方を向きました。

「・・・・!!」
すると、珠樹の様子を見て亜理紗の表情が変わりました。
さり気なく足をモジモジと動かして、かなり辛そうにしていたからです。
表情からも余り時間が残されていない事がわかりました。
自分の事で精一杯で考えが及びませんでしたが、
珠樹だって、ステージでのおもらしに備えて、朝からトイレに行っていないのです。
直ぐにでもおしっこがもれそうな状況は、亜理紗と大して変わりません。

(そうだよね・・・、珠樹だっておしっこしたいんだよね)
必死に尿意に耐える珠樹を見て、亜理紗は気持ちを切り替えました。

(珠樹だってずっと辛かったんだ・・・、
おしっこしたくてもそんな態度一切取らずに我慢して、
その上、私の為に台本を直して、励ましてくれて・・・)
亜理紗は、さっきまで自分の事しか考えて無かった事をとても恥ずかしく感じました。

(今だけじゃない・・・、
中2の時におもらしして、塞ぎ込んでた私を助けてくれたのも珠樹だし、
その時のトラウマを克服する、今回のプランを考えてくれたのも珠樹。
・・・私はいつだって珠樹に助けられてばっかり)

舞台上では、主人公役の星野君が、今まさにヒロインとライバルどちらを選ぶのか、
結論を出すシーンが演じられていました。
おもらしシーンはもうすぐそこです。

(これだけ散々助けて貰っておいて、私の方から諦めるだなんて・・・、
そんな事、出来る訳ないじゃない!!!)

ゾワゾワゾワゾワ・・・

「ひぐっ・・・・あ・・・っぅ~~~」
ここで過去最高の尿意の波に襲われた亜理紗ですが、
珠樹の気持ちに応えるため、そして勿論、自分自身為に最後の力を振り絞り耐えきりました。

星野君が亜理紗の方を向きました。
いよいよ、最後の愛の告白シーンです。

(珠樹・・・、最高のおもらしを見せるわよ!!)

「やっぱり俺、お前の事が好きだ!!俺と・・・、付き合ってくれ!!!」

「!!!!!」
星野君の台詞を聞いた直後、
亜理紗は、感極まった飛び切りの表情を見せました。
そして・・・・。

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ショワワァァァァァァァァァァァァァァァアアアアァァァアアァアァ~~~~・・・
バチャバチャバチャバチャバチャバチャバチャ・・・・・・・・・

「ふぁ・・・あ・・・ふぅ~~~・・・・」
股間の緊張を解くと、おしっこは一瞬のうちにパンツを突き抜けて、
少し開いた足の間から流れ落ちて行きました。
水溜りが広がり出した頃、亜理紗は両手を股間にもって行きました。
スカートの前に瞬く間におしっこの染みが広がります。

(下着が熱・・・、はぁ・・き・・・気持ち・・・いい・・・)
やっと我慢から解放された亜理紗は、おもらしの余りの気持ちよさに、
数秒間、舞台上である事を忘れて悦に入ってしまいました。

「・・・・」
そして亜理紗が我に返った頃には、足元にはおびただしい量のおもらしの水溜りが広がっていました。

観客達は、亜理紗の突然のおもらしに一瞬戸惑いを見せましたが、
タイミング的にこれこそが今年の『演出』なんだと理解すると、即座に大歓声と拍手が沸き起こりました。

「「おおおーー!!」」
「「そうきたかー!!」」
「「新しい!!」」
「「ちょ・・・おもらしとか!!!」」
「「こんなのわかるかぁ~~!!!」」
「「可愛い~~!!!」」
「「斜め上過ぎるだろ!!」」
「「待ったかいあった~~!!!」」

(皆、喜んでくれてる・・・、私のおもらしを・・・・)
皆が喜びの声を上げるのを見て、亜理紗は下半身からだけではなく、顔からも熱いものが零れ出しそうになりました。

(うれしい・・・、私、おもらししたのに・・・、物凄く嬉しい・・・・)
合唱コンクールの時とは、比べ物にならないくらい大勢の前でおもらしをしたのに、
亜理紗は、その時とは全く逆の感情で心が満たされて行きました。
そして、その感情が、過去のトラウマを塗り潰して行くのがわかりました。

(や・・・やったね亜理紗!!良し・・・、私も・・・・)
そして、亜理紗のおもらしの熱狂が醒め止まない内に、

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シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥウオウオウオゥオオォオオオォォォォ~~~・・・
バチャバチャバチャバチャバチャバチャバチャ・・・・・・・・・

今度は珠樹が、振られたショックで絶望の表情をしておもらしをしました。
亜理紗と同様に、その足元に広大な水溜りを広げていきました。
勿論スカートもびっしょりです。

「「こっちの子ももらした!!」」
「「まさかの連続おもらしきたーーー!!」」
「「今年の卒演神過ぎる!!!」」
「「このさっきまでの地味な話とのギャップ・・・」」
「「考えたやつ天才だろ!!」」
珠樹のおもらしで、観客はさらに熱狂しました。

(やった、やったわ珠樹!!)
(亜理紗!!)
観客席から拍手が続く中、亜理紗と珠樹は互いに笑顔を向けて『演出』の成功を喜びました。

その後、残りのシーンを演じきり、舞台は大成功で幕を閉じました。
こうして珠樹の思惑取り、亜理紗のおもらしのトラウマは、
舞台での拍手喝采と言う嬉しい記憶に『上書き』されたのです。



「亜理紗ーーー!!!」
ガバッ!!!

ステージの幕が下ろされた直後、感極まった珠樹が亜理紗の胸に飛び込んで来ました。

「うわっ!!だから危ないってば!!手もおしっこで濡れてるし」

「だって・・・、上手く行ったんだもん、嬉しくて・・・、
本番前にもらした時には、もう本当どうなるかと・・・・」

「心配かけてごめん」
亜理紗が言うと、珠樹は胸に埋めた顔を上げました。

「それで・・・、どう?」
珠樹の言う、「どう?」とは、嫌な記憶は『上書き』されたのか?と言う事でしょう。
そうだとわかった亜理紗は、珠樹を見つめて笑顔で言いました。

「うん・・・、もう大丈夫、ありがとう、珠樹」

「・・・おかえり、亜理紗ちゃん」

「ただいま」

「はぁ・・、それにしても上手くいって良かった・・、よく我慢出来たね」
2人で話している横に、ホッとしたような表情をした野口さんがやって来ました。

「我慢できるって言ったじゃない」

「大分辛そうだったけどね・・・、まっ・・・いいか、とにかくお疲れ」
そう言って野口さんは、亜理紗の肩を叩きました。

「・・・・ご・・・、ごめんなさい、わ・・・私、本番前に、しちゃって・・・・、
代役の役目を果たせなくて・・・」
続いてやって来たのは佐藤さん、どうやら未だにさっきのおもらしを気にしているみたいです。

「さっきも言ったけど気にしないで、舞台は上手くいったんだし」
丁度、控室に言っていた亜理紗は、何の事か分かりませんでしたが、
珠樹が言うと、佐藤さんは「はい・・」っとそれでも納得できないと言う表情をしました。

「お疲れ様でした、取りあえず、部長と朝野は早く服を着替えて・・・・」
川名さんもやって来て、2人に着替えを進めます。
ですが、そこに更なる来訪者がやって来ました。

「部長ーーー!!朝野先輩ーーー!!お疲れ様です!!!」

「驚きました、最高でした、感動しましたー!!!」
朝、2人の前にやって来た後輩達です。

「まさか、今年の演出がおもらしだったなんて、流石部長・・・、やっぱ天才ですよー」

「それに先輩達のおもらし姿、めちゃ可愛かったです!!」
感動しっぱなしの後輩達に、亜理紗と珠樹はタジタジでした。
調子に乗った後輩は、最後にこんなお願いをしてきました。

「あの・・・、駄目なら仕方ないですけど・・・、
もし許してくれるなら、今のおもらし姿の先輩達と写真を取らせて下さいませんか?
私・・・、今日の感動をずっと残しておきたいんです!!!」
後輩は自分のスマホを取り出して、頭を下げました。

