清白さんは、まるで無罪を主張する容疑者のような荒々しい口調で、
学校案内であんなみっともない恰好(清白さんの中で)をする事になった経緯を話してくれました。
それはもう5分以上の時間を掛けて。
長々と・・・。
事細かく・・・。

(なんだろ、必死過ぎて逆に嘘っぽい・・・)
そんな風に感じてしまう私。
横の水出さんも複雑そうな顔をしているから、私と同じように感じているのだと思います。
でも、っぽいってだけで嘘は言っていないと言うのは分かりました。
「つまり、学校案内の写真全てが清白さんになる筈だったのに、
手違いで、おもらしの説明部分の写真だけが使われる事になったって言う事ですか?」
「手違いなんかじゃないわ、私は武石公恵にハメられたの!!
この前だって、私に無理矢理紙オムツ穿かせて・・・、アイツ本当に許せないっ!!」
清白さんは眉間に皺を寄せながら力強く言いました。
「でもあの日は会長と同じ紙オムツ穿けて、嬉しそうにしてたと思うんだけど・・・」
「何か言った笙湖」
口を挟んだ水出さんに向かって、清白さんは鋭い目を向けました。
「それで・・・、水出さんの方がおもらし常習のおもらしっ娘なんですよね?」
「ううぅ、そう面と向かって言われると恥ずかしいなぁ・・・」
水出さんは言いながら照れくさそうに前髪を弄りました。
(信じられない、こんな美少女がおもらしっ娘だなんて・・・)
「そうよ、昨日なんか朝のおねしょ報告に始まって、2時間目にまず1回、
帰りのHRで2回、合わせて3回もおもらししたんだから」
「ちょっと杏奈ちゃん!!やめてよぅぅ!!!」
水出さんは慌てて清白さんの口塞ごうとしました。
「あの・・・、私もありました。
小学生の時ですが、おねしょで起きて、学校で2回おもらし、だから大丈夫です」
少し可哀想だと思った私は、水出さんをフォローします。
すると水出さんは満面の笑みを浮かべて言いました。
「本当遠藤さん!!だよねぇ良くあるよねぇ、そう言う事」
「えーっと、良くあるかどうかは・・・」
「いや、この子は小学生の時であって、あんたは昨日の話でしょ。
事の重大さが全然違うわよ」
「杏奈ちゃん、おもらしに年齢も性別も関係ないんだよ」
水出さんは得意げな顔をして言いました。
「さも崇高なもののように言うなっ!!」
・・・なんだこの2人、息がぴったり過ぎる。
漫才師か何かなのかな??
(うう、清白さんの私の中のイメージが狂い始めて・・・、
おもらししちゃう大人しい感じの子だと思っていたのに・・・)
少しふらつく私に、水出さんは笑顔のままで言いました。
「ねぇ遠藤さん、これからお昼一緒に食べない?」
「えっ!!」
突然の言葉に、私は驚きました。
「あのね、クラスは違うけど、私以外にもおもらしっ娘が2人いるの、
その娘達とその友達と、あと杏奈ちゃんで毎日一緒にお昼食べてるんだぁ。
おもらしっ娘同士、親睦を深めようよ、ねっ?」
「その、良いんですか?いきなりその・・・」
「いきなり・・・??良く分からないけど全然良いよぅ、話そ話そ!!」
「丁度いいんじゃない。
遠藤さんはおもらしっ娘の友達が欲しかったんでしょ?
私はあなたの期待に沿えてなくて申し訳ないけど」
転校性が、いきなり仲良しグループに割って入るようで、良いのかな?と思いましたが、
2人共そんな事は全然気にしていないみたいです。
なので私は、「是非お願いします」と言って小さく頭を下げました。
凄く嬉しいです。
おもらしっ娘の多い学校で、おもらしっ娘の友達が欲しいと思ってやって来たけど、
まさか、初日からおもらしっ娘と親睦を深める機会が得られるだなんて。
しかも、目の前にいる水出さんだけではなく、さらに後2人も。
今日は朝から、おねしょの娘やオムツの娘とも沢山会ったし、
カッコイイ男の子とも出会えたし、しかも同じクラスだし、
直ぐに清白さんとも出会えた。
イメージしていた清白さんとはちょっと違ったけど。
何だか怖くなる位、今日は幸運な気がして来ました。
「じゃあ4組に行こう、いつも4組で集まってるの」
「あ、はい、分かりました」
水出さんの言葉に返事を返していると。
「2人共ー、遅いから迎えに来ちゃったぞー!!」
水出さんの後方から大きな声がしました。
「あ、彗ちゃん、風ちゃんに園ちゃんも」
水出さんの言葉と共に、
3人の女の子が私達の所にやって来ました。
「どうしたの何かあったの?」
やって来た中で眼鏡を掛けたショートカットの女の子が言いました。
「笙湖ちゃんがおもらしでもした?」
やって来た中でポニーテールの女の子が言いました。
「園ちゃん酷い!!まだしてないよ!!パンツもスカートもカラカラだよ、干物だよ!!」
水出さんはポニーテールの女の子に猛烈に反抗しました。
「『まだしてない』じゃないでしょ!!しなくて宜しい、って言うかするな!!」
そんな水出さんに清白さんがツッコミを入れました。

「干物って、じゃあ私のスカートとパンツは濡れ物ってことかー」
やって来た中のツインテールの女の子が笑顔で言いました。
あっ、この子は2人のおもらしっ娘の内の一人だ、間違いない。
(清白さんの写真以外では、この学校では初めてだな、下だけブルマー。
私も小学校時代は幾度となくその姿になったなぁ・・・、懐かしい)
おもらしをしてしまったらしいツインテールの女の子を見ながら、そんな事を考えていると。
「所で、そこのあなたは一体誰なのかなー?」
下だけブルマーの女の子が、私に顔を向けて言いました。
「あ・・その・・・」
私は慌てて自己紹介をしようとしますが、
「あっ紹介するね、今日から1組に転校してきた遠藤柊子ちゃん」
水出さんが気を遣って、3人の女の子に紹介してくれました。
「よろしくお願いします」
「っで、この子達がさっき言ってたお昼を一緒に食べる8組の友達で、
こっちから小山風奏ちゃん、園田良波(らな)ちゃん」

「よろしく、遠藤さん」
「よろしくね」
そして、
「小堂彗でーす、よろしくねー柊子ちゃん」
水出さんの紹介を待たずに、下だけブルマーの女の子、
・・・じゃなくて小堂さんは元気に名乗りを上げました。
しかもいきなり下の名前で呼ばれた、距離詰めるの早っ!!
別に良いのですけれど。
「まっ、見てわかる通り、おもらしっ娘よ。
笙湖も大概だけど、彗は笙湖とは比べ物にならない位おもらしばっかりしていて、
一部の生徒からは、おもらしクイーンなんて呼ばれているわ」
清白さんは、バスガイドさんがお客さんに見る方向を示すような仕草で、
小堂さんの事を示しながら、呆れたような口調で言いました。
「ク・・・、クイーンですか」
「クイーンだなんてそんなぁ、照れるなー」
「褒めてないわよっ!!!」
「ああそう言えば、1組に天使が降臨したとか何とか、
8組にも噂が流れて来たけど、遠藤さんの事かぁ」
「確かにこれだけ天使だと、男子がほっとかないかもね。
頑張れ遠藤さん!!」
「ちょちょちょ!!!天使なんかじゃないです!!!」
小山さん、園田さんの言葉に動揺を隠しきれないまま、
私は何とか否定しました。
「しかもね彗ちゃん、こんな天使な遠藤さんが、私達と同じおもらしっ娘なんだよ」
「へー、そうなんだー」
水出さんの言葉に、小堂さんは普通の事のような返事を返しました。
小山さんも、園田さんも特に驚いた様子を見せる事はありません。
それどころか、
「頻度はどのくらい?
1組には杏奈ちゃんがいるから大丈夫だろうけど、
困った時はいつでも声を掛けてね?」
「私も直ぐに拭きに行くよ、水溜りの後始末なら、
誰にも負けないから」
と言って、とても気遣ってくれました。
「ありがとうございます」
嬉しくて、私は深々とお辞儀をしました。
「でもおもらしする場所には注意した方がいいよー。
うっかり廊下でおもらしすると、
公恵ちゃんが飛んで来て、直ぐに怒りだすから」
「公恵ちゃん?」
私が首を傾げると・・・。
「私が直ぐに何ですか?」
私から見て前方、小堂さん達から見ると真後ろから、
聞き覚えのある声がしました。
小堂さん達が振り向くと、
そこには、朝、私を案内してくれた武石さんが仁王立ちしてしていました。
物凄い威圧感で小堂さんを見つめています。
「おおーっ、噂をすれば何とやらー、公恵ちゃん元気ー?」
武石さんの発するピリピリムードなどお構い無しと言った具合で、
小堂さんは気さくに話しかけました。
武石さん、下の名前は公恵って言うんだ。
「はぁ・・・、何度も言っていますが、私とあなたは友達でも何でもありません。
馴れ馴れしく下の名前で呼ばないで下さい」
「無理してそんな事言わなくても良いのにー
公恵ちゃんは本当に照れ屋だなー」
「あら、遠藤さん、先程はどうも」
私の事に気付いた武石さんは、
小堂さんの言葉を無視して私に話しかけました。
「あ、はいどうも」
「学校には少しは慣れましたか?」
「まぁ、朝よりかは・・・」
「あれー、2人は知り合いなの?」
「あ、はい。
朝、武石さんに学校を案内して貰ったんです」
私は小堂さん達に、朝に武石さんと会った事を簡単に話しました。
また、武石さんにも水出さんに誘われて、一緒にお昼を食べる事を言いました。
「そうですか、早速友達が出来たようで、何よりです」
私に僅かに笑顔を見せた武石さんは、その後軽く咳ばらいをして、再び小堂さんの方を向きました。
「所で小堂さん、その格好は一体何ですか?」
「これー?見ればわかるでしょ。
おもらししてお着替えしたんだよー」
「そんな暢気に言うような事では無いですよね」
(確かに・・・)
武石さんの返答に、おもらしっ娘でありながらも頷いてしまう私。
・・・あれ、ちょっと待ってそう言えば、
武石さんは朝、同じ学年に毎日のようにもらしまくる子がいて困っているって言ってたよね。
今の雰囲気から言って、もしかしてそれって、小堂さんの事?
「ただでさえ女子トイレは故障が多いのに、
今朝また一つ、個室の鍵が破壊されて使えなくなってしまったんです。
今後、更におもらしっ娘以外の突発的なおもらしの増加が予想されます」
(鍵が破壊された!?ゴリラでもいるのかな???)
「それは大変だー」
「他人事のように言うのはやめて下さい!!」
武石さんは語気を強めて言いました。
「小堂さん、それからついでに水出さん!!
あなた達がもらしまくって、
貸し出しブルマを実質占有すると皆が困るのですよ。
分かっていますか?!」
「うー、それは分かってるけど」
「すみません、気を付けます」
小堂さんと、水出さんは素直にこう答えました。
「自覚が無い訳では無いのですね、それは安心しました」
すると、険しい顔をしていた武石さんの表情が少しだけ緩みました。
「では、今日こそ、皆の為にもう少しだけ協力してみませんか?」
言いながら、武石さんはスカートのホックに手を掛けました。
(え・・、そんな事したら、武石さん!!!)
バサ・・・小さな音と共に武石さんのスカートは足元にするりと落ちます。

「このように紙オムツを穿いてっ!!!」
武石さんは、下半身紙オムツの姿を堂々と晒して言いました。
「武石さん!!」
私は驚いて、両手で口元を抑えました。
朝、武石さん本人が言っていた通り、紙オムツにおもらしをしたみたいです。
おしっこお知らせサインは真っ青に染まり、吸収体はパンパンに膨れ上がっています。
見た感じ、2回以上は紙オムツの中にしたんじゃないかな。