「紗季ちん!!、それは流石に駄目だって・・・」
亜理紗と珠樹は、少しだけ驚きましたが、後輩のお願いを快く受け入れる事にしました。

「良いよ、その代わり自分で楽しむだけよ、SNSとかに上げるのは禁止、わかった?」

「はい勿論です!!!ありがとうございます!!!」

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カシャ

その後、2人は着替えを済ませ、部員達はホールの控室に移動しました。
そこで反省会や、軽い打ち上げなどが行われた後、夕方の暗くなりかけた時間に解散となりました。



「珠樹、帰ろうか」
少し薄暗くなった控室には、既に亜理紗と珠樹しか残っていません。
鞄を背負った亜理紗の問いに、珠樹は少し険しい顔をして言いました。

「あのね、亜理紗、ちょっと良いかな?」

「・・・ん?何よ改まって・・・」

「卒演が無事終わった今ね、亜理紗に会って貰いたい人達がいるの・・・」

「・・・は?」
何だそれは、っと亜理紗は不思議に思いました。

(会って貰いたい人達・・・?人達????)
珠樹が妙に複雑な表情をしている事も気になりましたし、
複数形なのも気になりました。

珠樹は一体誰に、会わせようとしているのでしょう・・・。

「呼んでくるから、ちょっと待っててくれる?」

「えっ・・ちょ!!」
亜理紗の不安をよそに、珠樹は勝手に話を進めて
控室から出て行ってしまいました。

ソワソワしながら、一人で待つ事、数分。
開かれた扉から、数人の見知った顔が亜理紗の前に現れました。

「あ・・朝野先輩、お久しぶりです」

「あなた達・・・・」
それは中学時代、当時バレー部の後輩だった1、2年の部員達でした。
おもらしした日の翌日以降は全く顔を合わせていないので、
数年ぶりに見た彼女達は、少し大人びて見えましたが、間違いありません。

「あなた達がどうして・・・ここに??」
訳が分からないと言った態度を取る亜理紗に、
彼女達と一緒に戻って来た珠樹がフォローを入れました。

「私が呼んだの、この子達に、亜理紗の事を見て貰いたくて」

「って事は、舞台も・・・見てたの?」

「うん・・・、それとね、あの時の真実を、
トラウマを克服した今の亜理紗に知って貰いたくて。
その事を、この子達の口からちゃんと言って貰いたくて」

「あの時の真実?」
珠樹の言ってる事がまるで理解できない亜理紗は、不安を募らせました。
それを察した当時2年の後輩の一人が、とても申し訳なさそうな顔して話し始めました。

「先輩がおもらししちゃった次の日・・・、
私達、先輩を無視して馬鹿にするような態度を取りましたよね。」

「・・・・」

「ほ・・・、本当は私達・・・、あんな態度取りたくなかったんです」

「・・・え?」

「た・・・確かに、先輩がおもらししちゃったのを見た直後は、
中学生にもなって・・・って、思いましたけど。
でも、おもらししちゃってもキャプテンはキャプテンだし、
寧ろあんな恥ずかしい思いをしちゃったキャプテンを、
私達で励まして上げよう、そう・・・思ってたんです」

「・・・・」
ここまで聞いて、亜理紗は大体の事を理解しました。

「で・・・でも、副キャプテンが・・・・」
後輩は口元を押さえました。

「あ・・朝野先輩を、ひ・・引き摺り下ろす絶好のチャンスだから・・・、
朝野を無視しろ、軽蔑しろ、お・・・おもらしを、馬鹿にして追い出せ・・・って、
合唱コンクールが終わった後、部員全員を呼び出して言ったんです」

バレー部には、亜理紗の圧倒的な実力を快く思わない者も数多くいました。
副キャプテンと彼女を支持する数人がその代表格です。
おもらしした翌日は、亜理紗もそんなアンチ勢が馬鹿にしてくる事はある程度覚悟していました。
でも、まさか、後輩を呼びつけてそんな事まで言っていたなんて。

「嫌ですって言ったんです。
そんな事したら、朝野先輩がバレー部に来られなくなりますって・・・。
でも、言う通りにしないと、ただじゃ済まさないって・・・。
わ・・・私達じゃどうしようも無かったんです・・・」
後輩は、ここまで話すと泣き出してしまいました。
他の後輩達も下を向いて俯いています。

「その後、本当に先輩は、バレー部に来なくなって、
部活どころか教室にも来てないって知って・・・・。
私達、とんでもない事しちゃった、謝らなきゃって・・・。
でも、今更謝った所で、余計先輩を傷つけちゃうんじゃないかって思って・・・」

「ごめん亜理紗、私、この子達が後悔してるって、
亜理紗が保健室登校してる時から知ってたの、
でも、あの時の亜理紗に行ってもきっと逆効果だと思ったから、
亜理紗の心の傷が癒えるその時まで待ってもらう事にしたの」
珠樹が後輩の話をフォローするように言いました。

「朝野先輩・・・、いえ、朝野キャプテン!!」
後輩達は、姿勢を正し、真っ直ぐに亜理紗の方を向きました。

「「すみませんでした!!!!」」
後輩達は大きな声で言うと、亜理紗に深々と頭を下げました。

「・・・・・」
亜理紗は、頭を下げたままじっとしている後輩達をじっと見つめました。
暫くの沈黙が続いた後、ゆっくりと亜理紗が口を開きました。

「もう良いわ、頭上げてよ・・・」
言葉を受けて後輩達はゆっくりと頭を上げました。

「言いたい事が全くない訳じゃないけど、そもそも悪いのはあいつら(副キャプテン達)だし、
あなた達の気持ちは伝わったから、だから・・・、もう良いわよ」

「キャプテン・・・」
後輩達はホッとした様子を見せました。

「と言うか、元はと言えば、トイレに行かずにおもらしした私が全部悪いのよね。
私に人を恨む権利なんてないわ・・・、全部自業自得よ」
亜理紗はここで後輩達に背負向けて、大きく伸びをしました。

「所であなた達、さっきの舞台観たんでしょ」

「「・・・はい」」
後輩達の返事を聞いて、亜理紗は振り向きざま、自信に満ちた表情をして言いました。

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「どうだった、私のおもらし、最高だったでしょ?」





~epilogue~

7年後。

都内某所のファーストフード店に、眼鏡を掛けたスーツ姿の小柄な女性が一人、
コーヒーを啜りながら人を待っていました。

「遅いなぁ亜理紗・・・、あんまり時間無いのに」
それは、元黄水大附属高等学校演劇部部長、渡辺珠樹です。

珠樹は高校を卒業後、大学に通いながら、自作の脚本を多くのコンクールに応募しました。
元々才能がある事に加え、あの『卒演』の脚本が全国的に評判だったこともあり、珠樹の脚本は早々に賞を受賞しました。
そして、大学を卒業する前から、珠樹の元には脚本依頼の仕事が舞い込むようになりました。

珠樹は脚本家になると言う夢を実現させたのです。

今では、TVドラマをメインに、映画や舞台の脚本も手掛ける、
業界にその名を知らぬものはいない超売れっ子脚本家となっていました。

「・・・もう」
珠樹は腕時計で時間を確認しました。
っと、そこにやっと待ち人である亜理紗がやって来ました。
真っ直ぐ、珠樹の居る席に向かう亜理紗を見て、
店内にいた何人かの人が、「え?」「もしかして??」「あの人!?」っと、驚いた顔を見せていました。

(・・・さっすが、有名人)

「ごめん珠樹、遅れちゃった」
そう言って、普段着姿の亜理紗は珠樹の前に座りました。

「もう・・、今日しか時間無いからって言って来たの亜理紗でしょ、
こっちは無理矢理時間作って来たって言うのに・・・」

「いやぁ、久しぶりの完全オフだから、つい寝過ぎちゃって・・・」

「全く・・、全日本のエースがこれじゃ、オリンピックが思いやられるわね」

亜理紗は高校を卒業後、大学ではバレー部に入部してコートへの復帰を果たしました。
初めこそ、数年のブランクが響いて実力を発揮できませんでしたが、
半年もすると、天才の本領を発揮して、メキメキと頭角を現して行きました。
そして、2年でエース、3年ではキャプテンを務めると言う、中学時代さながらの順風満帆な道を歩みました。
それだけではなく、3年と4年の時には、2年連続で大学選手権で優勝を果たし、
朝野亜理紗の名を、全国に轟かせる事になりました。
大学卒業後は、実業団チームに所属し、そこでは初年度からエースとして活躍しました。
それから程なくして、全日本のメンバーに選ばれました。
現在、全日本でもエースとして、チームで一番の得点を上げる活躍を見せています。
全日本のエースですから、当然知名度は抜群です。
先程のように、通りすがりに、「えっ」っと思われる事も少なくありません。

また、スポーツ誌の記者からのインタビューも度々あります。
そこで必ずといっていい程、聞かれる事がありました。
それは、中学2年の途中から大学入学までの、バレー部に所属していない空白期間の事です。

『学校の部活レベルでは意味無いと思ったからですか?』
等と憶測を語る記者に対して、亜理紗は常に

「いえ、中学時代、学校でおしっこをもらしてしまって、それがトラウマになってしまい、
バレーが出来なくなってしまったんです、細かい事は省きますが。
でも、トラウマを抱えてた高校時代に所属していた演劇部で学んだ事は、今の私にもしっかり活かされています」
っと、真実を包み隠さず話す様にしています。

そんな事もあって、亜理紗宛のファンレターの中には、
学校でおもらしをしちゃった女の子達からの物も結構あるそうです。

『勇気もらいました』
『朝野選手でもおもらししちゃうんですね、なんか安心しました』
『私も過ぎた事(おもらしの事)は忘れて頑張ります』
『朝野選手も私と同じって思うと、親近感沸きます』
等、亜理紗は全国のおもらしっ娘達の心の支えとなっているのです。

「・・・で、その後、珠樹の方はどう?野口さんにOK貰えたの?」

「駄目、TVには出ないって。舞台こそ私の生きる道だからって」

「野口さんらしいわね・・・」
亜理紗は小さく苦笑いをすると、注文したコーヒーを一口飲みました。

「しょうがないから、TV向けの脚本を、舞台向けに書き直してる所よ、
全く、ただでさえ忙しいのに・・・」

「頑張れー、珠樹が自分で選んだ道なんだから」

「わかってるわよ」

元黄水大附属高等学校演劇部2枚看板女優の一人、野口良乃さんは、
高校を卒業後も、舞台一筋の人生を歩んでいます。
演技について一切妥協しない精神は今でも健在だそうです。

「まぁ、野口さんは良いとしても・・・、佐藤さんは・・・」

「あ・・・、う~~ん・・・」

「送られて来たDVD見た?」

「見た・・・けど・・・」
そう言って2人は暫く口を閉ざしました。

珠樹の代役として、共におもらしの練習を頑張った佐藤栞音さんは、
その後、何とエッチなビデオの世界に入りました。
それも、おもらしを専門とするおもらし女優になったのです。

『卒演』の本番前におもらしをしてしまい、自分の仕事を果たせなかった事が、
佐藤さんの心にはずっと残ってしまいました。

その為、佐藤さんは、

「私のおもらしは、まだ終わってない!!」
っと言う思いの元、今でもおもらしに身を置く生活をしているのです。

「やっぱり、ちょっと責任感じちゃうなぁ~、私・・・」
下を向いてそう話す亜理紗に、珠樹は、

「まぁ、本人が楽しそうだから良いんじゃない・・。
この前会った時なんか、これが私の天職だったのかもって、嬉しそうに言ってたわよ。
私、その後、佐藤さんの生おもらし見せられたし・・。
寧ろ、ありがとうみたいな事まで言ってたわよ」
と言って励ましました。

「なら、まぁ、良いのかな・・」

「う・・うん」
気まずい雰囲気になって来たのを察した珠樹は、
話題を替えようとスマホを取り出して、ある写真を見せました。

「ねぇ見てコレ、川名・・・じゃなくて、関本さんからさっき送られて来たの」

「わぁ、可愛い、2人目生まれたんだね、男の子、女の子?」

「男の子だって・・・」

「一姫二太郎だぁ」

元黄水大附属高等学校演劇部副部長、川名(現・関本)美和さんは、
大学を卒業後、就職した会社で運命の出会いを果たし、結婚しました。
あの鬼の副部長が真っ先に結婚なんて・・・!!
っと、結婚を聞かされた時、元同級生部員達は驚きを隠せませんでした。

「たまに連絡取り合うんだけど、未だに私に対して敬語なのよね・・・。
当時から嫌だったんだけど、まぁ部長だからって我慢してたのよ。
もう部長じゃないから止めてって言ってるのにさ・・・」

「川・・・、関本さんにとっては、今も昔も、珠樹は尊敬する部長なんでしょ」

その後、2人で他愛の無い近況報告をする事数分。

「いけない、・・私もう行かなきゃ」
腕時計を確認した珠樹が慌てて席を立ちました。

「番組の打ち合わせ?」

「うん、来年の新番組のね・・・、バレーが題材のドラマなの」

「え・・それって・・・・?」
亜理紗は何となく自分を指さしました。

「うん、そうだよ、亜理紗がモデル。
私がずっとやりたかった話だよ」

「へぇ・・、そうなんだ」
亜理紗は照れくさくなって頭を掻きました。

「番組成功の為にも、次の試合も必ず勝ってよね!!私も時間作って応援に行くから」

「勿論よ、私がエースでいる内は誰が相手だろうと負けたりしないわ!!」
自信たっぷりに亜理紗が言うと、珠樹は「うん」と頷いて歩いて行きました。

「あ・・待って、珠樹!!!」
背を向けて歩く珠樹を、亜理紗は呼び止めました。
驚いた珠樹は慌てて振り向きました。

「私、絶対世界一のバレー選手になるから!!」

7年経って・・・、

「オリンピック・・・、必ず、金メダル取って見せるから!!」

進む道は変わってしまった2人ですが・・・。

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「うん、期待してるよ、亜理紗ちゃん!!」

珠樹が、バレーで輝く亜理紗を『ちゃん』付けで呼ぶことだけは変わっていません。



こんばんは。

overwrite、ようやく完結しました。

全3話、1ヶ月を目途に終わらせる予定が、蓋を開けてみれば倍の6話で完結までに1年掛かってしまいました。
自分自身の見通しの甘さに嫌気が指しますが、兎に角、無事書き終える事が出来て今はホッとしています。

絵は描き始めると、その過程を楽しめるのですが、
文章は元から苦手ですし、辛さの方が多かったですね(笑)
overwriteは生みの苦しみと言うのを大分味わった作品となりました。
楽しく書けた部分も無い訳では無いですけどね。

取りあえず、長編の執筆は当分の間封印しようと思います。

その分を、絵の方に力を注いで行きたいと思っています。
やっぱり自分は、文章より絵を描いている方が楽しいので・・・。
その絵の方はまだまだ厳しい評価を下されてしまっていますが、
必ず、多くの人に楽しんで貰えるような絵を描けるようになります!!
その為に、もっともっと精進します。

さて、完結と言う事で、少し裏話的な事を・・・。
このお話は、とあるアニメ映画(最近実写化もした)からヒントを得て作りました。
その映画で、主人公の少女は舞台の成功(正確には過程も含めて)をきっかけに、
過去の自分にかけていた呪いから脱却するのですが、
同じ事を、おもらしで出来ないかなと考えたのです。