「ひゃぁああうぅぅぅ!!!!!」
「ちょっ、何してるのよあんた!!」
「おー、ぱんぱんだー」
「武石さん・・・」
「これ何回もらしたのかな」
水出さん達の反応も、大体私と同じみたいです。
そして当然、女の子がいきなり廊下でスカートを下したりなんかしたら、
私達以外の人も立ち止まります。
しかも穿いているのはパンツではなく、おもらしでパンパンに膨れ上がった紙オムツ。
「うおっ!!」
「オムツパンパン」
「やだぁもう武石さん、流石にやり過ぎじゃないの」
「おもらしっ娘、武石公恵」
「普通のおもらしも見たい」
「ぶっちゃけ、これ以上おもらしっ娘が増えても」
「いや、増やせ増やせ!!」
「推しが増えるのは良い事」
「是非オムツの中も見せて頂きたく・・・」
「おねしょの方もよろ」
某コメント欄の如く、続々とギャラリーが集まって来ました。
「今穿いている紙オムツですが。
実は先週改良されたばかりの新型で、おしっこの吸収量がアップしたんです。
私は朝から数えて、4回この紙オムツの中におしっこをおもらししました。
4回ですよ4回!!
それでもほら、この通り、しっかり吸収して問題無く動けるのです。
小堂さんの普段のおもらしの尿量なら、コレ1枚で十分1日のおもらしを防ぐことが出来ます」
某テレビ通販を彷彿をさせるような言い回しで、
武石さんは、自分の穿いている紙オムツの有能性をアピールしました。
(よ・・・4回!?そんなに出して、よく溢れないなぁ。
中学時代に、どうしようもなくて一度だけ、同じ紙オムツに2回した事があるけど、
かなりタプタプになって焦ったし)
純粋に驚く私を余所に、小堂さんは物凄く興味無さそうな顔をしています。
「わー、すごいねー。
でも私は穿かないよー」
「何でですか、小堂さん!!」
「何でって、嫌だから」
「じゃあ水出さんはどうですか??」
「私も、オムツはちょっと・・・」
「2人して一体なぜ嫌がるのですか?
おもらしっ娘ではない私が言うのもなんですが、
紙オムツはとても素晴らしいものですよ」
おもらしっ娘に紙オムツの有能性を訴える武石さん。
一方拒否する、おもらしっ娘の水出さんと小堂さん。
私としては、どっちの主張も分かるだけに、難しい問題です。
「吸収量に不安がありますか、なら今から、5回目のおもらしをします。
見てて下さい、5回目でもしっかり受け止めますから」
武石さんはそう言うと、少し足を開きました。
「あっ・・・んっ・・・」
武石さんが小さな声をあげた直後、
シイイイィィィィィ・・・・・既にパンパンの紙オムツの中に、おしっこが当たる後が小さく響きました。

「あっ・・・、はぁぁあ・・・」
モコモコモコ・・・・紙オムツは更に膨れあがり、外から見てもずっしりとした重みが伝わって来ました。
それにしても、武石さんの本日5回目のオムツおもらし、気持ち良さそう・・・。
「ふぅ・・・」
15秒程で、武石さんのオムツおもらしは終わりました。
「どうですか?
5回のおもらしにも耐えうるこの吸収力。
これを穿けば、恥ずかしいおもらしの水溜りからも、
お着替えからも、解放されるのですよ?」
「うん、でもやっぱいいやー、じゃあね公恵ちゃん」
小堂さんはそう言うと、武石さんの横を抜けて歩き出しました。
「ちょっ!!小堂さん待っ・・・」
「それじゃ、行こうか遠藤さん」
水出さんも小堂さんに続きます。
「え・・・あの」
水出さんに手を引かれた私も、後を引く思いはありましたが、やむを得ず続きました。
「水出さん、あなたもですか・・・」
「私は助けてあげないわよ、あんたには恨みがあるからね」
私に続いて清白さんが。
「武石さん、頑張って」
「まぁ、いつか報われるって、・・・知らんけど」
そして、小山さんと園田さんも武石さんの傍から離れて行きました。
「ちょっと待って下さい、なら今からこのままラジオ体操を。
全然違和感なく動けると言うところをですね。
ねぇ待って、行かないで!!くっ流石に紙オムツが重い・・・」
(なんかまだ何か言ってるけど、良いのかなぁ・・・)
するとそこに。
「武石さん!!あなた、なんて恰好をしているのよっ!!!!」
妙な人だかりを気にして40代位の女性教師がやって来ました。
先生は武石さんの恰好を見るなり悲鳴にも似た声をあげました。
「早くスカートを穿きなさい、ああもうほら行くわよっ!!!」
先生は、武石さんが脱いだスカートを拾い上げると、
有無を言わさずに武石さんの腕を掴んでトイレに連行しました。

「ああちょ!!今はそれどころじゃ・・・。
私は諦めませんよ!!
小堂さん、いつか必ずあなたに紙オムツをー・・・」
先生に連れられた武石さんの声はだんだんと小さくなって行きました。
(あんなに体を張って頑張ったのに、武石さん、なんかちょっと可哀想かも・・・)
哀愁を漂わせながら消えていった武石さんに同情しつつも、
私は水出さん達に連れられて4組へと向かいました。
「あっ!?」
ですが途中で、お弁当を持って来ていない事に気付き、
私は一度1組の教室に戻りました。
(清白さんに話しかける事しか考えて無かったからなぁ、でも無事に話せて良かった・・・)
「遠藤さんお帰りー」
「遅かったねぇ」
教室に戻るとさっきお昼に誘ってくれた女の子達が、
お弁当を食べながら声を掛けてくれました。
「まぁ、初日だし、緊張でお腹の具合も悪くなるよね」
「おもらしはしてないみたいだね、良かった良かった」
(そう言えば、お手洗いって言って出て行ったんだった・・・)
そんな事を思いつつ、鞄の中からお弁当を取り出すと、直ぐに教室を出ました。
「あっ?外で食べるんだ」
「気を付けてねー」
そんな私を見て、女の子達はそう言って手を振ってくれました。
「おもらししちゃ駄目だぞー」
(だから、もらさないってば!!)
その後、水出さん達と合流した私は、皆と一緒に4組の教室へと入って行きました。
4組では、水出さんに雰囲気のよく似た青い髪の女の子が私達を待っていました。
「今日は遅かったですね」
「色々あったのよ」
青い髪の女の子の問いに、清白さんはやれやれと言った表情で答えました。
「れい子ちゃん、紹介するねぇ。
こちら今日、1組に転入して来た、遠藤柊子さん」
水出さんは、青い髪の女の子に私を紹介しました。
「遠藤さん、4組の友達の百雲(もぐも)れい子ちゃん」
続けて、私も紹介されます。
(もぐも??珍しい苗字だな、どう書くんだろう・・・)
などと思いつつ、私は百雲さんに、挨拶をしました。
「遠藤柊子です、よろしくお願いします」
「お初にお目にかかります。
私(わたくし)は、百雲れい子と申します。
漢数字の百に、空に浮かぶ雲で、もぐもです。
れい子は、れいは平仮名で、子は普通に子供の子です。
12月30日に生を受けまして、現在は15歳となっております。
O型の血液を有しており、趣味は数学となっておりまして。
家族構成は、父と母、それから小学生の弟がおりまして。
それで・・・」

「硬い硬いww」
「お見合いかっww」
清白さんと園田さんの的確なツッコミにより、笑いが生まれ、
場の空気はとても和やかになりました。
その後。皆でお弁当を開いてお昼タイムとなりました。
「聞いて、れい子ちゃん。
遠藤さん、私達と同じおもらしっ娘なんだよぅ」
お昼タイムが始まった直後。
水出さんは嬉しそうに百雲さんに言いました。
っと言う事は、おもらしっ娘の残り1人はこの百雲さんみたいです。
「そうなのですか。
それでは、これまで苦労なされたのではないですか?」
「え・・、ええまぁ、それなりに」
「おもらししたって、保健室でお着替えすれば元通りだよー」
「いやいや、元通りではないでしょ」
園田さんが即座に小堂さんの言葉を否定しました。
「おもらしをしてしまった後のなんとも言えない孤独感は、
何度味わっても辛いですね。お尻、冷たくなって来ますし、
私、存在感薄くてなかなか気づいて貰えないですし・・・」
「え・・・、気付いて貰えないのは可哀想・・・」
私は百雲さんの言葉に同情しました。
「おしっこがパンツに張り付く感触も、何度経験しても気持ち悪いよねぇ」
「あ、分かります。
また、やっちゃったってなりますよね」
水出さんの言葉には相槌を返しました。
そんなやり取りをしていると、
「だったらもらさないようにもっと頑張りなさい!!」
清白さんから、お母さんのような言葉が飛び出しました。
「はぁううぅ、杏奈ちゃんごめん」
「その・・・、ごめんなさい」
「いや、遠藤さんはいいのよ」
水出さんに続いて謝った私に、清白さんは慌ててフォローしました。
「遠藤さん、おもらししちゃったら遠慮なく言ってね」
「さっきも言ったけど、水溜りなら直ぐに拭いてあげるから!!」
小山さんと、園田さんも優しく声を掛けてくれました。
「・・あれ?」
そこで私は、小山さんの顔を見て、ある事を思い出しました。
「小山さんの事、どこかで見た事があると思っていたのですが、
確か学校案内のおもらしっ娘のサポート欄に・・・」
「えっ!!あ・・うん、それ私かも」
小山さんは、頷きました。
「聞いて驚くなよ柊子ちゃん、風ちゃんはねー。
おもらしっ娘のお世話をさせたら右に出るものはいない、
お世話のスペシャリストなんだよー」
来ましたと言わんばかりに、小堂さんが自慢げに言いました。
「そんな、大袈裟だよ」
「大袈裟じゃないってー、神城先生すら敗北を認めてるしー」
「まぁ、確かにね。
私も風奏には遠く及ばないわ」
「お世話のスペシャリストですか、凄いです、
そんな人までこの学校には居るのですね」
私が感心していると、調子づいた小堂さんが更に話を続けました。
「それもまぁ、私のお世話を毎日のようにしているからであって。
つまり・・・、私が風ちゃんをここまで育て上げたと言っても過言ではないのだー」
「過言よ、お馬鹿っ!!」
ベシッ!!清白さんの空手チョップが、小堂さんの脳天に直撃しました。
「痛ったー、杏奈ちゃん酷ーい」
「あんたがもらさなければ、そもそもお世話の必要無いのよ」
「でも、杏奈ちゃん。
風ちゃんと言うお世話のスペシャリストがいたからこそ、
この前の水道工事の時とか、皆が救われたと言うのも事実ですよ。
床拭きのスペシャリストの良波ちゃんにも、それは言えます」
「う・・・、れい子の割には、説得力のある事言うじゃない・・・」
「いいぞれい子ちゃーん、もっと言ってやれ言ってやれー」
「あっ、私からは以上です」
「おいーーーっ」
皆からどっと笑いが生まれました。