最初は、亜理紗と珠樹の2人だけで、最後まで話を進めるつもりでした。
1話で野口さんの名前は出て来ますが、必要だから出しただけで、その後も出すつもりは一切ありませんでした。
でも、どんどん話が長くなり、いつの間にかレギュラー定着、気がついたらおもらしのコーチ役になってましたww
川名さんは個人的に気にいってしまった為に、出番が増えて行きました。
そして、川名さんにおもらしさせたいが為に出した薬が、
最後、重要な役目を果たす事になるとは自分自身想像もしていませんでした。
亜理紗が直前でおしっこをもらしてしまう展開は、前から考えていたのですが、
問題は、その後どうやってまた本番までにおしっこを溜めるのかでした。
全然浮かばなくて・・・、ある時ふと、亜理紗じゃないけど、
あの時出した、薬の事を思い出したのです・・・。
5話で川名さんにおもらしさせて無かったら、いまだに悩んでいたかも知れません。

川名さん、おもらししてくれてありがとう!!!www
(個人的にまたいつかおもらしして貰いたい・・・)

佐藤さんはこの話で一番割を食った形になってしまった気がします。
でもまぁ、珠樹の言ってたように、本人が幸せなら良いのかな?(^^;

最後に、自分は舞台についての知識が全くありません。
なので、舞台裏で行われている事などは、想像で書いています。
知っている人からすれば、全然違うと感じるかもしれませんが、ご了承ください。

おもらし小説なので、大事なのはあくまでおもらしですので。

長くなってしまったので、今後の予定などは、次回以降お知らせ致します。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます。
  1. 2017/12/03(日) 17:39:31|
  2. overwrite
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Happy Birthday 彗ちゃん

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本日、11月25日は彗ちゃんの誕生日です。

おめでとう。
これからも、おもらしクイーンとして、湖のおもらしっ娘達を引っ張って行って下さい!!
可愛いパンツをプレゼントすると言うのは、前から決めていました。
真っ白女児パンツしか持っていない可哀想な娘なので・・、でも速攻おしっこで汚してしまうと言う(笑)
流石クイーン!!ww



長編の方ですが、今月中には文章を仕上げたいと思っています。(ギリギリかも・・)
文章さえ終われば、挿絵づくりはそこまで時間は掛からないので。
ですが結局12月に突入してしまいそうです。
本当に申し訳ありません・・・・。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます。
  1. 2017/11/25(土) 22:17:40|
  2. 誕生日
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overwrite~第5話~

主な登場人物

『朝野亜理紗(あさのありさ)』
主人公。
中学時代にしたおもらしのトラウマを引きずっている少女。
中学時代はバレーのエースだったが、おもらしがきっかけで現在無期限休止状態。

『渡辺珠樹(わたなべたまき)』
黄水大附属高等学校演劇部現部長で、亜理紗の中学時代からの親友。
亜理紗のトラウマを消し去る為、『卒演』の舞台で亜理紗におもらしをさせる計画をした。

『野口良乃(のぐちよしの)』
演劇部部員で、役者の一人。
役者としての意識が人一倍高く、舞台でおもらしする事が決まったと同時に、
舞台上で最高のおもらしをお客さんに見てもらう為、熱心におもらしについて研究を始めた。

『佐藤栞音(さとうしの)』
演劇部員、ライバル役の珠樹に不測の事態が起きた場合の代役として、
亜理紗、珠樹、野口さんと共に、おもらしの練習に参加する事になった。

『川名美和(かわなみわ)』
演劇部副部長、裏方のまとめ役の他、全体を通して部を影で支える少女。
サバサバした男勝りの性格で、同性からの人気が高い。



これまでのあらすじ。
黄水大附属高等学校演劇部、3年部員の朝野亜理紗は、中学時代にしたおもらしのトラウマが消えずにいる少女。
中学時代はバレー部のエース&キャプテンとして活躍していましたが、おもらしをきっかけに止めてしまいました。
亜理紗の親友の渡辺珠樹は、亜理紗がおもらしのトラウマを克服し、再びバレーに復帰する為にある計画をします。
それは、高校最後の公演である『卒業記念公演(卒演)』の舞台でおもらしをして、辛いおもらしの記憶を、舞台成功という嬉しい記憶に上書きするというもの。
計画を知った亜理紗は、猛反発して「だったらヒロインを降りると」言い出します。
しかし、珠樹の必死の説得により、結局、亜理紗はヒロインを引き受ける事にしました。
そして、いよいよ『卒演』の練習が始まりました。
しかし、トラウマを抱える亜理紗はまともにおもらしが出来ない、裏方部員はおもらしを嫌がる等の問題が発生します。
そこで、役者と裏方の意思疎通を図るため、一度3年部員全員でおもらしをする計画を立てて、何とか無事に終える事が出来ました。
徐々におもらしへの耐性も付き始めた亜理紗、果たして舞台の行方は・・・。

それでは、本編をどうぞ



冬休みが間近に迫ったある日。

黄水大附属高等学校演劇部では、『卒業記念公演』(卒演)の練習が徐々に本格化して来ました。

台本の読み合わせが終わり、台本を持ちながらの動きの練習に切り替わったのです。

見せ場のシーンでの役者のおもらし練習は毎日行われてますが、
全員でおもらしをして、気持ちを一つに出来た事により、
練習が始まってから数週間が経過した今、
部員達は(男子含めて)おもらしに慣れ、変に意識する事はなくなりました。

ですが・・・。

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シャァァァァアアアアアアアア~~~・・・・・

「佐藤さん、早いってば!!もっと我慢して!!」

「ご・・・ごめん、良乃ちゃん・・・・」
おもらしするタイミングまで我慢できなかった佐藤さんは、
おしっこの池にしゃがみ込んで謝りました。

「反省は後、拭くから早くどいて」
バケツと雑巾を手にした副部長の川名さんは、
佐藤さんを池から退かせると、テキパキとおしっこを拭き取り始めました。

佐藤さんのおもらしの後、
直ぐに、亜理紗のおもらしのタイミングがやって来ました。

「・・・・・・」
ショロロロ~~~・・・・
タイミングはバッチリでしたが、おしっこの勢いはとても弱く、
とても印象に残るおもらしと言えるものではありません。

それに加えて・・・。

「う・・・うぅ・・・うぐっ・・・ひっく・・・いやぁ・・・、いやぁああ・・・」
中学時代のおもらしのトラウマを抱える亜理紗は、
おもらしをすると、その度におもらしした時の事がフラッシュバックして、どうしても泣いてしまうのです。

「亜理紗・・・、今日も良く頑張ったね」
珠樹はその度に、亜理紗に抱きついて落ち着かせます。

亜理紗の後におもらしをした、珠樹と野口さんの2人も・・・。

ポタポタポタ・・・・。

「うう~~~・・・、おしっこ・・・・思うように出てくれない・・・」
亜理紗以上におもらしの勢いが弱い野口さん。

「・・・ご・・ごめん、もう少し・・・、あ・・やっとでた・・・」
ショワァァァ~~~・・・
おもらしするタイミングでおもらしが出来ない珠樹。

野口さんの指導の元で、
おもらしする事自体は出来るようになって来た4人の役者ですが、それぞれに問題を抱えたままでした。



「よし、今日の全体練習はここまで、特別練習に入るから4人以外は早く帰れー」
川名さんの声に従い、男子部員と女子裏方部員達が部室を後にしていきます。

特別練習とは、もちろん「おもらし」の練習の事です。
全体での練習後、おもらしをする4人(2人は代役ですが・・)と、
監視役の川名さんの5人だけが残り行われていました。

まずは、1リットル入りのお茶を全員が一気に飲み干す所から始まり、
ミーティングをしながらその時(尿意)が来るまで待ちます。

「まぁ、言ってる事は毎日同じなんだけど・・・。
私と朝野さんは、後どれだけ勢いのあるおもらしを出来るか、
部長は決まった時間におもらし出来るように、
佐藤さんは、逆に我慢が出来るようにするって所ね」
野口さんの話を、残りの3人は真剣な表情で聞き、頷きました。

「朝野さんはそれに加えて、おもらしの度にパニック起こして泣くの、本当困るから早く直してね」

「分かってる・・・」
野口さんの言う事は最もです。
役者が舞台上で自分を失ってしまってはどうしようもありません。
でも、どうしても過去のトラウマを払拭出来ない自分が悔しくて、亜理紗は唇を噛みました。

「部長と佐藤さんは、出るおしっこの関しては合格点なだけに、
私と朝野さんを足して2で割ればちょうど良いんだよね~・・・」
野口さんは呟くように言いながら、鞄から350ml入りのペットボトルを取り出すと、
監視役の川名さんにそれを差し出しました。

「副部長も喉乾いたでしょ?コレ、どうぞ」
いきなりの事に、川名さんは、始め「え?私っ??」と自分に向けられた事に気が付きませんでした。

「どういうつもりだ野口?こんな事、今までしてなかった癖に」

「別に、ただ余ってたから・・・、いらないなら良いけど・・・」
そう言って、手を引っ込めようとする野口さんから、
川名さんは、スッとペットボトルをつかみ取りました。

「いや、悪い・・、そう言う事なら貰っておくよ」
そう言って、川名さんはペットボトルの蓋を開けると、中のお茶を飲みました。

(ニヤリ・・・)

「じゃあ、おしっこしたくなるまで、次は、おもらし動画で研究ね。
魅せるおもらしって段階では無いけど、予習も兼ねて・・・」
野口さんが持って来たおもらし系DVDをみんなで見て、それぞれ意見を出し合います。
どうすればより魅力的なおもらしが出来るか、
ギリギリ平静を装えるおしっこ我慢から、しっかりしたおもらしをするにはどうすれば良いか等。
亜理紗はこの時、「おもらし」に対してこれ程までに真剣に向き合っている女子高生は、
自分たち以外にはいないだろうなと、思いました。

やがて、4人に尿意が訪れると、それぞれ課題を意識しておもらしをしましたが、
結局誰一人課題を克服する事は出来ませんでした。

「う~ん、上手く行かないけど、時間はまだあるし、
とにかくたくさんおもらしして、身に着けるしかないね・・」
後始末を終えた後、野口さんは渋い顔を浮かべながら言います。

「だね・・・、亜理紗も良くなって来てるよ」
珠樹は隣で手で涙を拭っている亜理紗の方を叩きながら言いました。

「・・・ひっく、でも・・・、ま・・・また、泣い・・って」

「私も、また直ぐ、もらしちゃった・・・・」
佐藤さんも、もじもじしながら反省します。

「それでね、こうして毎日おもらしの練習をしてる訳だけど・・・」
そこで突然、野口さんが改まって話始めました。

「毎日おもらししてると、ついつい忘れがちになる事があるんだけど、部長、なんだかわかる?」

「え・・なんだろう?」
珠樹は泣いてる亜理紗の頭の撫でながら首を傾げました。

「じゃあ、佐藤さんは?」

「う~~ん、ちょっと・・・」
佐藤さんもわからないと言った様子です。

「じゃあ、答えるね、それは恥じらいの気持ちだよ、おもらしを恥ずかしいと思う気持ち」

「えっ、それは今でも十分持ってるけど・・」
珠樹が言うと、野口さんは、イヤイヤ・・と首を横に振りました。

「練習始めた最初の頃より、3人とも大分恥じらいが消えちゃってるよ。
おもらしする事に必死になって、もらした後は恥じらいより、
おもらし出来たって言う達成感の方が強くなっちゃってる、・・・違う?」

「言われてみれば・・・」

「ちゃんとおもらし出来たって安心してる所はあるかも・・・」
珠樹と佐藤さんは、確かに・・と険しい表情を見せました。

「おもらしは、恥じらいがあってこそって言われる程だから、
おもらしは恥ずかしい事って意識だけは、忘れないように気をつけてね」
野口さんの言葉に、3人は頷きました。

「・・・っと言う事で、おさらいの意味を込めて、
これから皆で、恥じらいのある生のおもらしを見ましょう」

「はーい・・・、って??良乃ちゃん、『生の』って?」

「えっとね、もうそろそろ準備OKだと思うんだけど・・・」
そう言うと野口さんは、体を震わし重い足取りで教室を出ようとしている人物に声を掛けました。

「副部長・・・、どこに行こうとしてるんですかー?」

「どこって・・・、見りゃわかるだろ!!」
川名さんは、右手で制服のスカートの前を押さえながら言います。

「駄目ですよ、はいこっち来てみんなの前に立って下さい」
野口さんは、川名さんの左手を握ると、強引に教室の真ん中付近に引き戻しました。

「野口、さっき言ってた『生の』おもらしって・・・、まさか・・・」

「だって・・・、その為に、さっき渡したペットボトルに、
おしっこしたくなる成分を入れておいたんですから・・・」
クスっと、小悪魔ような表情を浮かべる野口さん。

「舞台の成功の為に、飛び切りの恥ずかしいおもらしを、私達に見せて下さいね!!!」

「い・・嫌よ!!わた・・・そんな予定聞いてな・・・」
ジュワ・・・

「い・・・いや・・・、いやぁああああああああ~~~~~・・・・・っ!!!!」
シャアャアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァ~~~~・・・・

暫く我慢していた川名さんですが、結局我慢できずに(そもそも3年部員で一番我慢出来ないし(笑))
4人の視線を受けながら、あっという間におもらししてしまいました。

「う・・・いやぁ、見ないで・・・見ないでよぅ・・・・」
制服のスカートをビショビショにし、床に大海原を広げた状態で固まってしまった川名さん。
よっぽど恥ずかしかったのか、俯いた顔の両側から、涙がとめどなく流れていました。

「これが、恥じらいのあるおもらしです。
私も含めてだけど、皆、今の副部長の恥ずかしい姿を目に焼き付けて忘れないようにね」
まるでインストラクターのような口調で、野口さんは言いました。

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「の・・野口ぃ・・・、お前、卒演が終わったら覚えてろよ・・・・」
耳まで赤くした川名さんは、涙を流しながら野口さんを睨みつけます。

「そんな怖い顔しないで・・・、制服のクリーニング代は出しますから、許して下さいよ~」
その後、川名さんのお着替えと大海原の後始末を済ませると、その日の特別練習は終了しました。

「最後のは・・・流石にやりすぎだよね・・・」

「そうだね・・・、川名さん、ショックを受けてなきゃ良いけど・・・」

帰りの電車の中で、亜理紗と珠樹は川名さんに同情しました。



冬休みに入りました。

冬休み中、演劇部の練習は、卒演の練習のみとなります。(1・2年の部員は自宅で自主練です)
朝から晩まで練習できるこの期間をどう過ごすかが、卒演を成功させるためにはとても大事になります。

その初日、朝のミーティングで早速、珠樹は亜理紗に過酷な試練を与えました。

「冬休みの練習中、亜理紗はトイレの使用を禁止します」

「・・・は?」
亜理紗は珠樹が何を言っているのか分かりませんでした。

「トイレ使っちゃ駄目って言ったの」
改めて言い直す珠樹。

「な・・・何言ってるのよ!!練習中ずっと禁止って事!?
それじゃあ、もし、したくなっちゃったらどうするのよ」

「おもらしするしかないね」
珠樹はあっさり言いました。

「慣れすぎも確かに良くないけど、亜理紗の場合、
まず、おもらしの度に泣くのを何とかしないといけないから。
それには、練習以外でもおもらしして、多少慣れてかないと駄目でしょ。
野口さんと話し合って、可哀想だけど頑張って貰う事にしたの」