その後も、お昼ご飯を食べながら、皆から色々な話を聞きました。
百雲さんが言っていた、水道工事の影響で沢山の女の子がおもらしをしてしまった日の話。
お花見でおもらしっ娘3人でおもらしをした話。
小堂さんが1日で4回おもらしをしてしまった話、等々。
全部おもらしの話と言う、現役女子高生としてどうなんだって所はあるけど、
私にとってはとても価値のある話ばかりでした。
今まで、私にとっておもらしと言うのは、
『絶対に治さなければならない程、恥ずかしい事』であり、
『友達を失う程、罪深い事』であり、
『死を選ばせる程、思い悩む事』でした。
でも、水出さん、小堂さん、百雲さんの話を聞いていると。
彼女達は、おもらしを恥ずかしがりつつもすごく前向きで、
何と言うか、良い意味で深く考えていないように感じたのです。
私は、こんな風に思えるものなのかと、目から鱗が落ちました。
(この学校に転入してきて、本当に良かった・・・)
皆の話を聞いて、私は心の底から思いました。
この先、もしもっと仲良くなれたら、麻沙美ちゃんとの事、皆に聞いて貰いたいな・・・。
(あ・・・、そうだ)
皆の話を聞き終わった後、私は武石さんに誓った約束を果たそうと、
おもらしっ娘の3人に、紙オムツの利便性について話しました。
でも。
「オムツはちょっとぉ」
「嫌だー」
「恥ずかしいです」
全く聞き入れてもらえませんでした・・・。
私も、3人の気持ちが分かるだけに、そこまで強くは言えません。
おもらしの方がマシとか思う事があるのは確かだし。
(武石さん、力に慣れなくてごめんなさい)
これも、もっと仲良くなれたら、聞いて貰えるようになるのかな・・・?
「「ごちそうさまでした」」
お弁当を食べ終わった私達は、それぞれの教室に戻ろうと廊下に出ました。
「ありがとうございました。とても楽しかったです」
廊下で私は、皆に頭を下げてお礼を言いました。
「遠藤さん大袈裟過ぎ、目的が果たせて良かったわね」
「あ・・はい」
清白さんの言葉に頷いていると・・・。
「きゃぁああ!!」
「うわ!!」
突然下の階から、何やら悲鳴らしきものが聞こえて来ました。
(えっ!!何?火事か何か!!!)
私は慌てましたが、皆は一切慌てる様子を見せません。
「・・・・・・」
「・・・はぁ」
それどころか、呆れ顔と言うか、なんとも歯切れの悪い表情を浮かべていました。
清白さん小山さんと言ったお世話係の面々は特に。
「あの、今の悲鳴は・・・?」
不思議に思った私が尋ねると、
「西谷先輩かな?」
「しかいないじゃない・・・」
小山さんと清白さんが、お互いに確認するように言いました。
「西谷先輩!?」
その名前、確か武石さんが朝に・・・。
思い出そうとしていると、再び別の悲鳴が聞こえて来ました。
「もう!!やだぁ~!!」
「教室にも入り込んで来たぞ!!」
「皆椅子の上だ!!椅子の上に避難しろ!!」
「もう下の階にも行ってるぞ!!」
「だから量がさ・・・」
「これだからファンタジーは・・・」
悲鳴を聞くだけだと、下では相当大変な事が起こっている気がします。
(大丈夫なのかな?)
っと心配していると、お世話係の3人の顔が真剣な顔に切り替わっていました。
まるでスイッチがOFFからONへ切り替わるかのように。
「杏奈ちゃん、園ちゃん急ごう!!」
「うん!!」
「もう何人かつられてるだろうから、
中山先輩と神城先生だけじゃ対処しきれないだろうし」
3人はお互いに頷き合うと、駆け足で下の階に向かいました。
「あ、待って下さい」
私は3人の後について行きます。
私の後ろには、水出さん、小堂さん、百雲さんも続きました。
ですが、そんな私達を見て、清白さんは足を止めました。
「あんた達は残りなさい、つられるわよ!!」
「その時はその時だよー」
「私達だって、毎日おもらしする訳じゃないし、
少しでもお手伝い出来ることがあればしたいよぅ」
「そうです、お手伝いさせて下さい」
「はぁ・・・」
3人の言葉に、清白さんは小さくため息を吐きながら言いました。
「分かったわ、余り期待はしてないけどお願いね」
清白さんの言葉に3人は笑顔で「うん」と頷きました。
「そうね、この際だから遠藤さんにも見て貰おうかしらね。
つられちゃったら私がお世話してあげるから安心して」
「あの、つられるって?」
さっきから頻繁に出て来るこの言葉の意味が分からず、聞き返します。
でも聞こえなかったのか、清白さんは私の問いに答える事無く再び走り出しました。
下の階に着くまでの間、
私は下の階で起こっている事を、色々と予想してみました。
(「教室にも入って来た」「椅子の上に避難」
って事は、高さは余りないけど、広範囲に広がって浸食して行くものだよね。
普通に考えれば液体、まぁ水だよね。
っとすると、西谷先輩と言う人が、悪戯で水道管を破って床を水浸しにした。
って言うのが妥当な気がするけど・・・)
(でも、清白さん達は、「またか・・・」って顔をしてた。
幾ら自由過ぎる校風のこの学校でも、そんな悪戯を何度も見逃すはずはないよね。
って事は違うなぁ・・・)
(じゃあ別の方法?例えばホースでばら撒くとか・・・、
いや、差し押さえれば済む事か・・・。
いや、それ以前に誰かが蛇口閉めれば止まるし)
(つまり、他人では止める事が出来ず、
またかと飽きられても、自分でどうする事も出来ないもの・・・)
(ってあれ・・・まさかそれって・・・)
私の頭の中に浮かんだものは・・・、言わずもがな。
(おしっこ、つまり廊下でのおもらし)
(いや、例えそうだとしても、人一人のおもらしの量なんて、たかが知れてる訳で・・・。
あんな悲鳴とか、幾らなんでも大袈裟すぎる・・・)
それから30秒後、私は想像を遥かに超える現実を知る事になりました。
階段の途中、丁度2年生の廊下が見渡せる高さの段で私達は立ち止まりました。

「な・・何これ・・・」
2年生のフロアの廊下は、右の端から左の端までほぼ全面水浸しになっていました。
液体は薄黄色で、微かですがおしっこの香ばしい臭いを漂わせています。
(これ全部おしっこなの?!嘘でしょ!!??)
とても信じられませんが、
廊下にはスカートの前やソックスを濡らして泣いている多くの女子生徒がいました。
中にはパシャパシャ・・・という音と共に、今まさにおもらし中の子すらいます。
その数はパッと見るだけでも30人以上です。
(この人数でおもらしをしたにしても、幾らなんでもこんな量には・・・)
おもらしをした女の子の人数と、実際のおしっこの量の違いに私は戸惑いを隠せません。
「まぁ、初めて見たら驚くわよね。
西谷先輩のおしっこの量には」
清白さんが戸惑う私を見て言いました。
「清白さん、まさかとは思いますが。
このおしっこの海の殆どが、西谷先輩と言う人一人のおしっこだと言うのですか?」
「そうなるわね・・・」
(嘘でしょっ!!!)
一体どんな人間が、これほどまでの量のおもらしをすると言うのでしょう。
そんな事を考えていると。
私はおもらしをした女の子の中に、見覚えのある人を見つけました。

それは登校時に出会った、オムツをはみ出して歩いていた先輩です。
先輩のオムツは、おしっこを限界まで吸ってパンパンに膨れ上がっており、
最早、腰からぶら下がっていると表現した方が良いような状態でした。
しかも、まだおもらしが続いているのか、
オムツからはおしっこが溢れ出て止まる様子がありません。
(どんだけおしっこ出るんだろう。
完全にオムツ突き抜けてるし・・・)
(・・・って、あ!?)
私は、ある事を思い出しました。
(そうだ!!
武石さんに朝の事を話した時に、西谷先輩って名前が出たんだ。
っと言う事は、あの人が西谷先輩)
この大海原の殆どが、彼女のおしっこだと言うのなら、
確かに、はみ出す程のオムツにも納得です。
でも全然意味無い気が・・・。

っと、ここで西谷先輩の元に、一人の女子生徒がやって来ました。
女子生徒は西谷先輩に話しかけて慰めているようです。
あれ、あの人にも見覚えが・・・。
(あの人、朝、私を幽霊扱いした変な先輩!!)
変な先輩が来てから少しすると、西谷先輩のおもらしは終わりました。
変な先輩は西谷先輩と手を繋ぐと、そのまま1階の保健室に向かって行きました。
「よし、西谷先輩の事は中山先輩に任せて、
私達は他の先輩達のお世話に回るわよ!!」
「オッケー」
「了解」
清白さんの掛け声に、小山さんと園田さんが答えました。
(変な先輩は中山先輩って言うのか、
あのまま、西谷先輩のお世話をするのかな)
ここで私は、またある事を思い出しました。
(そう言えば、中山先輩も学校案内に写真が載ってたよね。
何で今まで忘れてたんだろう・・・)
そうこう考えている内に、
清白さん、小山さん、園田さんは、黄金の大海原と化した2年生のフロアの廊下へと足を踏み入れました。
歩く度に黄金水が波打ち、ピチャピチャと音を立てます。
3人は、上履きが他人のおしっこに触れてしまっても嫌な顔一つせずに、
おもらしをしたまま廊下に佇んでいる、2年の先輩達のお世話を開始しました。
「よーし、私達も行くよー」
清白さん達に続いて、私達も小堂さんを先頭に足を踏み入れようとしました。
ですが直前で、清白さんが待ったをかけました。
「今更だけど、本当に大丈夫??」
「大丈夫、大丈ー」
ピチャ
シャァァァァァァーーーーーー・・・・・・小堂さんの上履きの片方がおしっこに触れた瞬間、
小堂さんのブルマから、おしっこが勢いよく飛び出しました。
一部は太ももを伝って足に水流を作り、
残りは直接床に落ちて、床に広がる、ほぼ西谷先輩のおしっこと混ざり合いました。
「おしっこもらしちゃった・・・」
小堂さんは下を向いて、小さく呟きました。
「ほら、言わんこっちゃない・・・」
清白さんが険しい顔をして言います。
「あんた達もやめておいた方が良いわ、間違いなくおもらしするわよ」
「う・・・、うん、そうだねぇ」
「私達までおもらしをして、杏奈ちゃん達の仕事を増やしてしまっては、申し訳ないですし」
清白さんの言葉に、水出さん、百雲さんは素直に応じました。
私も2人の倣って、頷きます。
「じゃあ、あんた達は、彗を保健室に連れて行って・・・。
あ、まずこの辺拭かないと駄目か」
保健室は1階なので、下に降りる階段までの床を拭かないといけません。
「良波ー、ちょっといい」
清白さんは、少し離れた所で拭き掃除の準備を進めていた園田さんを呼んで、
先に階段までの床を拭いて貰いました。
そこそこの面積だったのですが、園田さんは僅か20秒程で拭き終えました。
(早っ!!)
余りの速さに空いた口が塞がらない私でしたが、もっと驚いたのはその後です。
「どう良波、15分もあれば終わる、全部?」
「あー、うん最悪それ位かな、もっと早く終わるとは思うけど」
(全部で15分、嘘でしょ!?廊下全域おしっこまみれなんですけど・・・、人間技じゃ無いですやん!!)
私も含めておもらししたり、紙オムツを穿いてたりする人が異常に多いだけでなく、
人間とは思えない量のおしっこをする人や、人間とは思えない速さでそれを掃除する人までいる。
この学校は本当に現実に存在するのでしょうか?夢でも見ているんじゃないでしょうか?
ちょっと自信がなくなって来ました。
なんて冗談はさて置き、
園田さんのおかげで1階への下り階段まで通れるようになったので、
私達おもらしっ娘は、おもらしをしてしまった彗ちゃんを連れて、保健室に向かう事にしました。
「・・・・」
その最中、私は興味本位で床に広がるおしっこに、
上履きのつま先をほんのちょっとだけ触れてみました。
すると・・・。
ブルッ!!!突然尿意の波がやって来てました。
(うわっ!!やばっ)
慌てて足を引っ込めると、たちまち尿意は収まりました。
(何このおしっこ、まるで触れた娘をおもらしに誘うかのような。
確かにつられるわ、これは)
私達おもらしっ娘がまともに触れたら、これはまず間違いなくおもらししてしまう代物です。
なので、小堂さんが触れた瞬間におもらししてしまうのも、
多くの一般女子生徒がつられてしまうのも理解できます。
(おしっこ触れまくってるけど、清白さん達は大丈夫かな・・・・?)
次に会う時に、3人の下半身に恥ずかしい染みが付いてない事を祈りつつ、
私達は1階への下り階段を降りて行きました。
「不良おもらしさんのせいでまたもらしたー、パンツー」
小堂さんは保健室に着くなり、まるで小学校低学年の子のように元気な声で言いました。
(ええっ!!そんな堂々とおもらし宣言!?)
保健室の中では、保健室の先生が大変そうにわたわたと動き回っていました。
奥の方には、オムツタップタプの西谷先輩と中山先輩の姿も見えます。
泣きじゃくる西谷先輩に、中山先輩は優しく声を掛けています。
「あらあら、まさかあなた達全員おもらし?」
先生が不安そうな顔をして私達の元へやって来ました。
この先生の顔は学校案内に載ってた事を覚えています。
「ううん、私だけー」
「あらそう良かった。
上は凄い事になっているみたいじゃない。
果たして何人が犠牲になったのか、今から不安一杯だわ」
「とりあえず、私が犠牲者一番乗りー、やったー!!」
「彗ちゃん喜ぶところじゃないよぅ・・・」
水出さんのツッコミに、私は思わず頷いてしまいます。
おもらしでブルマのお尻がビショビショだと言うのに、
そんな事お構いなしの明るさを見せる小堂さん。
感心させられる反面、同じおもらしっ娘の私からしても、若干呆れてしまいます。
「カーテン内は、おもらし慣れしてない娘を優先させたいから、
小堂さんは、向こうでお着替えしてね。
あ・・っ、お世話はどうする?」
中山先輩は西谷先輩のお世話中ですし、
先生も手が離せない状況のようで、現状お世話係がいません。
清白さん達が来るのを待つしかないのでしょうか。
「沢山人来るだろうし、今回は私が彗ちゃんのお世話するよぅ」
ここで、水出さんがお世話に名乗りを上げました。
それを聞いた小堂さんは、飛び跳ねて喜びました。
小堂さんのお尻と足に残っているおしっこが少し飛び散りました。
「わーい、笙湖ちゃんのお世話だー。
確か初めて会った時以来だから、6~7年振り位?」
「そんな前の訳ないよ、
その頃私達、まだ小学生だよぅ・・・」
「あーそうか、でもなんかそれ位前な感覚ー」
「そうだね、私も何故だか分からないけど感覚的にはそうだから、気持ちは分かるよぅ」
メタ発言的な何かが交わさた後、2人は部屋の片隅に移動しました。

「あなた、もしかして、今日転校して来た子?」
残された私に先生が言いました。
「あ・・・はい、今日1年1組に入った遠藤柊子です。
よろしくお願いします」

「保健室の先生の神城よ、よろしくね。
どうかしらこの学校は?馴染めそう?」
「えー・・・、は・・・」
「ここって、高校にしてはちょっとおもらしが多いでしょ。
そのせいか『こんな所に通えるかー!!』って言って、
半日で来なくなるような子が稀にいるのよ」
(ちょっとってレベルではないと思うけど・・・)
「1組だと水出さんは、割と頻繁におもらしするし」
「そう・・・、なんですか?」
皆が言うし、本人も認めているから間違いないんだろうけど。
実際に水出さんがおもらしする所をまだ見ていない私としては、
あんなに清楚で美少女な水出さんが、おもらしっ娘だと言う事が未だに信じ切れていませんでした。
「彼女は毎日ってペースじゃないから、今日はもらさないのかもね。
でも同じクラスなら遅かれ早かれ、いずれ見る事になるわよ」
(あんまりみたくないような気もする・・・)
「頻度で言ったら、小堂さんがダントツかな、次にあっちでお着替え中の西谷りっちゃんね。
小堂さんは、日によっては1日で4回とかおもらしするけど、
尿量は少ないし、周りを巻き込む事が無いからまだいいわ」
神城先生はタンスから、着替え用と思われる色とりどりのブルマやタオルを取り出しつつ話を続けます。
「問題はりっちゃんの方ね。
頻度も結構多いし、あなたも見ただろうけど尿量もとんでもないでしょ?」
「は・・・、はい」
「場所にもよるけど、りっちゃんがもらすと他の子をつられさせて大変なのよ。
教室なら教室を封じるだけで済むけど、今回は廊下でしょ。
廊下だと広範囲に広がっちゃうから、被害が増大するの」
(頻度が多いって事は、こんな事が頻繁に起こっているのかな・・・)
「後は、お隣にいるれい子ちゃんとか、鹿ちゃんとか、神前さんとかがいるけど、
小堂さんやりっちゃんに比べれば皆可愛いものね」
言いながら先生は、私の隣に佇む百雲さんの頭を軽く撫でます。
「はうっ」
突然の事に、百雲さんは恥ずかしいそうに顔を下に向けました。
「まぁ、こんな感じでおもらしっ娘が多い訳だけど、彼女達には優しくして上げて頂戴ね」
「大丈夫です先生、実はあの、私もおもらしっ娘なんで・・・」
私は照れながら言いました。
「あら、そうなの」
「前の高校で盛大にやらかしてしまって、それでここに来たんです」
「もしかして、辛い事があったのかしら?」
「その、まぁ・・・、そんな感じですかね」
はぐらかすように答えると、
先生は先程の百雲さんの時のように私の頭を軽く撫でました。
「大丈夫よ、この学校ではおもらしをしても辛く当たる子なんていないから。
だから安心して、おもらしをしたら気軽にお着替えしにおいでね」
「・・・そうならないように、頑張ります」
「まぁ、そう気張らずに、しちゃう時はしちゃうんだから。
いつでも待ってるからね」
「はい」
しちゃう時はしちゃう。
確かにその通り。
だけど、入学していきなりは流石にしたくないです。
それから暫くすると。
下半身をびっしょり濡らした2年生の先輩達が次々と保健室に入って来て、
瞬く間に、保健室はおもらしをした女子生徒でいっぱいになりました。
その数はおよそ20人。
彼女達を連れて来たのは、小山さんと園田さんの2人です。
おもらし女子生徒全員を保健室に入れると、2人は神城先生と話を始めました。
「上にまだ10人位残ってます。
上は杏奈ちゃんに任せて、私達は先にお世話始めますね。
これ以上は保健室に入れないですし」
「あらまだそんなにいるの、久々に大規模ねぇ。
一般生徒用の替えパンツギリギリかも。
まぁ、もし足りなくなったら、
元凶であるりっちゃんのパンツ棚から拝借しようかしらね」
先生が言うと、部屋の隅から
「りっちゃんって呼ぶなー(*`へ´*)」って声が聞こえて来ました。
声のした方向を見ると、新しいオムツに当て直した西谷先輩がいます。
スカートは穿いておらず、下半身はオムツ一丁です。
確かにそれならはみ出す事は無いけど、女子の尊厳と言うか、何と言うか・・・。
まぁそれはともかく。
小山さんの言葉に先生は「よろしくね」と頷きました。
すると小山さんと園田さんは、直ぐにおもらし女子生徒達のお世話に取り掛かりました。
「風ちゃん!!泉田先輩のお世話は私がやるからっ!!」
園田さんが興奮気味に言うと、キョロキョロと周りを見渡しました。
多分その名前の先輩を探しているのでしょう。
(園田さん、お世話をしたい特定の人がいるんだ)
「いたっ!!泉田先輩~」
園田さんは、そのお目当ての先輩を発見すると、一直線にその人の所に向かっていきます。
園田さんの向かう先にいたおもらし女子生徒は、他の女子よりもおしっこの濡れ染みが広範囲に広がっていました。
スカートの上の方から伝わったおしっこが、
制服のブレザーの下の方や袖口にも広がっていて、かなり悲惨な事になっています。
きっと誰よりも必死に、溢れ出るおしっこを止めようとした結果なのでしょう。
その結果、誰よりも恥ずかしいおもらし姿になってしまうとは皮肉な事です。
恥ずかしそうに、大粒の涙もこぼしています。

「先輩~!!またやってしまったのですね。
気持ち悪いお洋服、早く脱ぎ脱ぎしましょうね~」
おもらしをした先輩に園田さんは優しく話しかけます。
いや優しいと言うより、興奮しまくりです。
濡れたスカート見ながら、鼻から赤い液体まで出しています。
(あれ?)
園田さんが興奮を抑えきれない先輩に、私は見覚えがありました。
(朝、西谷先輩と中山先輩と一緒にいた、小さな先輩だ。
泉田先輩って言うんだ。
西谷先輩につられてしまったが為に、あんな可哀想な姿に・・・)
私は、泉田先輩の恥ずかしがり方を見て、おもらしは初めてかなと思いました。
ですが、直ぐにその考えを否定します。
(でも、園田さん「また」って言ったよね。
園田さんの様子を見ても、これが初めてって感じじゃない。
っと言う事は・・・・)
「あー、あの娘?
あの娘はさっき話した、この学校のおもらしっ娘の一人。
鹿ちゃんこと、泉田小鹿ちゃんね」
泉田先輩の事を見ていた私に、神城先生がそっと近づいて言いました。
「そうなんですか」
おもらしっ娘だと聞くと自然と親近感が湧いて来ました。
(西谷先輩と泉田先輩、2年生は2年生でおもらしっ娘同士で仲が良いんだね。
朝、私が中山先輩に動揺してた時も優しく声を掛けてくれたし、いつかお話出来たら良いなぁ)
数分後、清白さんが、残りの十数人のおもらしをした女子を連れてやって来ました。
そこからは、お着替えを終えた小堂さんを含めた全員で、おもらし女子生徒のお世話に当たりました。
っと言っても、神城先生、小山さん、清白さん、中山先輩の4人が主で、
私達おもらしっ娘4人は、替えのパンツやタオル、お土産袋を用意する等のサポート的な役割を担いました。
これまで私は、ずっとお世話される側だったので、
サポートとは言え、する側に立った事は良い経験になりました。
(小学生の時、私がもらす度にお世話をしてくれたクラスメイトの皆、ありがとう。
こんなに苦労があったんだね・・・)
そんな気持ちにさせてくれました。
サポートをしつつ、お世話係の皆の事も時折見ていたのですが、
皆が話していた通り、小山さんは本当にスピードも正確さもずば抜けていて、正にスペシャリストでした。
正直、小山さん一人でも全然余裕なのではないかと思う位です。
神城先生、清白さんは、普通にこなしていて、
中山先輩は3人と比べた場合、相対的に不慣れかなって印象でした。
園田さんは、終始泉田先輩のお世話のみに執着してしまっていて、
主と語るには、ちょっと・・・言う感じでした。
って言うか・・・。
アレ??
今、脱がした泉田先輩のパンツをそのままポケットに・・・。
・・・・・・・。
・・・・。
あ・・・、バレた。
(園田さんってもしかして、泉田先輩の事が・・・。
まぁ、愛には色んな形があるもんね)