「頑張ってって・・・、幾らなんでも・・・」
難色を示す亜理紗ですが・・・。

「部長の指示だぞ、やるよな朝野?」

「朝野さん、舞台の成功の為には必要な事だよ」

「・・・もうっ!!わかったわよ、おもらしすれば良いんでしょ!!」
川名さん、野口さんに追撃され、ヤケクソ気味に指示に従う事にしました。

「うんそう、おもらしすれば良いの」
珠樹は亜理紗を方を見ながらニコッと笑いました。

「あ・・、お腹痛くなったりとか、大きい方は特例として使って良いから、でも、おしっこは駄目だよ・・」

それから亜理紗は、珠樹の指示通り、冬休みの練習中(大での1度の使用以外)
トイレを使わずに過ごしました。

「それじゃあ、シーン12から練習再開するよ」

「あ・・・待って部長、朝野さん、しちゃったみたい・・・」

真冬の中、暖房が効いているとは言え、やっぱりトイレは近くなるもの・・。
演技練習でのおもらし以外で、亜理紗は少ない日で3回、
日によっては7回程、部室の床に恥ずかしい水溜りを作り上げました。

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「はい、朝野さんパンツ脱ぐよ~」

「今日はこれで4回目だっけ・・・?替えのパンツとか足りる?」

「昨日のが乾いてるから、多分平気・・・」

亜理紗がおもらしをする度に、増岡さん、外川さん等裏方の女子部員たちが、
床を拭いたり、おしっこで濡れたパンツや服を洗ったり、お着替えを手伝ってあげたりしました。

それでも、やはり、過去の強烈なトラウマを払拭する事は難しく、
おもらしの度に泣いてしまうのを完全に止める事は出来ませんでした。
ですが、部員たちの心優しい対応に触れる事で、
大泣きしてパニックを起こす事はなくなりました。
泣いても精々、目に涙が溜まる位にまで気持ちを落ち着かせられるようになりました。

舞台自体の練習の方も、台本を外しての練習が始まる等、いよいよ本番に向けて実践的なものに切り替わって行きました。



年が明け、冬休み最後の特別練習の時。

「はいっ!!ここで朝野が感極まってのおもらし!!」

「・・・っ!!」
プシャアァァァァアァァァァァァァァアアァァァ~~~

「続いて部長が、ショックでおもらし!!」

「・・・・」
シュウゥウウウウウゥゥゥゥゥウウウウゥゥウゥ~~~

ポタポタ・・・
ポタポタ・・・

「おお~・・・」

「初めて上手くいったな・・・・」

「2人ともやったね!!沢山練習(おもらし)した成果だね!!」
川名さん、野口さん、佐藤さんの3人が、喜びの声を上げました。

「た・・珠樹ぃ、出来た・・・出来たよ!!」

「うん、出来た!!勢いも量もタイミングもばっちりの完璧なおもらし!!」
おもらしの特訓を始めてから約一ヶ月半、
個々の課題も克服されて来た中で、
初めて、納得できる2人同時おもらしをする事が出来ました。

「亜理紗ー!!」
嬉しさの余り、亜理紗に飛びつく珠樹。
その勢いで2人の足元に広がったおしっこの水溜りが辺りに飛び散りました。

「うわっ!!ちょっ!!珠樹!!おしっこ跳ねてるからっ!!」

「だって嬉しくて・・・、本番までまだ一ヶ月あるけど、この調子で頑張ろ」

「う・・うん」
亜理紗にとって、辛い思い出しかないおもらし。
おもらしをして嬉しいと言った珠樹の言葉は、とても変な感じがしました。
でもそう・・・、確かに今、ビショビショの下半身から伝わるのは、悲しみではなく、喜びの感情です。

(コレを、あの時みたいな大勢の前でやれれば、確かに変わる事が出来るかも知れない・・・)
珠樹の体をギュッと抱きしめながら、亜理紗は確かな手応えを感じました。

「驚きの中にちゃんと恥じらいも出てたし、
後は完全に泣かないで貰えればもっと良いけど、まぁ、遠目にはわからないから良いかな」
2人のおもらしを、評価した後、野口さんは続けて言いました。

「さてっ!!残り一ヶ月、明日からまた学校が始まるけど、そこで最後の仕上げね・・・」

「・・・?」

「3人とも、明日、始業式前に一度部室に来て。
あ・・、それと朝、トイレ行っちゃあ駄目だよ」



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「・・・ん?あ・・・、ちゃ~~~・・・」
翌朝、目覚めた亜理紗に、濡れた下半身と世界地図がお出迎え。

(またやっちゃった・・・、もう、ここの所毎日だなぁ・・・)
中学の時のおもらしを夢に見ている訳でも無いのに、
冬休みが始まった辺りから、亜理紗はおねしょを毎日するようになってしまいました。

(う~~、部活で毎日おもらししてるから、おもらしが体に染みついちゃったのかなぁ・・・)
外に布団を干しながら、亜理紗は。はぁ~・・っとため息を吐きました。
そして、台所で朝食の準備をしているお母さんに報告します。

「何!今日もなの!?亜理紗・・、どこかおかしいんじゃないの??」
流石に連日連敗続きだと、お母さんの表情も険しくなって来ます。

「病院に行った方がいいんじゃない?」

「だ・・・大丈夫、別に病気じゃないから!!」

「何でそう言い切れるの?
大きな病気の前兆って事も考えられるのよ?本当冗談抜きで・・・」

「本当にヤバイと思ったら、自分で行くから・・・。お願い、もう少しだけ様子見て・・・」

「・・・・・・」
下半身びしょ濡れ姿で懇願する亜理紗に、
お母さんはそれ以上何も言いませんでした。



「はぁ~・・・、今朝は流石に参ったわ・・・・」
亜理紗は珠樹との登校中、今朝のお母さんとの一件を、話しました。

「・・・よかったぁ」
それを聞いて、ホッとしたような表情を浮かべた珠樹は、小さな声で呟きました。

「良かったって・・・?何が???」
亜理紗が質問すると、珠樹は顔を俯かせて小声で答えました。

「その、実は・・・、わ・・・私もその・・・、
ここ2週間くらい、ま・・・毎朝・・・えっと・・・」

「え・・・まさか?おねしょ!?」
亜理紗の言葉に、珠樹は顔を赤くして頷きました。

「だ・・・だって、これだけ毎日のようにおもらししてたら、
体におもらし癖がついちゃってもしょうがないじゃん・・・」

「珠樹、家族にはどう言ってるの?
私は、前々からしてたからまぁ・・・、アレだけど」

「何も・・・、しちゃうようになってから、直ぐに、おねしょシート買って来て、
パジャマは、お風呂で洗って乾かして・・・」
珠樹は何とか誤魔化しているみたいです。
お母さんだけにでも事情を話して、協力して貰えば良いのに・・・、
と少し思った亜理紗ですが、そこは女のプライドがあるのでしょう。



「おねしょなら私も毎晩だよ・・・」
始業式前に部室に集まった、おもらし担当の4人。
自然と話題はおねしょの事になり、野口さんは恥ずかしげもなく、さらっとそう言い放ちました。

「舞台に向けて、体がそれだけ臨戦態勢を維持できてるって事だから、とても良い状態と見ていいわね!!」

「で・・でもさ、良乃ちゃん、もしこのまま治らなかったら・・・」
笑顔を弾ませる野口さんに対して、亜理紗達と同じく、
毎晩おねしょするようになってしまった佐藤さんが、不安そうな顔をして言いました。

「そんなの舞台が終われば治るでしょ、舞台で必要だからしてるだけなんだから・・・」
何言ってんの?と言わんばかりの口調で、野口さんは言いました。
野口さんにとって、おもらしはただの舞台演出。
徹底的に研究し、毎日のようにもらしているのは、舞台に必要だからであって、必要なくなればそれで終わりなのです。

(本当、見上げたプロ根性ね・・・)
亜理紗は、舞台が終わったら、野口さんはスパッとおねしょが止まるんだろうなぁと思いました。

「そんな事より、今回集まって貰った理由は・・・、コレ!!」
野口さんは、持って来た大き目の袋から、ある物を取り出しました。
それは・・・・。

「か・・・紙オムツ・・・・」
佐藤さん思わず顔を赤くしました。

「野口さん、ひょっとしてだけど・・・」
珠樹は何か勘づいた様子です。

「皆には始業式中にコレを穿いておもらしして貰うよ、あ、勿論私もね」
野口さんは手にした紙オムツを胸の前で掲げると、3人にニコッと笑顔を向けます。
それを聞いた3人は流石に動揺を隠し切れませんでした。