その後。
時間の経過と共に、少しずつ、お着替えを終えた女子生徒が、
下だけブルマー、手にはお土産袋と言う恰好で、保健室を後にして行きました。
「おもらしをしてお着替えしましたー」と言っているような姿なので、
下半身びっしょりのおもらし姿の時と変わらずに、恥ずかしそうに俯いている人も結構います。
私は散々この恰好になって来たので、寧ろ新しいパンツに穿き替えた事で、
気分がスッキリする方が強いですが、初めてのおもらしとかだったら確かに恥ずかしい恰好かも。
キーンコーンカーンコーンお昼休みの終わる5分前の予冷が鳴るのとほぼ同時に、
私達は、2年生女子全体の4分の1に当たる、約30人のおもらしのお世話を無事に終えました。
「皆お疲れ、助かったわ」
お世話を終えて、一息入れている私達に、神城先生がお礼を言いました。
「でも、もう予冷なったから急いで教室に戻りなさい」
「「はーい」」
先生の言葉に、皆が保健室から出ようとすると・・・。
「あ・・・、あの先生」
園田さんが少し恥ずかしそうに、先生に話しかけました。
「私にもその・・・、出来れば新しいパンツをその・・・」
「え・・・?あ~・・・」
一瞬固まった先生でしたが、直ぐに何かを察して、ニヤリと笑いました。
(あ~・・・)
私も、さっきの泉田先輩に対する異様な興奮具合で察してしまいました。
どうやら皆も同様みたいです。
れい子ちゃんなんか顔を真っ赤にしています。
ですが・・・。
「えー、園ちゃんもおもらししたのー?」
純真無垢な表情で話かける少女が一人。
小堂さんです。
「ち・・違う、おもらしではないよ」
「じゃあ何でパンツ借りるのー?
濡れちゃったからなんでしょ?」
「それはその・・・」
「おしっこ以外でパンツって濡れるの???汗???」
「もうおもらしで良いよっ!!!」
最後に、とんだいざこざがありつつも、私達は各々の教室に戻りました。
5時間目は朝に挨拶をした担任の先生の授業です。
授業開始から15分が経った頃。
「・・・・」
私は授業に集中する事が出来なくなっていました。
それは何故かと言うと・・・。
(おしっこしたい・・・)
私は尿意と戦っていたのです。
(お昼はなんか色々あってすっかり忘れてたし。
その前だと・・・、そうだ朝に一度行ったきりだ)
9月の後半、暑さよりも涼しさの方が強く感じるこの時期、おしっこは直ぐに溜まってしまいます。
にも拘らず、私は他の事に気を取られ過ぎて、こまめにトイレに行く事をすっかり忘れてしまっていたのです。
更に5分が経過すると、いよいよピンチになって来ました。
これまでの経験上、今の内に何とかすれば、おもらしを回避できる可能性はかなり高いです。
つまりトイレに行かせて貰えればそれで済みます。
でも、それは難しいです。
何故かと言うと・・・。
(先生に声かけづらいなぁ。
顔が滅茶苦茶怖いんだもん・・・)
初めて会った時の杞憂が、こんなに早く現実の事になるなんて・・・。
元々引っ込み思案な私にとって、授業中にトイレに行かせて貰うと言う、
ただでさえハードルの高い行為を、更に困難にさせていました。
(言わないと・・・、でも怖い・・・、
ああ~、おしっこしたい・・・、おしっこ)
言わなきゃいけないと分かってはいても、どうしてもその勇気が出て来ません。
(どうしよう、このままだとおもらししちゃう・・・)
悩んでいる内に、どんどん時間が過ぎ尿意も強まって行きました。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
更に5分後。
(ああ~・・・、転入初日から、おもらししたくないのに・・・)
もたもたしている内に、とうとう経験上おもらし不可避の領域に突入してしまいました。
(うう、幾らおもらししても安心安全とは言っても、
2年の先輩の4人に1人がおもらししたって言っても、
転入したその日におもらしなんて・・・)
もうおもらしは時間の問題です。
(せめて紙オムツを穿いておけば・・・。
紙オムツを借りるチャンスだっていくらだってあったのに。
私の馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿・・・)
スカートの上から必死に股間を押さえながら、
私はおろかな自分自身を頭の中で罵倒しまくりました。
そしてついに・・・・。
シュウウウウウウゥゥゥゥ・・・・・~~~パンツの中に勢いよくおしっこが飛び出します。
私は尿意に耐えきれずに、転入初日の授業中の教室で、おしっこをもらしてしまいました。
両手でしっかり股間を押さえたスカートにもおしっこが広がり、手にもおしっこの温もりが伝わって来ました。
パシャパシャパシャパシャ・・・・・~~~椅子の上の僅かな面積をいっぱいにしたおしっこは、椅子の前後から滝のように床に落ち、黄金の大海原を形成して行きました。
また一部は太ももを伝って、幾筋のもおしっこの水流を作りながら、靴下を濡らして行きました。
(やっちゃった・・・、おもらし)
おもらしし始めの一瞬だけ温かだった下半身は直ぐに冷たくなり、
おもらしをしてしまったと言う実感を嫌でも感じさせました。
と言っても私の場合、もう何度も実感している訳ですが。
ショオオオオォォォォォォォ・・・・~~~「え?」
おもらしで脱力していると、私の直ぐ左からも、おもらし特有のあの音が鳴り響きました。
パシャパシャパシャパシャ・・・・・~~~
「はぁうううぅぅ」
音の主は水出さんです。
清楚で美人な水出さんが、私のすぐ隣で、私と同じようにおしっこをもらしてしまいました。
自分の我慢で頭が一杯で気が付きませんでしたが、水出さんも相当切羽詰まっていたのでしょうか。
(水出さん、本当におもらしっ娘だったんだ・・・)
とても恥ずかしくてみっともない姿だと言うのに、
水出さんのおもらし姿には華があると言うか、一種の芸術品のような雰囲気を感じさせました。
簡単に言えば、水出さんのおもらしは美しいのです。
自分の事も忘れて、私は恥ずかしそうに俯いて泣いている、水出さんのおもらし姿に、暫くの間見とれてしまいました。
「先生ー、水出さんと遠藤さんがおもらししてます」
クラスメイトの発した言葉で、授業は一時中断。
私と水出さんは、清白さんに連れられて保健室へと向かいました。
「遠藤さんドンマイ」
「気にすんなー」
「ここでは、おもらしなんて日常茶飯事だし」
「明日はなるべくもらさないようにね」
「別に毎日もらしたって良いよ」
教室を出る時、クラスの皆から暖かい励ましの言葉を沢山貰いました。
麻沙美ちゃんの事があったので、
しちゃった後の周りの反応に少し怯えていたのですが、ホッとしました。
「遠藤さんって本当におもらしっ娘だったのね。
イマイチ信じ切れてなかったんだけど」
廊下を歩きながら、清白さんが言いました。
私が水出さんに対して思っていた事を、清白さんも思っていたみたいです。
「あはは・・・、でも、初日からおもらしするつもりはなかったんですけど・・・」
びしょ濡れのスカートを翻しながら、私は少し照れくさそうに言いました。
「ああ~、何でトイレに行かなかったんだろう・・・」
おもらし自体の感覚には慣れている為、恥ずかしさは余りないのですが、
代わりに悔しさがいつにも増して込みあげて来ました。
「しちゃう時はしちゃうんだよぅ、気にしない気にしない」
「そうねっ・・・て、あんたは少しは気にしなさいよ!!」
「はぁうううぅ」
清白さんのツッコミに、水出さんはビクッと体を震わせました。
水出さんのびしょ濡れのスカートから、小さなおしっこの滴が床に落ちます。
「でも教室で他の娘とおもらしするの初めてだったから、なんかとっても嬉しかったぁ」
水出さんが笑顔で言います。
「遠藤さんが1組に来てくれて良かったぁ、また一緒におもらししようね」
「え・・・、それは・・・」
「なんて事お願いしてるのよ!!本当にお馬鹿ねあんたは、寧ろ一緒におもらし治しなさい!!」
清白さんからごもっともな意見が出た所で、前方かられい子ちゃんがやって来ました。

ん・・・?
れい子ちゃんのスカートの前、濡れてる。
「杏奈ちゃん、丁度よかったです」
「何、れい子もおもらししたの?」
「はい、我慢しきれなくて、ついさっき、やってしまいました」
百雲さんは、目に涙を溜めて恥ずかしそうにしています。
「あれ、そのスカート・・・。笙湖ちゃんと遠藤さんもおもらしをしてしまったのですか?」
私達の濡れたスカートを見て、百雲さんは言いました。
「は・・はい、そうです」
私が、ちょっと照れくさそうに言うと、
「こんなに可愛いのに、本当におもらしっ娘だったんですね」
百雲さんは、先程の清白さんみたいな事を言いました。
ひょっとして、これって会う人全員に言われる流れなのかな?
「はいはい、じゃあ早いとこ保健室に行くわよ」
清白さんに促されて、百雲さんを加えた私達4人は保健室へ急ぐ事にしました。
保健室に着くと、そこには先客がいました。
小堂さん、小山さん、園田さんの8組の3人です。

「あれー、皆もおもらしー??」
元気いっぱいに話す小堂さん、身に着けているブルマーはビッショリです。
「あんた、またもらしたの?今日一体何回目よ・・・」
「柊子ちゃんももらしたのかー」
小堂さんは呆れる清白さんを無視して、私に言います。
「はい・・・、おもらししちゃいました」
「本当におもらしっ娘だったんだね」
そしてやっぱり、園田さんに言われてしまいました。
「あらあら~、案外直ぐに来ることになったわね」
神城先生からはこんな風に言われました。
先生の嬉しそうな表情が、正直複雑です。
「先生、ブルマは足りますか?
さっきかなり使ってしまいましたけど?」
小山さんが尋ねます。
「ブルマはギリギリあるわ、でもパンツがね。
一般生徒用のは残ってないから、遠藤さんの替えパンツがないわね」
「え・・・!?」
「遠藤さん、ブルマー直穿きでも良い?」
「ええっ!!それはちょっと・・・」
下だけブルマー姿は散々経験して来ましたが、
流石に直穿きは経験がありません。
神城先生の言葉に私はかなり動揺しました。
「なんてね、冗談よ。
水出さん、1枚遠藤さんに貸してあげて」
先生の言葉に、水出さんは直ぐに、「はい」と答えました。
「遠藤さん、遠慮なく穿いてね」
「あ・・・ありがとうございます。
ちゃんと洗って返します」
神城先生冗談がキツイ。
生徒をからかうのが好きなのかな。
「はいじゃあ、お着替えするから、そこに並びなさい」
清白さんが示した場所に、おもらしをした私達4人は横一列に並びました。
「それじゃあ脱がすわよ」
清白さんは水出さん、私、百雲さんの順番に、スカートとパンツを脱がして行きました。
(清白さんが3人お世話するんだ、お世話できる人いっぱいるのに)
清白さんによって、下半身スッポンポンになった私は思いました。
「杏奈ちゃん、遠藤さんは私がお世話しようか?」
同様に思ったのは私だけではなく、小山さんが清白さんに声を掛けます。
ですが。
「大丈夫よ、この子私と同じクラスなんだし、これからは私が面倒を見るわ」
そう言って小山さんの提案を断りました。
「でも大変じゃない?」
「今更一人増えた所でどうって事ないわよ」
清白さんは私の顔を見ると、続けて言います。
「そういう訳だから、おもらししちゃったら遠慮しないで私を頼りなさい、遠藤さん」
そう言った直後。
清白さんは「いえ・・・」と言いながら小さく首を横に振りました。
そして、
「柊子」
と、私を下の名前で呼びました。
「清白さん・・・」
「杏奈で良いわよ、私達、もう友達でしょ」
清白さんに下の名前で呼んで貰えた。
それだけでも物凄く嬉しいのに、友達だなんて。
数ヶ月前、清白さんの事を初めて知った時は、
清白さんの事おもらしっ娘だと思っていたから、
おもらしっ娘同士として友達になりたいと思っていました。
でも違うって分かって、驚いたし、清白さんには申し訳ないけどちょっとだけショックでした。
だけど今は、お世話係の清白さんと友達になれて、とても嬉しいです。
「じゃあ私も、笙湖って呼んでぇ、遠・・・じゃなくて、柊子ちゃん」
「わ・・私も、気安い感じに、れい子って呼んで下さい、柊子ちゃん」
「え・・えっ!!」
横で同じように、下半身スッポンポンになっている、
2人からも嬉しい言葉を貰いました。
「私も、風奏でも風ちゃんでも好きに呼んでね、柊子ちゃん」
「私も、園ちゃんでも、良波でも良いよ、柊子ちゃん」
小山さん、園田さんからもです。
そして、
「柊子ちゃん、明日も一緒にお昼食べようねー」
「え?良いんですか」
「何言ってるのー、友達なんだから当然じゃん」
既に着替えを終えた小堂さんからも。
こんなおもらしっ娘な私の事を、皆は何の躊躇いもないく友達だと言い、認めてくれました。
こんなに嬉しい事ってあるのでしょうか・・・。
おもらしが原因で、一度は人生を終えようとすら思いました。
でも今は、生きていて良かった、この学校に来て良かったって、心の底から思えます。
あれ?さっきも思ったっけ??
・・・なんか感情が高ぶって、涙が出そうになって来ました。
「皆さん、あ、ありがとうござい・・・」
涙を堪えながら、私は深呼吸をして言い直します。
「皆、ありがとう、これからよろしくね」
「笙湖ちゃん」