「そ・・・それって、全校生徒が集まる中でするって事・・・だよね・・・」
そう言う亜理紗の顔が少し青ざめていました。

「そうだよ、だって本番では不特定多数の前でおもらししないといけないんだから。
そろそろもっと大人数の前で出来るように練習しないと」

「そ・・・それなら、部活のみんなの前で毎日のようにしてるじゃない、な・・・何もそこまで・・」

「甘いわ朝野さん」
野口さんは、小さく首を横に振ると続けて言います。

「部員の前でって言うリミッターは解除できたかも知れないけど、
部員以外の不特定多数の前でとなるとまた違ってくるわ」

「そ・・・そんな事・・・」

「とにかく、これも練習の一環だからよろしくね。
普通におもらし出来れば一番なんだけど、流石に皆の前で水溜りを作る訳には行かないから」
言いながら野口さんは、3人に紙オムツを手渡しました。

「・・・・・」
渋々紙オムツを受けった亜理紗。
始業式中に紙オムツにおもらし・・・。
これまでの練習の成果もあり、恥ずかしさには何とか耐えられるかも知れませんが、
亜理紗にはそれ以外に大きな問題がありました。

それは、体育館と言う場所。

(体育館は、あの日の事を思い出して、今でも少し息が詰まる場所なのに・・・)
紙オムツに履き替えながら、亜理紗は一つ大きく息を吐きました。
その様子を見て不安を察した珠樹は、亜理紗の肩をポンポンと叩くと、

「大丈夫だよ亜理紗、私が傍にいるから」
そう言って励ましました。

「ありがとう・・・、でも、背の順で並ぶからさ、私ら大分離れるよね・・・」

「き・・・気持ちの問題だよ!!!」

その後、野口さんの用意していた1リットルのお茶を全員で一気飲みして、始業式に向かいました。



(やっぱり体育館は嫌だわ・・・)
始業式のプログラムが進行されて行く中、
亜理紗の頭の中では、あの日のおもらしの記憶が駆け巡って行ました。
紙オムツのゴワゴワした感触を肌で感じながら・・・。

(ああっ!!駄目駄目!!考えるな、あの日の事は!!)
幾らそう思っても次々とあの日の記憶が蘇って来ます。
限界ギリギリの時の事、おもらしした瞬間の事、台の上でおしっこまみれで泣いた時の事、
びしょびしょのスカートで体育館を出て行った時の事。
体育館に入ると大体いつもこうでしたが、
今回はこれからおもらしをするとあって、普段以上に強い意識が働いているみたいでした。

「はぁ・・・、はぁ・・・」
亜理紗の呼吸が段々荒くなり、顔色も悪くなって来ました。
普段はここまで酷くはなりません・・・。

(こんな状態でおもらししたら、私・・・・)
朝トイレに行かず、部室でも1リットルお茶を飲んだ事で、亜理紗は既に相当おしっこがしたい状態でした。
でも、今おもらしをしたら、またパニックを起こすのではないかと思い、したいけど出来ない状態に陥ってしまいました。
パニックを起こせば、水溜りを作る事は無くても、周りが騒然とするでしょう。
最悪の場合、紙オムツにおもらしした事がバレた上、舞台演出のネタバレにもなってしまい、
これまでの努力が全て水の泡となってしまう恐れがあります。

(野口さんには悪いけど、やっぱちょっと、ここではおもらし出来ないよ)

もじもじ・・・
もじもじ・・・・

しかし、生理現象は亜理紗の状況など汲み取ってくれるはずが無く、
強烈な尿意が容赦なく亜理紗に襲い掛かって来ました。

ゾワゾワゾワゾワ!!!

「はぁ・・・っ・・・くっ!!」
立っている事もあって余計に我慢が効きませんし、さらに1月の寒さが追い打ちを掛けます。
トイレに行かせて貰おうとも考えましたが、やっぱりそれを言い出すのも恥ずかしく、我慢する他ありませんでした。

(後は校長先生の話と校歌で終わり、それ位なら我慢できる・・・)
そう自信を覗かせた亜理紗が、同じ列の前から4番目に並ぶ珠樹の方を見ると、
小さく体を震わせているのが、列の最後尾からでも分かりました。

(珠樹もしてないんだ、そりゃそうだよね、幾らなんでもこんな所でなんて・・・、もしバレたら・・)
校長先生のありがたーい言葉をBGMに、亜理紗はおしっこ我慢を続けながら珠樹の様子をじっと見つめました。

(後は校歌だけ・・・、何とか終わるまで我慢しようね珠樹)
15分にも及ぶ校長先生のありがたーい言葉が収束に向かい始め、
亜理紗が心の中でエールを送った直後、珠樹の体の震えがピタッと止まりました。
そして、僅かに両足を広げて・・・。

「え?」
亜理紗は驚いて目を見開きました。
珠樹の一連の動きは、どう考えても「おもらし」へと向かう時のものだからです。
珠樹は顔を気持ち上に上げると、広げた足の動きをピタッと止めました。

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シュウウウウ~~~~~~~

そんな音が、亜理紗の耳にも聞こえてきそうでした。

(珠樹、おもらししてる・・・)
毎日のようにおもらしをし、他人のおもらしも見ている亜理紗には、
珠樹が今、紙オムツの中におしっこをもらしているのが直ぐに分かりました。
周りの人にわからない様に小さく体を震わせると、
珠樹はゆっくりと顔を亜理紗の方に向けて、そして、ニコッと微笑みました。
流石に相当恥ずかしいのか、顔は耳まで真っ赤です。

「珠樹・・・」
珠樹のその笑顔には、「亜理紗も頑張って」と言う気持ちが含まれている様に感じました。

(でも・・・やっぱり私・・・)
決心がつかない亜理紗、おろおろしながら周りを見渡すと、隣のクラスの野口さんを発見しました。
何かぶつぶつ言いながら、スカートの後ろをなんとなく気にしています。
おしっこを我慢してる様子は無く、既におもらしをした後のようです。
続いて見つけた佐藤さんを見ると、遠くてよくわかりませんが、下を向いて相当恥ずかしそうにしているのがわかりました。
佐藤さんも、ちゃんとおもらししたみたいです。

「~~~はぁ~・・・」
亜理紗は一度大きく深呼吸をしました。

(私だけ、逃げる訳には行かないよね)
3人の様子を見た亜理紗はようやく決心しました。

始業式の方は、校長先生の話が終わり、スピーカーから校歌の前奏が流れ始めました。

「・・・よしっ!!」
小さくつぶやいた亜理紗は、校歌を小声で歌いながら、
普段の練習の時と同じようにおしっこ我慢の力を抜きました。

「・・・ん」
プシュッ

その直後、亜理紗の身に着けた紙オムツの中に、
昨日の夜から溜まりに溜まったおしっこが吹き出しました。

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シュイイイイィィィィィ・・・ショロロロ~~~
モコモコモコモコ・・・・・

「はぁっ・・・・ん」
大量のおしっこを吸収した紙オムツは、ものすごい勢いでモコモコと膨らんで行きました。

(な・・・何これぇ、へ・・変な感じ・・・)
紙オムツにおもらしした事が無い亜理紗は、その独特の感触に戸惑いました。
そして、校歌の1番の歌詞が終わる頃、亜理紗のおもらしは無事終わりました。
おもらしの最中、昔の事がフラッシュバックするかと思いましたが、
紙オムツおもらしの独特の感触に気を奪われたおかげでその心配はありませんでした。

(出来た!!私ちゃんとここ(体育館)でおもらし出来たよ!!珠樹!!)
少し足をがに股にしながら、亜理紗は前方の珠樹に心の中で叫びました。

「・・・あ!?」
珠樹の方をよく見ると、珠樹も足をがに股にしていました。
それは、野口さん、佐藤さんも同じでした。
亜理紗を含めて、現在、体育館には4人の少女が紙オムツにおもらしをして、足をがに股にしていました。