「うん」
「れい子ちゃん」

「はい」
「彗ちゃん」

「はいはーい!!」
「風ちゃん」

「よろしく」
「園ちゃん」

「ういっス」
「杏奈ちゃん」

「よろしくね、柊子」
「はぁ~、青春ねぇ~、若いっていいわぁ~」
少し離れた所で、神城先生が羨望の眼差しでこちらの様子を眺めています。
そう、その通り。
私の青春は、今、正に始まったのです。
お父さん、お母さん。
私、この学校に来て、本当に良かった。

終わり
お待たせ致しました。
最終話をお送りしました。
当ブログのテーマ
『おもらしから繋がる友情』
『おもらしと言う失敗を通して成長する姿』
を、しっかりと描けたのではないかと思っています。
柊子ちゃんを加えた湖メンバーが、これからどんな話を紡いで行くのか・・・。
それは皆さんのご想像にお任せします。
これにて、華湖の湖~おもらし絵ブログ~の活動は、ひとまず終了となります。
やりたい事を唯々やって来たこの10年ではありますが、
最後までお付き合い下さいまして、本当にありがとうございました。
終了の告知から随分時間が経ってしまった為、困惑させてしまったかも知れません。
ちゃんとけじめをつけてから終わらせたかったので、ここまで時間が掛かってしまいました。
すみません。
終了告知の時も書きましたが、今後は絵を描く事に集中したいと思います。
「私達の話を終わらせてまで、絵に集中すると言っておきながら、全く成長して無いな」
なんて笙湖ちゃん達に笑われないように頑張りたいです。
最後に、当ブログは『更新終了』と言うだけで『閉鎖』では無いので、
過去の記事などはこのままずっと残します。
自分から削除するつもりは全くありません。
自分としては、全ての記事が、その時その時で頑張って作った物なので、
いつでも何度でも見返しに来て下さると嬉しいです。
コメントも、いつでもどの記事にでも是非。
ここでの活動は終わりますが、Twitterでのイラスト投稿は続けて行くので、
宜しければそちらの応援もよろしくお願いします。
それでは、今まで本当にありがとうございました。
- 2022/02/28(月) 23:16:21|
- 笙湖ちゃん達の長編
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「私が校長です!」
校長先生は私を見て、開口一番に言い放ちました。
・・・ああ、まぁ、そうなんでしょうねぇ。
校長室にいるんだし。
私と武石さんは校長室に重い荷物を運んできた訳ですが、校長先生は、それについては一切触れません。
労いの言葉の一つくらいはあっても良いと思うのですが。
(まぁ、別に良いんだけど・・・)
「ようこそ我が校へ、
我が校は進学にも就職にもどちらにも力を入れており、
生徒の自主性を何よりも尊重しています。
遠藤さんも、我が校で伸び伸びと学び励んで頂きたい」
「はい」
私は小さく頭を下げました。
「それで、まぁ、私は校長なのですが~~・・・・」
・・・・・・。
・・・・・・・・。
その後も、校長先生は長々とありがたいお言葉を下さいましたが、
全然頭に入りませんでした。
話がつまらな過ぎる(オイ!w)と言うのも当然ありましたが、
それよりも・・・。

(校長先生、顔どうしたんだろう・・・??)
校長先生の顔面の怪我が気になって仕方がなかったのです。
(殴られたのかな?
家庭の事情?
グレた息子と喧嘩したとか??
それとも、奥さんと揉めて・・・)
一度気になってしまうと、頭から離れなくなってしまいます。
「私は校長でして~~・・・」
(自己主張激しいなぁ、何回校長だって言い張るの)
・・・って、それはどうでも良いとして。
私は失礼を承知で、さり気なく顔の事を聞いてみる事にしました。
「あの、大変失礼で恐縮ではあるのですが・・・、
その・・・、お顔どうされたのでしょうか?」
すると校長先生はちょっとだけ「え?」って顔をしましたが、直ぐに表情を戻すと言いました。
「ああ、これ?
先日、頼み事をした生徒に殴られてしまってねぇ。
いやいや、若い子は血の気が多くて怖いですねぇ。
私は校長だと言うのに」
(自己主張は意地でも入れるスタイルなんだ・・・)
「最近食堂にネズミが湧いてしまって、退治を頼んだのですよ。
校長と言う立場からすれば、早く何とかしたい問題だったので、
『退治するまでは出さん』と言って、頼んだ生徒を少しの間、食堂に閉じ込めたのです」
「えっ?」
「そしたらなんか怒らせてしまって、
殴られた挙句、1万円もふんだくられてしまいました」
「そうだったんですかぁ」
(まぁ、それは怒るんじゃないかなぁ・・・)
「ネズミの方は無事退治してくれたので、それはまぁ、良かったのですが・・・。
全く、とんだ仕様変こー」
「あの、それはそれで良いのですが」
そこで、校長先生の言葉を遮るように、
私の横で静かに佇んでいた武石さんが校長先生に話しかけました。
「校長先生、体育館の女子トイレの個室2つと、
校舎の女子トイレの個室3つ。
合わせて5つもの女子トイレの個室が故障したままです。
そちらも早く、何とかして下さい」
「う~んと・・・、それは」
「生徒会の方に女子生徒から沢山の意見書が届いているのです。
神城先生も、最近おもらしする娘が多くて困っていると言っています」
(お・・・、おもらしする娘が多い!?)
武石さんが何気なく言ったその言葉に、私は驚きました。
(あの学校案内の内容は、本当に本当なのかも)
私の中の懸念は、時間の経過と共に少しずつ消えて言っているような気がしました。
「ははは、大丈夫大丈夫。
私は校長ですが、
おもらししても安心安全が、我が校の理念の一つじゃないですかぁ」
「おもらしなんて、しないに越した事はないんです。
校長先生は、この前の水道工事の時のようになっても良いと言うのですか!?」
「あの時に比べれば使えるトイレは全然多いから大丈夫、
私は校長ですが、
女子生徒の皆さんはそんなにヤワではないと思っています」
「・・・もう良いです」
武石さんがため息交じりに言います。
「校長先生、遠藤さんに話す事はもうないですよね?それでは失礼致します。
遠藤さん、行きますよ」
武石さんはそう言うと、私の手を掴んで一緒に校長室から出ました。
「はぁ・・・、またはぐらかされてしまいました。
校長先生にも困ったものです」
廊下に出て少し進んだ所で、武石さんは再びため息交じりに呟きました。
「なんか変わ・・・、個性的な感じでしたね」
「あの人は、女子生徒が困っていても、何とも感じていないのですよ。
寧ろ、それを楽しんでいるかのような気さえ・・・、まぁ良いです」
武石さんは話を途中で切り上げると、再び歩き始めました。
「次は生徒会室に向かいます、こちらです」
「あ・・・、はい」
私は言われるがままについて行こうとしますが、
(ん・・?)
少しだけ下腹部に違和感を覚えました。
(ちょっと、おトイレ行きたいかも。
でもまぁ、まだ大丈夫かな・・・)
言うタイミングを逃してしまったのもあって、
私は何も言わずに、武石さんについて行く事にしました。
生徒会室では、3人の生徒会役員の方々が書類に目を通していました。
男子1人と女子2人。
リボンとネクタイの色を見ると3人共先輩のようです。
その内の女子の先輩2人には、学校案内に写真が載っていたので見覚えがありました。
(奥にいるサラサラロングヘアーの先輩が会長さんで、
眼鏡の先輩は服装の写真で載ってた人だ)
そんな事を考えていると、3人の先輩は私に気が付いて近づいて来ました。
「おはよう、あなたが遠藤柊子さんね。
私は神前知才子(かみまえちさこ)、生徒会長をしてます。
何かあったらいつでも相談に来てね、よろしく」
「あ・・・はい、よろしくお願いします」
私は深々と頭を下げて言いました。
何と言いますか、物凄いオーラ的な物を感じます。
美人だからと言うだけではない、もっと深いスター性なものと言ー。
シュイィィィィィィィィ~~~・・・・・
(あれ??)
何か今、しぼめたホースから水を出した時のような音がしたような・・・。
「この子は会計の石月さん、そっちにいるのが副会長の石沢くん」
「よろしくお願いします」
私が頭を下げると、2人の先輩方は直ぐに「こちらこそよろしく」と言ってくれました。
「後はしゅ・・・、既に知ってると思うけど、あなたの横にいる武石さんも生徒会役員にょ」
(にょ??)
何だか会長の様子がおかしい気がー。
シュロロロロロロ~~~~・・・・・とか考えていると、再び水の出るような音が・・・。
余り考えたくはありませんが。
中学時代の殆どを紙オムツで過ごし、
かつ、それなりに紙オムツおもらし経験のある私には分かってしまうのです、悲しいことに・・・。
(現在、紙オムツにおもらしをしてらっしゃる方が、その・・・、割と直ぐ近くに・・・)
なんて事を考えていると。
「会長、今、おもらししてますね?」
ド直球ストレートをかまして来たのは、隣にいる武石さんでした。
「もへ!!」
私は驚き過ぎて、変な声を出してしまいます。
「にゃ!!何を言ってりゅ!!」
会長もかなりテンパっている様子です。
「毎日の事ですから、表情の変化と下半身から発せられる水音で分かります」
「し・・・してないわよ!!」
「はいはい」
「何よその態度!!
してないったらしてないの!!何か文句あるの!?」
「文句はないですよ、でもオムツは換えないと気持ち悪いですよね?」
武石さんは呆れたような口調で返しながら、
会長の肩を抱いて奥の扉に向かいました。

「だ・・・、だって、
いつ来るか分からなかったから、我慢してずっと待ってたのよ!!
したかったのに!!何か文句あるの!!」
「言い訳はいいですから、早くオムツ取り替えましょうねー」
「うーー・・・」
「あ、遠藤さん、直ぐに終わりますから、少しだけ待っていて下さい」
「あっ、はーい・・・」
オムツ少女が別のオムツ少女のオムツを取り替えに向かうと言う、
目の前の光景を唖然と見つめながら、私は言葉を返しました。
(まさか、生徒会長までもがおもらしっ娘で、紙オムツを着けているだなんて・・・)
ここまで来ると、もう認めてしまっても良いのかも知れません。
学校案内に書いてある事は嘘偽りの無い真実であると。
「遠藤さん、驚かせてしまってごめんなさいね」
会長と武石さんが室内のドアを通って隣の部屋に入った後、
石月先輩が、申し訳なさそうな顔をして私に言いました。
「おもらししちゃう所はあるけど、神前会長はとても立派で凄い人なの、そこは分かってあげて下さい」
「はい、まぁそれは、話してみて感じましたので・・・」
率直な意見を述べると、石月先輩はホッとしたような表情をしました。
「それで、一つお願いがあるの。
会長はね、自分がおもらしっ娘だって知ってるのは、
生徒会役員と極一部の生徒だけだと思っているから、
今のは見なかった事にしてくれる?」
「はい、わかりました」
「よろしくお願いします。
まぁ、実際は皆知っているし、殆ど破綻しているんだけど・・・」
石月先輩は、苦笑いを浮かべながら言いました。
・・・・・・・・。
・・・・。

10分後、新しい紙オムツに穿き替えた会長と武石さんが戻って来ました。
会長の顔からは満足そうな顔が見て取れます。
分かります、もの凄く分かります。
おしっこ一杯吸ってぐっしょりの紙オムツから、新しい紙オムツに変わると気持ち良いですもんね。
それはそうと・・・。
「お待たせしてすみません。
では、最後になりますが職員室の方に案内しますね」
「は・・はい・・・」
言いながら私はそっと、おまたに手を添えます。
さっき少し感じ始めていた尿意が、いよいよ辛くなって来ていたのです。
待ってる間に行けよって感じですが、なんか言うタイミングを逃してしまったのです。
ありますよね、そう言う時って??
(う・・・やば)
生徒会室から出ると、いよいよおしっこがヤバい感じになって来ました。
(いくら学校案内通りだとしても、流石にこんなに直ぐおもらしする訳には行かない!!)
「あの武石さんすみません、私、ちょっとお手洗いに行きたくなってしまって・・・」
私は足をくねらせながら、武石さんに言います。
「トイレですか?一番近いトイレならそっち・・・」
武石さんがトイレの方向を指で示すと、
「あっちですね」
ダッ!!!私は、猛スピードでその方向へと駆けだしました。
「遠藤さん、一人で大丈夫ですかぁ!?
それから、廊下は走らない
でくだs・・・」
武石さんの声が聞こえなくなった頃、
前方に、女子トイレの札が見えて来ました。
(良し!!ギリギリ間に合った!!)
トイレの中に入ると、4つある個室のドアは全て閉じていました。
全部使用中なのか、それともただ閉めてあるだけなのか・・・。
(とにかく急がないとマジでやばい!!)
焦っていた私は、一番奥の個室の前に立つと、
ノックをするのも忘れて、思い切り力を込めてドアを開けようとしました。
すると。
バキャッ!!!ドアは開きましたが、同時に木材が割れるような音がトイレに響き渡りました。
どうやら鍵が掛かっていたみたいです。
でも、私の怪力が災いし、鍵を破壊してしまいました。
(うわ・・・、どうしよ、壊しちゃった・・・・)
思わずドアの心配をしてしまう私。
(ん・・・??)
それより、鍵が掛かっていたって事は・・・。
つまり・・・・。
「!!!!!!!!!!!!っ」「・・・・・」

「・・・・・」
「お・・・お取込み中、大変失礼いたしましたぁ~~~・・・・」
CM1本分位沈黙の時間が流れた後、
私は大量の冷や汗を流しながら踵を返して、隣の個室に入って行きました。
シュウゥゥゥゥゥ~~~~・・・・「はぁ~~・・・」
(また紙オムツの娘・・・、今日何人目になるんだろ??
本当に多いんだなぁおもらしっ娘、まぁ、私もだけど)
私は、トイレでおしっこをしながらそんな事を考えました。
「ふぅ」
おしっこを終え、私はドアを開けて個室から出ました。
その直後。
ガシッ!!!「痛っ!!えっ?な!?」
さっきの紙オムツお取替え中少女に両肩を掴まれました。
リンゴのように顔を真っ赤にして、目に涙を浮かべながら私の事を睨みつけています。
「フーーーッ・・・、フゥゥゥーーーーッ!!!」(お・・・、怒ってる・・・)
まぁ、どう考えてもさっきのは全面的に私が悪いよね。
謝らないと・・・。
「さっきはその、ごめんなさい。
もれそうで、その、急いでて」
「スゥーーーー・・・・」
「邪魔する気なんて無かったんですけど、
私、腕力だけは馬鹿みたいにあって、それで・・・。
いや、ノック位しろよって話なんですけど。
おしっこもれそうだったから、そこまで頭が回らずですね」
「ハァーー・・・、ハァァーーーー・・・」
「ごめんなさい。
申し訳ありませんでした。
許して下さい」
「フキィィーーーー・・・・」
「えっと・・・・・・」
(ゆ・・許してくれないの?な・・・何でぇ???
確かにオムツ交換してるとこなんか、見られたくないのは分かるけど。
女の子同士なんだし。
私、そこまで恨みを買うような事をしてしまったのかなぁ。
この学校では、オムツ付けてる人なんて、珍しくもないんじゃないの?)
返す言葉がなくなってしまった私は、完全に困ってしまいました。
すると。
「
・・・ってて」
同級生の女の子(リボンの色で判断)は小さな声で呟きました。
「えっ?」
「黙っててっ!!!!!!!!!」聞き返した私に、女の子は物凄い音量で言い返しました。
「私が、か・・・、紙オ・・・、オム・・・ツ。
は・・・穿いてるって事。
誰にも、絶対に言わないで!!!!
お願い・・・、お願いしますっ!!!」
「は・・・」
「はい・・・、分かりました」
女の子の鬼気迫る物言いに、私はそう答えるしかありませんでした。
私の返事を聞くと、
女の子は一度大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせてから言いました。
「よーしOKOK。
あんたの顔覚えたからね。
もし言ったらその時は、あんたもあんたの家族も全員ぶっ〇すから、分かったぁ!?」
女の子は、私の肩を握る手に一層力を込めます。
(やばい・・・、顔がマジだ・・・)
私は首を大きく縦に振って頷きました。
「約束よ!!」
女の子は私から手を離すと、そのままトイレから出て行きました。
・・・・・。
・・・・・・・。
「あ~恐かったぁ~・・・」
私は掴まれた肩を手で軽く払いながら呟きました。
(今の子はつまり、紙オムツをしている事を皆には秘密にしてるって事かな。
だとしたら私、とてつもなく悪いことをしてしまったのかも・・・)
そう思うと、今の約束は絶対に守らないといけないなと思いました。
スカートからはみ出してたり、自分からしてるって言ったり。
隠してるつもりでも、既にバレバレだったり。
そんな人達ばっかりだったので感覚がマヒしていました。
そうだよ普通は隠すよね、私だって隠してたし。
それにしても今日は、内緒にして欲しいって言われてばっかりだなぁ・・・。
トイレから出ると、私は生徒会室の方へと戻りました。
すると武石さんが別れた所でそのまま待っていました。
「遅かったですね、大丈夫ですかお腹?」
なんか何かと勘違いしているようです・・・。
でも、女の子との事を話す訳にも行かないので、私は否定しませんでした。
「とにかく、職員室に向かいましょう」
「はい」
私は頷くと、武石さんの横を歩いてついて行きました。
職員室に着くと、私は武石さんに案内されて、担任の先生の前に通されました。
30代後半位の男の先生です。
机の椅子に座ってプリントに目を通していましたが、
私に気が付くと、こちらに顔を向けました。
ガッチリした体形で顔には無精髭を生やしており、かなりの強面です。
(うっ・・・この先生、怖そう・・・。
もし授業中におトイレ行きたくなっても、怖くて言えないかも)
何て事を考えていると・・・。
「では、私はこれで失礼します。
先生、後はよろしくお願いします。
遠藤さん、機会があればまたお会いしましょう」
武石さんが私と先生に一礼をして、その場から離れて行きました。
(えっ、ちょっ!?)
少し慌てた私は、思わず武石さんの後ろ姿を目で追ってしまいます。
ですが、直ぐに気持ちを切り替えて、ちょっと怖いけど先生の方に目を合わせました。
「どうも初めまして遠藤さん、担任の加藤です、よろしく」
私を顔を合わせた先生は、そう言って小さく頭を下げました。
顔は怖いですが、声は以外にも爽やか系です。
「は・・・、はい、よろしくお願いします」
私も先生に倣って、頭を下げて言いました。
「緊張するなと言う方が無理だと思うけど、クラスの連中に悪い奴はいないから。
まぁ、少しずつ慣れてくれればなという感じだな、うん」
「は・・・はい」
「それじゃ一緒に教室行こうか、そろそろ丁度、朝のHRの時間だし」
先生は、さっき見ていたプリントの束を机の上でトントンと揃えると、立ち上がりました。
私は先生のすぐ後ろについて歩きました。
キーンコーンカーンコーンーーー・・・・廊下を歩いている途中でチャイムが鳴りました。
恐らくHR開始の時間を告げるものでしょう。
それから廊下では、何人かの同級生ともすれ違いました。
私の事を見たり、友達同士で話していたりします。
武石さんといた時は少し落ち着いていましたが、
そんな人達を見ながら、再び緊張感が高まって来るのを感じました。
数分後、1年1組の教室の前までやってくると、
先生は「直ぐ呼ぶから、少しだけここで待っててくれ」と言って、先に教室に入って行きました。
どうやら私は1年1組の生徒になるらしい。
(い・・・いよいよだぁ~!!
ちゃんと挨拶出来るかなぁ・・・?!?!?
ヤバいヤバいヤバいヤバい~~~・・・・)
私の緊張感がマックスに到達した時。
先生は行った通り直ぐに教室の扉を開いて、
私に向けてこっちに来いと言うジェスチャーをしました。
「スゥゥゥー・・・・、ハァァァーーー・・・」
私は、一度大きく深呼吸をすると、覚悟を決めて1年1組の教室の中に入って行きました。
(あ・・・、あわわわわわわわわわ%$'?#$?&>・・・・・)
教室に一歩目を踏み出した瞬間、緊張し過ぎて、私の頭の中は真っ白になってしまいました。。
直前に深呼吸した意味、全く無し・・・。
男性の声を中心に
「可愛いー」
とか
「スゲー好みー」
とか
「天使」
とか。
そう言う小さな声が聞こえてきたような気もしますが、
それを嬉しいとか恥ずかしいとか感じる余裕は全くありませんでした。
(#$%%><++"#"+<+L#+$<<+L>'PKF+SF)
教壇の中央に立つと、皆が私に視線を向けます。
おもらしをした時以外で、こんなに自分に視線が集まると言う経験がなく、
私は緊張し過ぎて、クラスメイトの顔を眺める余裕もありません。
「えー、今日からこのクラスの仲間になる、遠藤柊子さんです。
皆、仲良くするように、それから困っているようなら助けてあげるように。
それじゃ、遠藤さん、自己紹介して」
「は・・・はぃ」
私はガチガチに緊張しながら、黒板に自分の名前を書きました。
チョークを持つ手の震えが止まりません・・・・。
(これで、良いかな)
名前を書き終えた私は、クラスメイトの方に向き直り自己紹介を始めようとしまし・・・、
たのですが、緊張し過ぎのせいか、私は大きなミスを犯してしまいました。
「ちっさww」
「読めない!!」
「字が小さい!!」
何やらあちこちから、失笑の声が聞こえて来ます。
(え・・・?私なにかした??)
訳が分からないでいると、見かねた先生が困り顔で言いました。
「遠藤さん、もうちょっと大きな文字で書いてくれないと、それじゃ最前列でも読めんぞ」

「えっ!!あっ!?ご・・・ごめんなしゃい!!」
その言葉に私は顔を真っ赤にして、慌てて書き直しました。
「緊張かな」
「頑張れー」
「ポンだw」
そんな言葉と共に、クラスメイトからは小さな笑いが起こります。
(い・・・いきなりやらかしてしまった、は・・・恥ずかしい・・・・)
もう一度入る所からやり直したいと思いつつ、私は自己紹介を始めました。
「皆さん初めまして、遠藤柊子です。
東京の学校から来ました。
・・・えっと、な・・・仲良くして下さい。
よろしくお願いします。」
何とか無事に自己紹介を終えた私は、先生に指示された空席に歩いて行きました。
自己紹介を終えて、幾分緊張が和らいできたので、
私は歩きながら、クラスメイトの顔をサッと眺めました。
清白さんがいると良いなと言う、淡い期待を込めて。
(清白さん、いるかなぁ・・・)
そこで、窓側の席の方を見た時です。

(あっ!!)
遂に見つけました。
半年前、この学校の学校案内を初めて見た時から会いたいと願っていた子。
清白さんの姿を!!!
(やったぁ、同じクラスだったんだ、やっと・・・、やっと会えた!!!)
私は嬉しさと感動の余り、直ぐに目の前まで言って思いの丈を打ち明けようと思いました。
でもそこはグッと堪えて、教室真ん中の後方の空席に腰を下ろしました。
(向こうは私の事何も知らないんだし、ビックリさせちゃうもんね。
ここはじっくり、機会を伺って)
(あっ!!)
ここで廊下側のクラスメイトよく見てみると、もう一人知っている顔を発見しました。
(イケメンの男の子だ!!同じクラス!!やったーっ!!)
まるで10連ガチャ一発でSSRを2枚引き当てたような気分です。
でも、男の子の方は何となく気まずそうな顔をしていました。
(ん??)
私が不思議に思っていると。
「遠藤さん、遠藤さん」
左隣に座る女の子に声を掛けられました。