(私達、こんな大勢の前で、紙オムツの中におしっこ溜めて立ってるんだ・・・)
亜理紗は、変に冷静になってそんな事を考えてしまい、途端に恥ずかしさが込み上げて来ました。



始業式が終わると、おもらしをした4人は周りに悟られないように細心の注意を払いながら部室に戻って来ました。

「お疲れ~、様子を見た限り皆ちゃんとおもらししたみたいだけど、一応確認ね」
野口さんはそう言うと、スカートの中に手を入れて、ずっしりと重たくなった紙オムツを下ろしました。
そして、吸収体の所を裏返して、皆に見せます。

「はい、御覧の通り、皆も見せて」
野口さんに倣って、3人は、恥ずかしがりながら紙オムツを下ろして皆に見せました。
全員吸収体は見事なまでに黄色に染まっていました。

野口さんは、皆から使用済み紙オムツを受け取ると、ビニール袋を二重にしてきつく縛りました。
そして、別の袋から何かを取り出して3人に配りました。
なんとそれは・・・・。

「え・・・、紙オムツ!!な・・・何でまたっ!!!」
亜理紗が動揺すると、

「今日一回だけな訳がないでしょ、
これから毎日、放課後までに最低一回、学校でおもらしして貰うから、
授業中でも休み時間でも、タイミングはいつでも良いよ」

「え・・・ええ~~!!」

「よ・・・良乃ちゃぁ~~ん、な・・・何もそこまで」
珠樹と佐藤さんも流石にそれはと言う顔をしました。

「舞台で最高のおもらしを見せる為の大事な練習だよ、
遊びじゃないんだから、もっと真剣に取り組んでよ」

「そ・・・そうだね、ごめん、野口さん」
珠樹がそう言って野口さんに謝ります。
部長がこうして折れたと言う事は、この練習が承認されたと言う事と同じです。

(た・・・珠樹ぃ~~、そうだねじゃないでしょ~~~!!!)
もう少し反抗してよと言いたい亜理紗、
そんな事はお構いなしに、野口さんは話を続けました。

「今渡したのは明日の分だから、明日はこれ着けて学校来てね。
それで放課後、皆が来る前にさっきみたいにちゃんとしたか確認するから。
っで、また次の日の分を渡すの繰り返しね」

「えっと、良乃ちゃん、放課後までにその・・・、溢れそうになっちゃったら・・・・」
佐藤さんが不安そうな顔を向けて言います。

「それは溢れる前にトイレで取っちゃって、皆にバレちゃったら元も子も無いんだから、
あ・・・でも、放課後の確認はするから、放課後まで使ったオムツは保管しておいてね」

「あ・・・うん」
佐藤さんは、納得したようなしてないような、曖昧な返事を返しました。
そんなリスキーな練習、わざわざしなくても・・・。
きっと亜理紗が考えているような事を佐藤さんも考えているのでしょう。

「それじゃ、今日の朝のおもらし練習は終わり、また放課後ね」
野口さんの一言で、この場は解散となり、それぞれの教室に戻りました。



こうして翌日から、放課後までに学校でおもらしする練習が始まりました。

時には授業中、時には移動中、友達との会話中等、
4人はあらゆる状況で、恥じらいの気持ちを忘れずの精神の元、紙オムツの中におしっこをしました。

(うわ!もう6時間目!!急いでおもらししないと!!!)
プシャアアアアア~~~~~・・・・
時間ギリギリで慌てておもらしをしたり・・・。

(起立!のタイミングでおもらししてみよう・・・)

「起立!」

「・・・んっ!!」
シィイイイイイイ~~~~・・・・
自分で目標を設定しておもらししてみたり。

毎日繰り返す中で、4人は、大人数の中でもおもらしをコントロール出来るようになって行きました。

「亜理紗ー、次、移動教室だから早く・・・」

「・・・・・」
ショロロロロロロロ~~~~~・・・・

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「亜理紗、今・・・してるの?」
珠樹が周りに聞こえない位の小さな声で尋ねました。

「・・・う・・・・うん」
椅子に座った状態で、亜理紗は紙オムツの中におしっこを出し切りました。
直後、体が小さく身震いします。

「・・・珠樹は?」

「さっきの授業中にしたよ、紙オムツずっしりだよ、なんかこの感覚にも慣れてきちゃったけど・・・」

「そうだね・・・、私も今のでずっしり・・・・」

2人は足をがに股気味して、廊下を歩いて行きました。

そして、月日は流れて・・・。



いよいよ本番前日・・・。

衣装・照明・音響・大道具・小道具、全ての準備が整いました。
明日の為に、舞台の練習も、おもらしの練習もバッチリこなして来ました。
舞台が行われる、コンサート用の特別ホールに集まった3年部員は、
本番さながらの、最後のリハーサルを行いました。

・・・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・。

「OK~!!」
終了と同時に、観客席の中央で見ていた川名さんは、両手で大きな丸を作りながら、声高らかに宣言しました。
それに合わせて、裏方部員たちは、即座に亜理紗と珠樹がおもらしした水溜りを片付け始めます。

「うん、良いよ、泣かなくなったし、恥じらいも完璧!!本番もこの調子でね!!」
そう言って、野口さんは亜理紗に向けてウインクをしました。

「うん」
びしょびしょパンツの冷たさを感じながら、亜理紗は頷きました。



「いよいよだね亜理紗」

「うん・・・・」
ホールの女子トイレ内で、お着替えをしながら、
2人はこれまでの事を考えて、暫くの間、感慨に耽りました。

「明日は最高の舞台にしようね!!
亜理紗ちゃ・・・、亜理紗と私のこれからの為に」

「勿論、今日までの努力は決して無駄にはしないわ。
明日は舞台もおもらしも、最高のものにして、
珠樹の言うように、あの日の私を上書きするの!!
だから明日も一緒におもらし・・・、頼んだわよ」

「当たり前じゃん!!」

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パンッ!!!

新しいパンツを穿き終えた2人は、
お互いの意思を確かめ合うようにハイタッチしました。
背丈は随分違いますが、意思の向かう先は全く同じの2人。

おもらしパンツを入れたビニール袋を手に、
2人は、明日へ向けて、トイレの外へと第一歩を踏み出しました。



こんばんは。

お待たせ致しました。
overwrite~第5話~をお送りしました。
本編が長いのでここは短く二つだけ。

周りにバレるおもらしも勿論良いですが、周りに分からないように人知れず・・・、
と言うシチュもなかなか良いなと、今回思ってしまいました。
神前生徒会長でなんかやれないかな~・・・。

川名さんは今回、おもらしさせる予定はなかったのですが、
個人的に気に入ってしまった為、して貰う事にしました(笑)
サバサバ系女子のおもらしって、大人しい系とは違った破壊力がある気がする。

overwriteも、いよいよ次回で最終回(の予定)です。
クライマックス、盛り上がるように頑張りたいと思います。
何とか来月末には上げれるようにしたいです。

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます。
  1. 2017/09/03(日) 15:12:34|
  2. overwrite
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Happy Birthday 風奏ちゃん

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またもギリギリですが、8月31日は、風奏ちゃんの誕生日です。

おめでとう。
風ちゃんの周りは、妹の悠奈ちゃん、友達の彗ちゃん、先輩の小鹿ちゃんと、おもらしっ娘だらけで、
毎日誰かしらのお世話で大変だろうけど、これからも、お世話係のエースとして頑張ってね。

余所行き時のおねしょ癖は、園ちゃん共々早く治る事を願ってます。
なんか今回の旅行は、元々莉穂マ・・・、R-MAMAさんの計画だったのでは?
っと(自分で考えておいて)思ってしまうな・・・ww

誕生日更新も次回で終わりです。

11月25日、最後はおもらしクイーンにびっしょり・・・・、
じゃなくて、びしっとしめて貰いましょう!!
(・・・と、自分にプレッシャーをかけてみる)

前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます。
  1. 2017/08/31(木) 22:57:13|
  2. 誕生日
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