「私、水出笙湖、これからよろしくね」
女の子はニッコリ笑って言いました。
かなり可愛いです。
「は・・・、はい、よろしくお願いします」
「下の名前、柊子だよね?
私、笙湖だから、何か親近感が湧いちゃって、
思わず声を掛けてしまいました」
「あ、はは・・・」
確かに分からなくは無いかなと思いつつ、
私は彼女の顔を見ながら、何か引っかかりを感じました。
(あれ?この子どっかで見たような・・・)
その答えに辿り着く前に、HR終了のチャイムが鳴りました。
キーンコーンカーンコーン・・・・(まぁいいや、取りあえず清白さんの元に・・・)
休み時間となり、清白さんに話をと思ったのですが・・・。
「遠藤さーん」
「ようこそー」
「ねぇねぇどこから来たのー?」
「話聞かせてー!!」
「可愛いーっ」
私は即座にクラスメイト(主に女子)に囲まれてしまいました。
(そう言えば、転入生来た時ってこんな感じだったかも、前は向こう側だったけど・・・)
私は思わず小学校時代の事を思い出しました。
まぁそれはともかく、まずは順番に私に自己紹介をする事になりました。
(清白さんは・・・)
周りの囲む女子を見渡すと、そこにはちゃんと、清白さんの姿もありました。
(良かったぁ!!これで清白さんと話せる!!)
クラスメイトの自己紹介が始まりましたが、私は完全に上の空でした。
私の頭には、清白さんと話す事しかありません。
(清白さん、早く早く!!)
そして、7人目にしてようやく、待望の清白さんが自己紹介を始めました。
「清白杏奈よ、よろしくね」
清白さんはサラっとした口調でそう言いました。
(やっとこの時が来た・・・)
私はゴクリと唾を飲み込みました。
「よろしくお願いします。
あの、清白さん、私ー・・・」
ですが・・・。
「行くわよ笙湖」
清白さんは、私の返事を待つ事無く、傍にいる水出さんに声を掛けると、
そのまま離れて行ってしまいました。
(そんなぁ、清白さん、待って!!)
私の思いも虚しく、他のクラスメイトが私の事を離してくれません。
それから数分後、短い休み時間は終わりを迎えました。
(ま・・・、まぁ、チャンスはまだいくらでも有るよね)
「・・・・」
1時間目の授業が始まりましたが、授業内容は全く頭に入りません。
まだ少し緊張しているとか、
半年間不登校だったので、学校の授業が久しぶりだと言うのもありますが、
一番の理由は、清白さんの事が気になり過ぎているからです。
(ああ~、早くちゃんとお話したいなぁ、私の思いの丈をぶつけたいのに)
ちらりと左を向くと、水出さんと目が合いました。
ニッコリ笑って小さく手を振ってくれます。
(水出さん、本当可愛いなぁ。
水出さんだけじゃないや。
清白さんも、武石さんも、生徒会長さんもだけど・・・。
この学校の女子、顔面偏差値高くない??)
思わず、小中時代仲の良かった子達の顔を思い浮かべてしまう私。
・・・嫌、もう考えるのはやめよう。
(そう言えば水出さん、さっき清白さんに呼ばれてたよね?
二人はひょっとして仲良しさん?)
(・・・・あっ!!)
ここで私は、さっき引っかかっていた事が何なのか気が付きました。
(そうだ、朝の写真!!清白さんの横にチラッと写ってのが水出さんだ)
顔はぶつ切りでしたが、髪の色と長さは間違いなく水出さんでした。
(じゃあもう、絶対友達だよね。
おもらしっ娘代表の清白さんの友達って事は、水出さんも???)
ここでチラッと水出さんを見て、私は小さく首を横に振りました。
(いやいやいや・・・。
こんなに清楚で可愛い水出さんに限って、そんな訳無いよね。
おもらしする姿なんて、とても想像できない・・・。
って事はアレかな、清白さんのおもらしのお世話をしているとか?)
そんな事を考えていると、1時間目はあっという間に過ぎ去ってしまいました。
キーンコーンカーンコーン・・・休み時間になった直後、私は再びクラスメイトに囲まれてしまいました。
「東京の何処から来たの?」
「好きな食べ物は?」
「好きなユーチューバーは?」
「Twitterとかインスタとかやってる?」
「誰の事フォローしてる?フォロワー数は?」
「好きな男のタイプは?」
自己紹介が終わった今度は質問攻めです。
「あー、えっとー、その・・・」
受け答えをしている間に、休み時間が終わってしまいました。
(ああ、清白さーん!!!)
その後の休み時間も同じような状況が続き、何の進展もないまま、4時間目を迎えてしまいました。
(もうお昼だ、いい加減何とかしないと)
私は流石に焦り始めました。
(この授業が終わったら、水出さんを呼び止めて、清白さんを呼んでもらって・・・)
授業内容など最早全くどうでもよくなっていた私は、
ただただ、授業終了のチャイムが鳴るのをひたすら待ちました。
キーンコーンカーンコーン・・・待望のチャイムが鳴ると、私は即座に隣の先の水出さんを呼び止め・・・。
「って!!」
私が振り向いた時には、既に水出さんの姿は机にありませんでした。
(え・・・嘘、どこ行ったの??)
キョロキョロと辺りを見渡すと。
ほんの一瞬、教室の扉から廊下に出る水出さんと、清白さんの姿を目撃しました。
(待って!!)
私は急いで後を追おうとしますが・・・。
「遠藤さん、私達とお昼一緒に食べない?」
「もっとお話聞きたいなぁ~」
またしても、クラスメイトに捉まりそうになりました。
(もういい加減にしてっ!!)
私はクラスメイトの言葉を無視して立ち上がり、横を通り過ぎます。
「えっ?」
「どうかしたの?」
クラスメイト達は驚いた様子で言いました。
(まずい、転入初日から悪い印象持たれたくない)
私は立ち止まると、クラスメイト達の方を向いて言いました。
「ごめんなさい、お手洗い、急いでたから・・・」
そう言うと、クラスメイト達は納得したようで、「行ってらっしゃい」と言って送り出してくれました。
「気を付けてねー」
「もらしちゃ駄目だぞー」
(も・・・もらさないよ!!おトイレじゃないし!!)
廊下に出ると、私は2人が出て行った方向に歩きながら、行方を追いました。
(まだ、そんなに遠くへは行ってないはず・・・)
そう思った通り、私は直ぐに廊下を歩く2人を発見しました。
私は駆け足で2人の元に向かいます。
「す・・・清白さん!!清白さん!!」
「「??」」
私の声に反応した2人は立ち止まると、走る私の方を向きました。
「あれ、遠藤さん?」
「どうしたの?何か用??」
2人はキョトンした表情で私の事を見つめます。
(落ち着け・・・、落ち着け・・・)
いざとなると、少し緊張して来ました。
勿論、慣れない環境で常に緊張しっぱなしではなりますが・・・。
「大丈夫?」
「体調でも崩したの、保健室行く?」
「いえ、そうじゃなくて・・・、すぅ~・・・はぁ~・・・」
心配する2人の言葉を否定すると、私は小さく深呼吸をしました。
そして、清白さんの正面を向いて言いました。
「清白さん、その・・・私、ずっ・・・、ずっと前から、あなたに会いたいと思っていました」
「・・・・えっ?何っ??はい???」
私の言葉に、清白さんは戸惑いの表情を見せました。
「あ・・・、えっと、学校案内を見て、それで・・・」
「ががっ・・・!!!!学校・・あん・・・な・・・っ!!!」
「実は私も・・・、その・・・、清白さんと一緒で、
よくおもらししちゃうおもらしっ娘なんです。
前の学校も、おもらしが原因で行けなくなっちゃって・・・」
「・・・・」
「だから私、おもらしっ娘が多く集まるこの学校に入って、
おもらしっ娘代表の清白さんに会いたいと思ったんです。
おもらしっ娘同士、清白さんとおもらしの事、沢山話がしたいなって・・・」
「・・・・」
「だから、こうして同じクラスになれた事、凄く嬉しいですっ!!」
「・・・・」
「????」
(あれ?なんか清白さんの表情が固まってる???
いきなり過ぎて流石に驚かせちゃったのかな???)
私は一度話を脇に逸らそうと、隣の水出さんに話しかけました。
「水出さんは、清白さんのおもらしのお世話をしているんですよね?」
「えっ!!」
「お世話係の方のお話も聞いてみたいので、是非とも後で聞かせて下さい!!」
「あ~、その・・・、え~っとぉ・・・」
水出さんは何とも歯切れの悪い言葉で頷きました。
(なんか様子が変な気が・・・、まぁ、いいや)
私は清白さんの方に向き直り、一番言いたかった事を言いました。
「清白さん、同じおもらしっ娘の私と、お友達になって下さいっ!!!」
「・・・・・」
(言った、遂に言えた!!)
私はドキドキしながら、清白さんの返事を待ちました。
「
・・・・れだけ??」
清白さんは、小さな声で何か言いました。
「え・・・?」
私が聞き返すと・・・。
「言いたい事はそれだけって聞いてんのよっ!!!!!!!」突然大声で私に怒鳴りつけました。
無茶苦茶にブチ切れています。
さっきもあったよねこんな事。
なんかデジャヴ。
「えっ・・・!?」
私は、何で清白さんがこんなに怒っているのか全く分かりませんでした。
同じ悩みを持つ者どうし、仲良くしたいって思っただけなのに・・・。
「私はねぇ、おもらしなんて生まれてから一度だってした事ないのよっ!!!」
「もへ!?」
「おもらしっ娘はそっち、笙湖の方っ!!!」
そう言って清白さんは、隣の水出さんを指さしました。

「!?!?!?!?!?」
あ・・・、あれ??
アレアレアレ?????
どう言う事????
つづく
おまけ
その1
「オムツ少女の迫力に、鍵を壊した事を忘れてしまいました」

その2
「思い悩む人達」

こんばんは。
お待たせ致しました。
最終話~中の下編~をお送りしました。
次で終わりと言う事で、最終的には4話ですね。
あれ・・・、おかしいな。
予定じゃとっくに終わっているハズだったんだけど、気付けばもう年の瀬やんww
overwriteの時と同じ事をしてますね。
アレも全3話3ヶ月で終わると言っておきながら、
倍の6話で1年掛かったし・・・。
でもまぁ、長く楽しむ事が出来たと言う事で良くもあったのですかね?
今回のハイライトは何と言ってもオムツ少女ですね。
『誰かにバレる』は、いつかやろうと思っていました。
もうここでやるしかない訳でしたので、無理矢理ねじ込みました(笑)
柊子の怪力設定は、実はこのためだけに設定したと言うね。
凄く可愛いオムツ少女が描けて凄く満足してます。
さてさて、遂に柊子ちゃんは華湖の湖メインの2人、笙湖ちゃんと杏奈ちゃんに会う事が出来ました。
柊子ちゃんは学校に溶け込む事が出来るのか?杏奈ちゃんと友達になれるのか?
本当に本当の最終話に是非ご期待下さい。
・・・・。
えー、何と言うか・・・。
来年ですねーこれはー・・・・(^^;
って事で、新年のあいさつはやります。
コミPo!で来年の干支のアイテムも来ましたしね。
それと、一つだけリマスターしたいのがあるので、
それだけ最終話の前に挟ませて下さい。
なので、
1、リマスター
2、新年のあいさつ
3、最終話
と言った更新予定となります。
1と2は逆になるかも知れません。
・・・ではまた。
前回の日記に拍手を頂きました。
ありがとうございます。
今回は、おまけのおまけ付きです。
学校が違う為、最終話に出る事ができない璃燐ちゃんの、スポットおもらし絵を上げます。
どうぞ
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- 2021/12/16(木) 01:35:37|
- 笙湖ちゃん達の長編
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